田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

収穫祭

2010-09-26 03:42:24 | Weblog
9月23日 独唱パンク × アピア40

アピアで歌っていたチバ大三が、10年前に‘アピアのブッキング、つまんねぇぞ!’と思って立ち上げたソロイベント‘独唱パンク’が(って本人がライブで言ったもん!笑)、アピア40とドッキングしてのこのイベントは、今回が2回目。

何か‘実り’を感じさせるライブだった。


真理

そんなイベントの趣旨なんぞどうでもよく、ただただ自分の世界を打ち出す真理ちゃんは、どんどんドスが効いてきた。
いいねぇ!
酒飲んであれこれしゃべると、あれこれ言うんだが(笑)、ライブにおいては全くブレがない。自分はこれしかできない、という潔い思い切りがブレを生じさせないのだ。
もう大人の女性ですが、このままスクスク伸びていって欲しい。
腹をくくった大人の力は、凄いんである!


サトチエ

一度アピアで歌わせたかったサトチエ。広いステージでノビノビと、気持ち良さ気に歌っていた。
彼女の歌は、聴いている者に幸せ感を与える。そして疲れをしらない子供のように力強い。
真理ちゃんの都会の地下世界の力と好対照。
例えば‘辛い’とか‘苦しい’という感情のラインがあったら、その下に潜り込むように感情の深海を泳ぐ真理ちゃんと、そのラインをなぞりながら生命感を噴き上げるチエちゃん。
このコントラストは素晴らしかった!


コピー夏山

以前から興味があったが、この夜、初見。
このタイミングで、また終演後、全体を通じて、彼の存在は絶妙に効果的であった。
まずは、その声の魅力にまいった!
久々だわぁ、聴き惚れる声に出会うのも♪
どうやらDJをするようなプロの方らしい。
お笑いにならない‘詩’の世界を追及しているようだ。
ふむ。私はもう一つ、邪悪なひねりが欲しいと思ったな。
お笑いにならないように、というより、お笑いを逆手に取るような、もっとブラックがキツい感じが醸し出せたら、声のレパートリーも活かせるだろうな。
チバ君が思わず言った‘ネタ’って言葉が、やはり的確だろう。
ネタを詩にしていけばいいんである。
なかなか興味深い人物と出会えた。


斎藤睦

並ぶと、店長レイクと風態が同じなので笑っちゃった。
二人で何かやったらどうかしら~?(笑)
アピアなんか俺は出ねえ、と言っていた睦さんのアピアのステージは、真摯で濃密でこの夜最高のボルテージ!
多分、いつもの自分のペースとは違う緊張感があったんじゃないかと思う。
それでいて、アピアにはあまりない空気感を放出していた。
彼が出るまでに実った。
彼も。アピアも。
そんな感じだったな。
彼が仕掛けたコール&レスポンズ(って言っていいのか…)、彼自身はちょっとやり切ることが出来なかったようだが、その後の出演者に引き継がれ、この日のライブの一体感を生み出していったのだ。


キクチヒロノブ

今、最高に油の乗ったバンド‘ホーミータイツ’の、ボーカルキクチの憧れの独パン。
ホーミータイツが成熟してきたが故に、彼のソロでの展開は難しいだろうが、私は「お~い、山田くん」が良かったと思う。
このライン、彼のソロでの特徴にしていったら面白いんじゃないかな。
私もさだまさしは昔から好きなんだけどね。さだまさしのシンプルさって参考にしていいと思う。キクチの音楽性の高さが、彼の特徴を妨げる可能性があると、実は危惧している。
バンドだと、メンバーのキャラの面白さと高い音楽性のギャップが活きるが、ソロでは案外シンプルな方が彼の歌が輝くような気がする。
何にしても発展途上。
白いスーツで頑張って欲しいのだ。
出て来た途端、結婚式に来た衣裳に違いないと思ったら、本当にそうだった。
ついでに黒いサングラスでもしたら?(笑)


チバ大三

そして、ここまで色んなものを実らせたチバ君のソロは、非常に落ち着いた大人な弾き叫びであったのだ。
しかし「グスク山」のサビは、叫び過ぎだな~。
非常に美しいコード進行と絶妙なメロディなのに、もったいないのである。
思わずピアノを弾きたくなっちゃうのだ。
それぞれの表現者の特徴を最大限に引き出す組合せ力は、今、彼の右に出る者はいないだろう。
今までの蓄積が、これからの大いなる実りに結びつく。
そんな展開をこれからも、いつまでも見せて欲しいのである。


そんなイベントに気持ち良くノックアウトされながら、自分のイベントに向かって力強く突き進む勇気をもらった。
もやもやする気持ちも浄化される。
人の真剣な姿は、醜い心を洗い流してくれる一番美しい水なのだ。
Mackyも頑張るのだ。
発展途上だもん!!



Macky’s House vol.5

  函館くん・田中眞紀子 ツーマンライブ

    開 演  PM19:00
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代

     第1部  田中眞紀子(vo.p)ソロ
           with 山崎怠雅(b)& ホンダリョウ(dr)
     第2部  友情山脈 … 函館くん(vo.g)+フルエマサキ(dr)
           with 田中眞紀子(p)


ロックバンドだ!

2010-09-15 01:59:03 | Weblog
自分以外の人の手を借りなければ、成立しない曲を制作した。
もしかしたら、先々困るかもしれないが(笑)、今は最高に幸せだ。
もう、練習で歌う1回1回を大切に感じてしまう。
血刃了のレコーディング&八王子での夜勤明けで頑張ってくれたリョウ君、ベースを弾いても超かっこいい怠雅、本当にありがとう!
この期に及んで、自分の曲でロックバンドが経験できるとは♪

練習後、渋谷アピア跡地を3人で見に行った。
ここで歌い始めた時には、ロックバンドで歌うのも(ふむ、少々大袈裟?笑)、ここが消滅することも、考えもつかなかったことだ。
もう、過去にこだわってるとか懐古趣味とか言われたって思われたって、全然いいや。今度のライブは‘この場所’を思って展開するんだ。
だって、どんどん前には進んでるから。
だからこそ、原点や、過ごしてきた時間を大切にしたいから。
無理に過去を忘れようとしたり、もう過ぎた事としたり、なかった事にしたりするのは、未来に自信がないからだ。
一歩、歩を進めると、過去の蓄積の力で、どんどん新しいことが生まれてくる。
大事なのは、一歩進むという‘挑み’の気持ちだ。


今夜で、第1部の自分の部の後半は確信が持てた。
後は自分の部の前半部分と、全体をどうやってまとめるか。
友情山脈は必ずやってくれるから、第2部はもう大丈夫!
Macky's House vol.5のステージに共に立ってくれる4人の為に、きっと聞きに来て下さるあなたの為に、そして私自身の為に、必ずや素晴らしいライブにしなくては!
と、決意を新たにしている。
まさに、後は私次第なのだ。



10月9日(土) 学芸大学アピア40

 Macky’s House vol.5

  函館くん・田中眞紀子 ツーマンライブ

    開 演  PM19:00
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代

     第1部  田中眞紀子(vo.p)ソロ
           with 山崎怠雅(b)& ホンダリョウ(dr)
     第2部  友情山脈 … 函館くん(vo.g)+フルエマサキ(dr)
           with 田中眞紀子(p)



リョウ君は、ちゃんと寝てるかしら?
彼は頑張り過ぎてしまうから心配だ。
怠雅は、ちゃんと家に帰ったかしら?
彼はすぐ旅に出てしまうから心配だ。




形あるものは壊れても

2010-09-11 02:29:49 | Weblog
水曜日の練習の後、軽く飲みに行った時、函館くんが、
「アピアが更地になったらしいよ。」
と言うのである。
その日、練習時間より早く渋谷に着いたので、何となくアピアに行ってみようかなって思ったんだ。涼しかったし、時間潰しにぷらぷらと。
何となく道が呼んでるような気がしたんだ。
でもまぁいいや、ってスタジオに入っちゃったんだけど。

今日、昼間、栄東さんのライブの為の指慣らしに渋谷のスタジオを取っていたから、練習の後アピアに行ってみた。

燦々と降り注ぐ太陽の下、あの場所は更地どころか駐車場になっていた。
ふんっ、ガメツイわねっ!と思った。



本当に渋谷アピアは無くなってしまった。



あのドアとかどうしたんだろ。
天井からドカドカとブルースを響かせて、うるせーなっ!と思った上の店や、腹を空かせて歌ってる時に、やたら良い匂いを漂わせて私の集中力を脅かせた隣の店や、何処よりも胡散臭い感じの、でも一度は入ってみたいと思っていた端っこの店は、どうしたろ?
その道を右に曲がって、あの場所に行く事はもう無いんだ。
あの場所は、もう私を待ってくれてはいないんだ。


京都にあった母の実家を潰した後、佐渡山さんとのツアーで京都に行った際に、その場所に寄ってみた時と同じ、呆然と納得のいかない感覚。
これが現実なのに、夢を見てるような。この現実が許せないような。
そして、いつかはこっちの現実を、それでも時間が過ぎれば受け入れるであろう未来の自分を、少し虚しく思った。
今年の灼熱の夏も、結局はそれなりに受け入れた自分の身体のように、人は現実を受け入れて生きるからね。


38度が2ヵ月続く名古屋から、無事栄東さんはやって来た。4ヵ月に1度、こうやってライブで会える事は、もはや日常に危険があふれる昨今、凄く大切で喜ぶべき事かもしれない。
前回5月はワンマンボケでボ~っとしていて、ロクに弾けなかったから、今回は気持ちの上で凄く準備して挑み、気持ち良く弾けた。
周りの仲間は1人また1人と止めていくし、こんな野良犬な人生でどうしたもんかって感じだけど、こうやってやって行こうと思う、というような語りと歌を聞いていたら、消えてしまった渋谷アピアを見た直後だけに、まだ全部弾き終わってないのに泣きそうになってしまった。
もう、あれこれ考えなくていいや。
続けていく事に、十分意味はある。
1999年から始まったセッションは、4ヶ月に1度のペースで1度も欠かすことなく、12年目が穏やかに始まった。


変わらない`もの´なんて無いんだろう。
`もの´は変わるのだ。
だけど、変わらない`こと´があると、今夜のライブを見ながら思った。
ギターを抱えて歌を歌おうとするヤツが、後から後からふって湧いて出てくることだ。
不思議なくらい、それこそが変わらない‘こと’だ。
きっかけはまちまちだろうが、それぞれ何かに感動し、自分も歌いたいと思い立ち、そして場所を見つけて、何がしかの夢を見ながら歌い出す。
夢破れて止めるヤツはゴマンといるが、始めるヤツもまたゴマンといる。諦められないヤツもサンマンくらいいる。
私や栄東さんの役割は、続けていっていいんだよ、って、その連中に伝えることだ。良し悪しは分からないが。

歌うこととリズムを取ることは、太古の時代から本能に基づいた文化だと思う。
人間が存続する限り、多分それは無くならない。だから多分、人の社会的価値観とは別のところに、その欲求が人間にはあるのだ。
私達がステージでやっているのは、ただ単にそれが、カラオケより具体的だというだけだ。

しかしながら、そこに人の`道´を見い出せたのは、渋谷アピアのお陰以外の何ものでもない。
道は、私の中に、栄東さんの中に、確実に存在しているのである。
そして、存在し続けるのだと確信する。



今夜初アピアだという青年のリハーサル、

「その弦、いつ変えたの?
 2週間前?
 駄目だよ、弦が死んでる。
 ライブの前の日に買えないと!」

という、何万回も聞いた誰かさんのフレーズも、今のところ変わらない。
どうか、いつまでも変わらないで下さい。





と、思う一方、いつか同じフレーズを、まりえが言い出さないかなぁ、とか思ったりする。
私は、まだ聞いたことない。

誰か、聞いたことある人、いる?(笑)

恵みの雨

2010-09-09 03:32:36 | Weblog
だと思ったんですがねぇ。。。

深夜に帰宅して、録画したニュースを見てびっくり!
一日オフィスに座っているから、都心であんなに豪雨が降ってたなんて知らなかった。
なんか、やけに窓の外が暗いよね~、なんて同僚と話してはいたのだが…
仕事後、渋谷のスタジオに行ったけど、そんなに凄い雨が降った様には見えなかった。しかも、完全に雨は上がっていたし。。。

一日の雨雲の動きを見たが、これまた私のいた界隈を見事に避ける感じで雲が動いていた。
天に感謝。
つまりは、こと私にとっては恵みの雨以外の何ものでもなかったのである。



明け方、うつらうつらしながら耳に入ってきた雨の音に、わ~い雨だぁ!って嬉しく思ったのは、私だけではないだろう。
久々に味わう`暑くない´状態に、`暑い´という状態は、身体が緊張するんだなと、しみじみ実感。
肩の力が抜けて、久しぶりに心身がリラックスしている。

今や死語になっている`日照り´という言葉が、今年の夏に相応しい。こんな暑さ続きで、よく電力不足や水不足にならなかったものだ。
北陸に上陸する台風は初めてらしいが、何とか秋を連れて来て欲しいなぁ。
深夜の帰宅時に聞いた虫の音の合唱も、気合いが入って来ている気がする。
残念ながら明後日には猛暑がぶり返すようだが、来週の月曜くらいから、最高気温が30度くらいになるようだ。
もはや25度は熱帯夜ではない。
とにかく35度から逃れたいものである
頑張れ秋!!



今夜は初の、友情山脈との音合わせ。
Macky's Houseの準備は着々。
最初は函館くんと私の2人で合わせていたが、途中からdrのフルエさんが入ってきて、函館くんのテンションは正にうなぎ登り!(笑)
やっぱり音楽は楽しい♪

函館くんの歌詞を読み込む。
何のてらいもなく、自然で、悲哀と優しさが同居する、良い歌詞だと、改めて思う。生活の中で活きている。
自分の、何とも優しさの欠片もない新曲と、いい対照だ。
明確に狙いはないが、私の世界と並べることで、何かを発することが出来ると思う。
自分の発想の外側にある、自分にも未知な空間が生まれればと願う。
そう、涼しくなって初めて、暑さが身体にもたらす緊張を実感するみたいな類いの感覚。
自分の支配力が及ばない部分にかけてみたい。

駄目だったら、また次をやればいいよ、と函館くん。
「自問自答の嵐の中に、何度も挑んで行くんだからよ!」
うん、そうだね!!
そしてMacky's House vol.5は、聞いて下さる人々にとって、灼熱地獄だった長い日々の中での、この恵みの雨みたいなものになってくれますように。


さぁ、栄東さんとのセッションで気合いを入れて、田中眞紀子・秋の陣のスタートである!
意気込みは、極地的ゲリラ豪雨並みに強烈ですよぉっ!!



9月10日(金) 学芸大学アピア40

 金沢栄東 with 田中眞紀子

    開 演  PM19:20
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
    競 演  ちくわともひろ・川口祥子・ながいたつ



10月9日(土) 学芸大学アピア40

 Macky’s House vol.5

  函館くん・田中眞紀子 ツーマンライブ

    開 演  PM19:00
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代

     第1部  田中眞紀子(vo.p)ソロ
           with 山崎怠雅(b)& ホンダリョウ(dr)
     第2部  友情山脈 … 函館くん(vo.g)+フルエマサキ(dr)
           with 田中眞紀子(p)


あってはならない事柄

2010-09-07 03:57:14 | Weblog
多分、この手の作文が、ボイスとかツイッターとかに皆さんが載っけてる類とは思う。
しかし私は、ツイッターはしないのである。

そう、なりすまし、と思われないように…



その1.あってはならない気候

もういくつ寝ると、猛暑は終わるんでしょ?
10日に栄東さんのライブがあるけど、栄東さんの日にこんな灼熱地獄になりそうなのは、12年やってて初めてである。
彼、来れるかしら? と心配。。。


その2.あってはならない建物

第1展望台、くらいまでは、良い感じだったのだ。
日々成長する東京スカイツリー。
今、第2展望台に向けて伸びているが、どうにも見ていて気持ちが悪い。
あってはならない高さの建物になってきた。
この気持ち悪さは、失礼ながら、高崎の山の上の仏像を見た時以来。
まだ100メートル以上伸びると思うと、宇宙からやってきた異次元の物体みたいな、人間が手を出してはいけない領域に触れてるみたいな、正しくなさを感じる。


その3.あってはならない現象

新曲が出来た。
2個も出来た。
1個は、うんうんと踏ん張って、難産の上ようやっと産み落とした入魂の1曲。
もう1個は、何だかポコって生まれた、ありゃあ、こんなの出来ちゃったって感じ。
残念ながら、こっちの方が自然だ。
難産の子は難曲で、自分で作ったくせに歌えない。
すごく困っている。


その4.あってはならない事柄

イラク戦争が終わった、という事らしい。
「未明」の世界の終焉だ。
終焉になっていいのだ。
なって欲しい、と思う。
私が次に何を歌って行くか、なんて、くだらない問題だ。

そんなくだらない問題で心を悩ます私に、幸か不幸か次々に予定が舞い込んで来る。
いつも自分の進む道は切り込んで作って来たつもりだけれど、ちょっと消極的な感じで、流れに身を任せてみようかしら。



まずは近々の予定。


9月10日(金) 学芸大学アピア40

 金沢栄東 with 田中眞紀子

    開 演  PM19:20
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
    競 演  ちくわともひろ・川口祥子・ながいたつ



10月9日(土) 学芸大学アピア40

 Macky’s House vol.5

  函館くん・田中眞紀子 ツーマンライブ

    開 演  PM19:00
    料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代

     第1部  田中眞紀子(vo.p)ソロ
           with 山崎怠雅(b)& ホンダリョウ(dr)
     第2部  友情山脈 … 函館くん(vo.g)+フルエマサキ(dr)
           with 田中眞紀子(p)


孫は来て良し帰って良し

2010-09-03 06:22:50 | Weblog
結局は前の日となんら変わらぬ気候だったとしても、月が変わるというのは気持ちも切り替わっていいものだ。
さすがは八王子、ここ2,3日、夜中は冷房をつけなくてもよくなった。
お陰で、また寝てばっかりである。
まぁ、2週続けてのライブで、いささか疲労がたまっているのだ。
28日はたった30分のライブだったのに、ヘバったヘバった。
来年は、夏のライブはやらないぞっと思っちゃうが、今年は異常気象なわけだから、そのわりには乗り切れたもんだと、我としては関心している。


ところで。。
そんなライブ翌日に、何と過酷なスケジュールであったことか。
お孫さん達がお泊まりにやってきた。
忘れもしない、このブログを始めた時、「言葉なんて`あ´と`う´しか言えないくせに、マウス片手に私よりパソコンを使いこなす」と記述した、あの甥っ子とお姉ちゃんである。
甥っ子ちゃんは5才になって、ペラペラとよくしゃべり、お姉ちゃんより余程愛想が良いもよう。

おばあちゃんと、夏休みの思い出に高尾山に行くんだと!
こんな超ド級の炎天下に止めろって言ったのに、決行された。
伯母さんは具合が悪い事になっていて関わらず。
2階の自室に軟禁状態である。
ジジババの家は、それなりに加齢臭が漂ってるはずだが、お泊まりともなると、それを吹き飛ばす乳臭い子供の匂いで、家中が充満した。

5月に腰の手術をしたジジまでが、高尾山に同行。
ケーブルカーはガラガラだったとか、威張っている。
当たり前だ!こんな炎天下に、誰が高尾山遠足なんかするんだよっ!
年寄りが熱中症で倒れて、チビ2人で山中で立ち往生したらどーすんだよっ!と、私はご一行がお出かけ中、家の中でケイタイを携帯して待機。

取り敢えず無事に帰って来たが、本当に無事かどうかが判明するのは、当日ではないよな、年寄りの場合。
現に、私と同じで、ここ数日寝てばっかりである
そして伯母さんはお留守番しながら、お孫さん達が食べ散らかした台所を、そりゃあ完璧に片付けてやったのに、お孫さんが帰った後は、目眩がするようなとっ散らかりよう。
すみません、子育て中の皆さん。私はとても駄目です。

よくしゃべって、よく笑って、よく走って、よく泣いて、帰っていった。
もう一晩お泊まりしたいとおねだりされたらしいが、水曜日から学校でしょ?と諭され、無事お帰り頂きました。
助かった。
我が家はあまり会話がない家族で、それぞれ勝手に好きな事をやってるんだが、何もしゃべらなくてよい喜びを、お帰り後に満喫する。


でもまぁ、幸せそうで良かった。
子供の悲しいニュースが連日報じられる中、平凡でも明るく元気に育っているのが何よりだ。
いつかは、それなりの悲しみや苦しみがあの子供達にも訪れて、あんな笑い声が消える日が来るかもしれないけれど。
多分、何の疑いもなく幸せを享受できるのは、わずかな時間なんだろうな。
命いっぱい生きていて、凄まじいエネルギーが、いまだどこかに残る乳臭さの中に漂っている。
子供の声は、理想的な発声だというが、子供が笑うみたいに歌えたらいいよなぁ、などと、静けさを取り戻したパソコンのある居間で思うのだ。


つまりはそのせいで疲労は倍増し、せっかく各方面で先日のライブに関するコメントを頂いておりましたのに、お返事ができておりません。
ご容赦願います!
この場をお借りしてお礼を申し上げまする!!