田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

完璧にして幸福なツアー その3

2010-04-30 02:05:02 | Weblog
やる気が失せたり動揺したり、と、精神のコントロールに苦慮しつつライブが終わり、名残惜しくも友人達が帰った後、チエちゃんにホテルまで送ってもらった。
途中、お腹減ったね、って事で、今頃前橋クールフールでライブを終えてるはずのハルミちゃんを誘って、ご飯でも食べようか、という話しになり、久方ぶりにクールフールをのぞいた。
結局ハルミちゃんを連れ出せるような雰囲気でもなかったので、やはり私はホテルへ。ついうっかり佐藤店長に見つかったが、逃げた(笑)。

駅前のコンビニに寄っておにぎりでも、と思ったら閉まっている。列車が終わればこの辺りはお客は入らないらしい。
ちょっと道路を走ってもらって入ったコンビニも、客は私一人。コンビニ事情は大分東京とは違うようだ。



〈ビッグ遠足〉

翌朝10時、チエちゃんに再びホテルに迎えに来てもらう。
アンダーソンが、大阪・京都ツアーから夜行バスで帰って来ていて、虫の音で合流することになり、その前に赤城神社に連れて行ってもらった。
鳥居って、大抵赤いものだと思うが、ここの鳥居は木目のシンプルなもの。やたらデカい杉の木と共に、うっそうとした感を強調していて気持ちが良い。
思わず「やる気なくなる~」と声が出る。
朝は日光に当たるもんだなぁと、しみじみ思う。ったって、随分遅い朝ではある。

ここの湧水はどうやら名水らしい。結構遠方からも汲みに来るようで、虫の音のコーヒーも、この湧水を使う事もあるそうだ。
たまに、汲み方が下手な人とかいて、汲む人の列が長くなったりする時に下手な人がいたりすると、争い事が起こったりするんだとか。
この後の暑さを知ってたら、ペットボトルのお茶を捨ててでも、汲んでくるべきであった。下手でも怒られなさそうな人数だったし(笑)。

虫の音に着くと、アンちゃんが来ていた。
なんでも夜行バスに乗る前にビールのガブ飲みをしたら、高速で酔ってしまって地獄だったそうで、理由は違えど以前高速バスで酔った事を思い出した。
ツアーは、バス移動は止めよう、私。。。

そんな大移動の後にもかかわらず、私のワガママ遠足に付き合ってくれた。
ここのところ、遠足のテーマは`水´。
`滝´がいい、とおねだりしたら、コウちゃんが「吹割の滝がいいよ」とアドバイスしてくれたので、そこを目指して出発した。
嬉しかったのは、思った以上にチエちゃんが張り切ってるというか(笑)、楽しそうだったこと。お店は臨時休業にして、一日運転手をしてくれた。アンダーソンは眠いかもしれないから、ということで。
約2時間のドライブは、だんだん標高が高くなって行き、桜が完全な満開だ。
本当に桜を見飽きるなんて、今年はなんと贅沢な春だろうか。

到着したのは片品川という川で、前夜のコウちゃんの話だと死人が出るというのだったが、なるほど落ちたら死ぬな、という妙な勢いの川だった。
いかにも石、というか岩を渡って向こう岸に渡れそうな場所があるんだけど、川底の石というか岩の形のせいなんだろうが、水の流れが手前は緩やかなのに、50センチ先は急流という複雑な流れをしているのだ。
う~ん、表現し難い。
で、岩が割れ込んだような場所があって、とても複雑な割れ込みようらしく、そこへ水が急激に流れ込む。それが‘吹割の滝’。
う~ん、表現し難い。
みなさん、一度行ってちょうだい!
で、もう少し下ると、にょきっと1本ぶっとい岩がそそり立っていて、その岩の両側を水が落ちていく‘鱒飛の滝’。
う~ん、表現し難い。
つまりだ。華厳の滝とは形態が随分違うのよ。

とにもかくにも、気持ち良かったぁぁぁ!
多分、相当危ないんでしょう。係りのおじさんが、ちょっとでも‘ここから先に行ってはいけません’という白線を超えると、ピリピリ笛を吹くのである。私とチエちゃんも吹かれた気がする(笑)。
たっぷり、スリルとマイナスイオンを浴びまくって、より一層やる気がなくなるのであった。
やはりツアーは、ちゃんと観光しなくっちゃ!

帰り路、腹ペコの私たちは、チエちゃんお勧めのお店で、マッキーが大好きな卵トロトロのオムライスを食し、大満足。
アンちゃんのお勧めで片品川と利根川が合流する地点を通ったが、片品川と利根川の色が違うんだというその場所は、残念ながら車から良く見えず、感動できなかった(笑)。今度また近くで見せてね!
コーヒーを飲んで行こうというので、チエちゃんのコーヒーの先生の店に向かったが、お茶するなら喫茶虫の音でするべきではないかと大笑い。この日は働きたくないチエちゃんなのであった。
先生のお店のコーヒーも大変美味。アイスも凄く美味しかった。
生パスタを作ってみたいうという、チエちゃんの目標を聞く。
お店を発展させる為に前進するチエちゃんは、とっても眩しい。
ちなみに私は、カルボナーラが超好きだよ~!
魚介いっぱいのぺスカトーレも大好き!
今度虫の音に行ったら、食べられるかなぁ♪

いよいよ帰路。今回は高崎まで送ってもらった。
そして物凄いものを見た。
なだらかな山にそそり立つ、巨大な仏像!
なんじゃ、ありゃ!?
有難い、というより、自然への冒涜な気がするが、こんなこと書いたら罰が当たるかしら?
チエちゃんに、それにまつわる怖めな話を聞いたもんだから、いまだにあの仏像が目の前をうろうろしているのだ。
実はもう、次回の遠足は、仏像内探索と洞窟めぐりと決めてきました(笑)。
‘滝’の次は‘洞窟’なの。全国の滝と洞窟めぐりとか、してみた~い!!

などと楽しく話していたが、ふと気がつくと八高線の発車時刻の8分前。
また八高線に乗り過ごしては、今回の重大ミッションがまた達成できない。乗り過ごすと次は1時間後なのである。
高崎駅に着いて、アンちゃんに走りながらバイバイし、チエちゃんに改札まで送ってもらい、がっちり握手してホームに向かう。
ところが、八高線の乗り場である3番線はこちらと矢印が書いてあったのに、3番線がない!
左が4番線、右が2番線のホームをドキドキしながらドタドタ走り、走り抜けたところに3番線はあった。なんだっ、このわかり難いホームは!
まるで日々の通勤の駆け込み乗車のように飛び乗って、ミッション達成である。
うん、この選択も大正解。しばらく爆睡した後、目覚めてからの車窓は可愛らしい若葉のもこもこした山々と、大きな雲のオブジェが夕焼けの広い空に浮かんで、そりゃあ最高でした。
もう、完璧なツアーで、大満足のまきこさんであった。
しかも、高崎からだと、八王子まで実に近い。
ただ、八王子から家までが面倒なのだ。
妙にケチな気分になって、八王子から京王八王子まで歩いて京王線で帰ったが、ここでも嬉しい出来事が!
無くなったと思っていた京王八王子のミスドが復活していたのであるっ!!!
マッキーは幸せである。


終わり。
チエちゃん、アンちゃん、本当にありがとう!!
本当に楽しかったぁぁ♪♪

完璧にして幸福なツアー その2

2010-04-28 02:57:19 | Weblog
<プチ贅沢>


今回の赤城山旅行の`まきこの小冒険´は、、、


グリーン車に乗る!
一度、あの取って付けたような2階建ての車両に、乗ってみたかったんだも~ん!!


そもそも、グリーン車の乗り方がわからないので、当日慌てたり、それで乗り過ごしたりしたら大変だと思って、前々日にリサーチ。
JRの案内所に行ったら、緑の窓口に行けと言われた。
え?そんなに大袈裟な事なのか?
緑の窓口に行ったら長蛇の列。そんなに待つのはやだわ、と思って、ひょいと入って来たJRのお兄さんに聞いたら、親切に買い方を教えてくれた。
必ずピンクの券売機で買って下さい、とのこと。
よくホームに設置してある券売機みたいなのは何か、と聞いたら、あれはSuica専用だと言う。
とにかくピンクの券売機で切符を買えばいいのね!という事で当日を迎えた。
駅員さんの言う通り切符を買うが、教えてもらった時よりグリーン券が安い。教えてもらった時は950円だったのに、この日は750円なのだ。大変ご機嫌で、いそいそとグリーン車の乗り場に並んだ。結構並んでいる。グリーン車で座れないという事はあるんだろうか?
と、ふと見ると、ひっつめ髪にキャリーバック&黒バックという、シチュワーデス、もとい!キャビンアテンダントさん風のお姉さんが二人いる。
てっきりキャビンアテンダントさんが仕事帰りに乗るのかな、と思う。

電車、もとい!列車がホームに入ってくると、結構混んでいる。ガッツ入れて憧れの二階席へ向かう。
窓際の席をゲット!
おぉ!完璧!!
座るとちゃんとテーブルが付いている。
密かにお弁当を持ち込んでいた私は、心の中でガッツポーズ!
楽しき旅の始まりである♪

ところで網棚はないのかと見上げると、網棚が無い。ちと不便な気分だが隣の席に置けばいいや、と思う。
気になるのは、網棚があるべき所にSuicaマークの何かがあり、ふと見ると座ってる人の席の上は緑に光っているのだ。私の席の上は何度座り直しても赤く光っている。
あぁ、Suicaがどうしたこうした、というのは、これのことなのか。ホームの券売機みたいなので予約のようなことをして、乗ったらこのSuicaマークにタッチするというシステムなのだな!しかし、改札を通る時にSuicaをタッチしているのと、Suicaさんとしてはごっちゃにならないんだろうか?
諸々の疑問は次回解くとして、私は係りの人が来たら切符を見せればよいらしい。

それにしても、同じ列車なのに、なんと乗り心地が良いのであろうか。
音が違うのよ。普通のところに乗ったら山手線と同じ音だけど、グリーン車はちゃんと列車の音がするのよ。2階だからかしら?
下にも乗ってみたいけど、Suicaでピッてやったら席の移動はできなそうだし、乗り心地悪かったら苦痛だし。

熊谷を超えた辺りから山がゴツゴツしてきて、おっ!群馬っぽくなってきたぞ~!
人も減ってきたし、お弁当タイムにした。
おぉ、旅な感じ♪
しかし、人はかなり減ったのだが、私の後ろのカップルはガンとして降りないのだ。そしてぺちゃくちゃとしゃべり続けてうるさいのだ。大変残念であった。
キャビンアテンダントさん風のお姉さんは、グリーン車の客席乗務員さんであった。物凄い速足で、売る気があるのかって感じの車内販売をしている。せっかくだから食後のコーヒーでも買いたかったのに、呼び止めるのが難しい早さで去って行ってしまう。後ろのカップルに注目されるのが嫌だから、大声で呼び止める勇気もなく… これも大変残念であった。

やはり前向きに走る車窓は気持ちが良い。向こうの方にでかいモコモコしたものが見えるなぁ、と思って近づいたら、牛が10頭くらい寝そべっていた。寝そべった10頭の牛の群れは、なかなかな迫力だ。
750円の贅沢は、もしかしたら病みつきになっちゃうかも。



もう、すっかり前橋駅周りには慣れてしまっている。
15:25に到着。16時のチェックインまで、イトーヨーカ堂のミスドで時間つぶし。その後16時12分にバスに乗りたいからと5分前にチェックインをしてもらい、荷物の一部を置いてバス停へ。前橋は物凄い暴風であった。

バス停で待っていると、向こうから「マッキー~!」とコウちゃんがやってくる。
いきなり「何時入り?」とか聞くので、すっかりご近所さんみたいな感じだ。
非常に遠くから来ているのが。(笑)
ま、2週間前に足利で会ってるので、決して久しぶりじゃないからね。
なんでもれもんちゃんが今、大阪から帰ってくるということで、彼女を待って一緒に車に乗せてもらった。
mitiさんのピンチヒッターになるかも、ということでコウちゃんはれもんちゃんのウクレレを持ってきていた。
今回は聞けなかったけど、今度またみんなで一緒にライブしましょう!
せっかくだからプチ観光ってことで、萩原朔太郎の銅像をみせてもらって記念写真。
そういってはなんだが、すっかりやる気がなくなってきちゃう私であった。

完璧にして幸福なツアー その1

2010-04-27 03:37:42 | Weblog
4月24日 田中眞紀子 赤城山 虫の音ライブ

 <セットリスト>

 1.愛してやるさ
 2.ハルノジダイ
 3.あんたの都合のいいように
 4.忍び音
 5.春の気配
 6.踏み絵
 7.Tシャツ
 8.断章~呼子と口笛
 9.素通り
10.朱になれ

アンコール
   ダイヤモンド


「Tシャツ」という歌は、例えば「ハルノジダイ」のようなリズムに乗った生きがいい歌の後に歌うのと、「踏み絵」のような暗い気持になる歌の後に歌うのでは、全然気分が違うのである。
今回は‘暗い気分’から「Tシャツ」に入ったわけだが、私の気持ちがまだ相当暗いうちにサビに入った。
すると、会場のあちこちから、薄っすらとコーラスの声が…
その後、サビが来るたびに声が増えていくような…
田中眞紀子は、この時、相当動揺していたのである。
が、が、頑張らねば!
頑張って盛り上がらねば!!
こういう状況が不得手な私であるが、我ながら頑張ったのである。
頑張って歌い終わったのだが、私のヤワな精神力はエンディングのピアノを最後まで弾き切るまで持たず、最後何を弾いてるんだかわからなくなっちゃって、べちょっと間違えて終わってしまいました。
「間違えちゃった~」
と、思わず言ってしまったが、結果的にこの「間違えちゃった~」がこの日、最も好評であったという、少々残念な感じで…(笑)


あ~、楽しいライブだったなぁ。
予想では、前橋の親しい人達の前でやるイメージだったのだが、いざステージが始まってピアノの前に座ったら、目の前には全然知らない方々ばかり。知り合いの愛子ちゃんと旦那が目に入るが、異常に近い。しかも皆さんが壁に沿って座っていらっしゃるので、何だか知らない人にぐるりと取り囲まれて試験を受けるみたいな感じで、かなり動揺(笑)。
でも気持ちのよい金子さんのPAで2曲歌って汗をかいたら、気持ち的に定着し、最後まで良い感じで進められた。
エレピでライブやるのは本当に久しぶりで、リハではまだ身体が馴染めなかったが、マイクが実に良くて歌いやすくて気分よかったなぁ。
前回の虫の音ライブの時、アライコウジ氏に‘もっと拍手させて’とアドバイスを頂いたので、それを意識して1曲ずつ切って歌ったが、そのことが案外お客さんとの一体感を作るんだなと実感。セットリストも‘行き切る’のを避け、ちょっと寸止めな感じでセットしたのを含め、「これで地方遠征は万全!」とコウちゃんに太鼓判を押してもらった。(笑)


競演のmitiさんは、前日全く声が出なくなったらしく、実は出演もあやぶまれていて、コウちゃんの愛妻‘れ檸も檬ん’ちゃんが急遽出るかも?みたいな状況だったのだが、無事に声も出て、良いライブであったようだ。前半の4曲ほど聞かせて頂いたが、誠実な歌を誠実に歌っていて、是非今度ゆっくり聞かせてもらいたい。翌日もライブだったようだが、大丈夫だったかしら?


ライブが終わって着替えて戻ったら(想像以上に大汗をかいたのである)、声をかけて下さったご夫婦がいらしたが、他の方々はウソのようにいなくなっていて、後は足利から来てくれたユッキーと、コウちゃん夫妻、愛子ちゃん夫妻という親しい人たちだけ。それからmitiさんと金子さんと、オーナーのチエちゃん。
これじゃあ、なんだかライブやったんだっけ?という妙な感になっちゃうよ(笑)。で、すっかり終わってしまった私は馬鹿みたいに話してたら、あっという間に真夜中。
何か好き勝手なことばっかりしゃべってて、ごめんねみんな!
お名残惜しかったわ。
そして、私に幸福なひとときをありがとう!!

旅行記はまた後日。

いざっ、赤城山!

2010-04-23 02:28:12 | Weblog
よ~~~く考えたら、私、2月12日のお茶の水KAKADOのライブ以来、自分のライブをやっておらんのだ!
おぉ、2か月もやっておらん!!
と、2・3日前に気がついた。
なぜか、そんな気がしないな。
しないなぁ、と思っていて、あ、そうかと思いついた。
リョウ君とか怠雅の前で歌っているからである。
あの練習、人前で歌うという事に関しては、私にはプチライブなのだ。
ふむ…

では、赤城山の別荘で(笑)歌ってまいります♪
4月24日、虫の音でお会いできる方々、待っててね!
今回も‘まきこの小冒険’を検討中。。
どんな旅になるかしらぁ?

大蔵ざらえ

2010-04-21 02:18:41 | Weblog
休みの日は、自宅で3時間近い練習。
何、せっせとやってるのか?と家人。
それでも間に合わない感がある。
自分の曲、全曲虫干しみたいな状態で、しかも人の曲の練習。
まぁ、まだ楽しい時期です(笑)。


そろそろ虫の音にターゲットを絞って向かわなければ!
今回は、八高線でなく新宿湘南ラインで行くことにした。
目指す時間に着く為に、八高線だとやたら待ち時間が多いので、、、
今回は‘ライブ’に行くんですもの♪(笑)
帰りは八高線にしてみよう。前回のリベンジじゃ!


今回の虫の音ライブは、アンダーソンが関西ツアーに行ってしまって、いてくれないのである。
しかし、前橋の老舗のライブハウス‘ガーシャ’(現在は閉店)のマスター金子さんがPAをして下さるようで、新たな出会いなのだ。
随分前だが、アンちゃんから「是非ガーシャに出て欲しいと金子さんから言われている」と聞いていて、機会を待っていたら閉店となってしまい、大変残念だったのだ。
虫の音はだんだん別荘的な場所になってきたが(笑)、ちょいと緊張感を伴うライブになりそうである。


4月24日(土) 赤城山 虫の音

  田中眞紀子ソロライブ

   開 演  PM19:00
   料 金  1000円+オーダー
   共 演  miti


1か月に2回もホテルに泊まるなんて、すごいわぁ。。
そういえば、前回虫の音でライブをやった帰りに‘冒険’しに行った‘ロックハート城’ったら、超売れっ子状態じゃん!
どうやらジャニーズ系で重宝されているようだ。
現在は「怪物くん」で、その華麗な建物が見れますよ。


「怪物くん」、わりと面白い。。


混沌

2010-04-17 03:04:49 | Weblog
そして私は、もう遊んではいられないのだ。
まずは直近として、虫の音でのソロライブ。
5月のワンマンではやらない曲を中心に構成している。
1時間頂いているので、結構な長丁場だ。



火曜日、山崎怠雅、ホンダリョウ、私の3人で初顔合わせ。
今回のワンマンで1曲だけ3人で合わせるのだけど、ありゃりゃあ、こりゃ大変!である。
勿論、本番までにはもう少しタイトになるだろうが、と言っても3人で練習するのは後1回なんだけど(笑)。
常々、いわゆるロック系のバンドのステージを見て、たいていボーカルの声は聞こえど歌詞が入って来ないというか、具体的に言えば母音しか聞こえないなと思っていたが、その状況を身体感覚で実感した。
う~ん、どうすっべか…
こりゃまず、暗譜は必須で、全エネルギーを言葉を発する事に集中させないと、いくら楽器の音を削ってもらっても対応できないなぁ。
弾き語りの甘さを痛感する。
ふむ、まぁ、よい訓練にはなるな。てか、更なる修行の土壌に踏み込んだわけで、頑張るしかないのである。


遊んでる暇がないわりには、翌水曜日ライブ観戦。
だって怠雅と、リョウ君とチバ君が出てるんだから行かないわけにもいかないし(笑)、高円寺ミッションズという店にも行ってみたかったし。

音、いいなぁ、この店!
リョウ君のドラムが深く響くし、ボーカルも丁寧に出ていて、血刃了には最適の小屋じゃないかしら?
血刃了、良くなったなぁ。まとまってきた上に、そのまとまった形で力をつけてきたた感じだ。二人でCD行商の旅に出ていたのが、バンド的にも非常に効果があったようである。
チバ君の声が随分枯れていたが、頻繁に歌っていただけあって、歌う声が良く出ており、むしろかっこいい。歌い過ぎじゃなく、酒の飲み過ぎが原因なのは残念な感じであるが…(笑)
「殺人餃子」があんまり変わっていたもんだから、思わず苦笑。後で聞いたら‘今日バージョン’だったそうだが、あまり変わらないうちに混ぜてもらわないと、着いていけなくなっちゃうなぁ。。
チバ君の‘発音’は、これでもかというくらい強い。それは以前から知っていたが、自分がバンドの状況に置かれてみて、改めてその必然を痛感しながら見せてもらった。


怠雅がベースを弾く‘鳥をみた’というバンドを初見。
うるちゃいんだろうなと思っていたが、案の定うるちゃかった。
うるちゃかったが、初めてノイズの‘価値’というものを感じさせられた。どっちかっていうとこういうの嫌いな私に、そんな風に思わせるとは大したもんである。
汗がほとばしる激しいパフォーマンスと生命力が合致する血刃了とは対照的に、爆音が鳴り響くのにあまり動きの無いステージは、静かな狂気、とか、熱意ある廃退、とか、今までに見た事がないイメージを受けるものであり、これは案外、田中眞紀子ワールドに流用できるかもしれんと、むくむくと創作意欲を掻き立てられてしまった。

もう!この年になってロックバンド的ハード指向になってしまうのは、どうしたもんだべ?
穏やかな大人の音楽を目指していたつもりなのになぁ。
いや、目指してますけど、それも。
なんか色んなことが頭をぐちゃぐちゃしてるが、とにもかくにも行って良かったライブでした。


翌木曜日、夜練習していたら、いつのまにか夜中12時を超えており、ヤバいヤバい!
なにしろ練習内容もぐちゃぐちゃなのでね。
金曜、土曜と飲み会が続くので、練習貯め。
遊んでる暇は無いはずなんだけど…
でも両日とも、久しぶりの友達との会合なんだもん。そこから何かインスピレーションを受けるかもしれないし。


そして、金曜の飲み会から帰ってきたら、物凄く冷たい雪なのでした。
季節もぐちゃぐちゃだ。


見飽きるほどの桜と神隠しの森

2010-04-14 02:43:31 | Weblog
翌朝10時にユッキーにホテルまで迎えに来てもらったが、その時しゃべって初めて、自分の声がガラガラなのに気付く。
全く、何をくっちゃべってるんだか!
伴ちゃん家に到着すると、アオケンが寝てるだけで、既にアンダーソンとmitiさんの姿は無し。アンダーソンは寝袋持参で廊下で寝たとかいう噂が…(笑)
いつもは自分の店だったり、帰りの電車を気にしたりなので、気兼ね無く飲めて楽しかったのであろう、アンダーソンはびっくりするほど饒舌だった。
前夜、アンちゃんとアオケンを迎えに伴ちゃん&ユッキーが外出してしまい、初対面のmitiさんと2人切りになったが、何やかやとくっちゃべり続けていたので、まぁ最終的に声も枯れるわな。
24日のライブ、楽しみにしています!


で、私が帰った後、男子4人で河原で飲んだとかいうので、そんな楽しい事してずるいぢゃないか!と、私も河原に連れて行ってもらった。
のんびり流れる渡良瀬川で、伴ちゃんは得意気に石投げ。確かに上手い。
卓球だとか野球だとかの賞状がいくつも部屋に貼ってあり、スポーツ少年、というより野生児なのね、この子、と思った。
朝の河原は、やる気がなくなる穏やかさだ。しかも、暑いくらい。夕べはギリギリ寒くないってくらいの気温だったのに。


私はたんまりとホテルの朝食を食べていたのでコーヒーを頂きながら、アオケンが魚を頭から骨まで完食したのに感動する伴ちゃんを眺めていた。
こういう日常的な部分での人の興味の対象で、その人が見えたりする。確かにスタジオに入るより、一緒に飲んだ方が相手が分かるというアオケンの持論は頷ける。私はアオケンの骨完食より、うさぎのうーちゃんが音を立てて水を飲む方が驚愕であった(笑)。


前夜の約束通り、小学校裏の桜並木に皆でくり出した。
そりゃあもう、凄いっ!の一言!
前夜は桜の薄いピンクと菜の花の黄色と草の緑しか見えなかったが、その上、白い花や紫の花が咲いていて、しかも桜がはらはらと散り出して、これ以上完璧な花見はそうそう出来るものではない。
アオケンと共に確信したのは、都心の桜より1本1本が二倍は太いのである。しかも明るいところで見ると、どぶの土手で木が真横に生えてたりする。花の堂々たる咲きっぷりといい、何だか生命力が違うのだ。
ひとしきり散策した後、どぶをまたがる橋の欄干に寄りかかって桜観賞。今後数年見なくてもいいや、と思った。


アライコウジ氏から連絡が入っていた。
この辺は彼の仕事エリアだそうで、前日私が`旅の途中´というブログを上げた頃、この辺からの帰り道だったそうだ。
今、我々の目の前にあるガソリンスタンドの横のコインランドリーの駐車場に、車を止めるから、というので、しばし皆で待つ。このコインランドリーを知ってるのが凄い!と伴ちゃん。
アンちゃんが午前中で仕事が終わると言ってたのを思い出し、連絡を取ってみたが、これからライブなのでNGとのことだった。


いやに可愛い車に乗って、コウちゃんがやってきた。ガソリンスタンドの前できゃっきゃと再会を喜んで、一緒に遠足に向かうべく、伴ちゃん達が車を取りに行ってる間、「このガソリンスタンド、足利ミチロウの仕事場なんだよな。」とコウちゃんが言う。
足利で遠藤ミチロウのコピーばかりやってるというミュージシャンで、私もこの界隈で名前だけは知っていた。
ふと見ると、パイプ椅子に座って雑誌をめくってる、スタンドのお兄さんがいる。
「あれかな?」とコウちゃん。
「でも、いつもオールバックだし、俺、本名知らないんだよな~」と恐る恐る近寄って行ったら、な~んとご当人だった。
お兄さんの座ってるパイプ椅子の背に`足利ミチロウ´と書いてある。
伴ちゃんの小学校の先輩なんだそうで、妙な感じの記念撮影をして、今度は夜、会いましょう!と別れた。




計画では鉱山の物凄い廃墟を見るはずだったのだが、時間的に無理そうだという事で、車で20分くらいの所にある巨石を見に向かった。
行く道の車窓は、潔い田舎の風景。
ちょっと都会を取り入れてみよう、などと全くしていない。
土地によって山が違う。この辺は犬が寝そべっているような、優しい、可愛い山が連なっていた。
厳島神社という、どこかで聞いた名の鳥居のふもとで、ちょっと腹ごしらえ。
どういう所に行きたいの?とコウちゃんが聞くので、水のある所、滝とか、と言うと、じゃあ華厳の滝とかだなと言われて、あ、そうか、日光のそばなんだ、とあらためて思ったりした。


鳥居をくぐると、杉木立の、ほぼ直線の坂道がどこまでも続く。急に温度が下がった気がした。
私の希望の水がちゃんとあって(笑)、細い川が流れていた。
しかも`黄金の川´である。川底に黒雲母石(でいいんだっけ、伴ちゃん?)がふんだんにあって、キラキラ金色に輝いている。
素晴らしく空気が良い。
かなりの距離を登って、小さい神社までたどり着く。
そこはまだ頂上ではない。神社の後ろにも道が続いていた。ちょこっと登ってみたが、何だか空気が薄くなった感じで、もう止めとこうよ~って雰囲気になったのだが、一人アオケンが登り始めたのだ。何か火が着いちゃったらしく、、、
伴ちゃん言うところの`絶対に自然界に無い´髪の色のアオケンの頭が、うっそうとした寒緑色の杉木立に吸い込まれていく様は、何だかもう戻って来ないみたいな怖さが感じられて、姿が見えなくなってから大声でアオケンを呼んでみた。私の声が響き渡る。何度か叫んでいたら、上の方からアオケンの声が返ってきた。
生きてるらしい(笑)。
ちょっと待っても戻って来ないので、伴ちゃんが後を追って登って行った。不思議と野生児伴ちゃんの後ろ姿には心配を感じなかった。
コウちゃんとユッキーと私は、これ以上の遭難を避けるべく(笑)、神社で待機。巨石の下をくぐったりして待っていたら、ほどなく2人が帰ってきた。
頂上には御神体として祀られたような巨石があったそうだが、舗装道路にも出くわして、アオケンいわく`猿の惑星´みたいだったそうである。
今度、また連れてきてもらったら、絶対私も登ろうっと!


さっき腹ごしらえをした売店で、コウちゃんと別れた。なんでもこれからライブなんだとか。
アンちゃんもコウちゃんも呆れるくらいの音楽バカだと思いつつ、そんな、仕事とライブの忙しい合間をぬって時間を作り、私達に付き合ってくれたその人情味に胸が熱くなるのだった。都会人のそのへんの稀薄さを恥じると共に、伴ちゃんにしても、アンちゃんやコウちゃんにしても、自分の暮らす土地に誇りがあるんだなと感じられて、それがない自分が少し寂しく思われた。



職場用にお土産を買いたいと思って、売店に連れて行ってもらった。
前日の喫茶店の真裏。
窓際に座って、窓の外の木が素敵だねなんて話していたが、その実態を知る(笑)。
しかしながら、そこで食したハヤシライスは美味だった。
まじ、あの喫茶店でライブできないかねぇ?
伴ちゃんのお勧めで、自宅用に古印最中と巨石煎餅、職場には一口最中を購入。
この古印最中が、いやにずしりと重いので食べれるかな~とか、その時は思った。
そしていよいよ、足利とお別れの時間。
駅に着いたらあと30分近く電車がないので、ちょっとお茶して時間をつぶそうとアオケンに言ったら、伴ちゃん達も付き合ってくれた。
これは危険だ。(笑)
以前、前橋駅で時間つぶしにマックに入ったら、おしゃべりしていて乗り損ねたのである。
しかもなぜか、話はつきない我々なのだ。
間違いなく電車に乗れる時間まで過ごし、名残惜しく二人と別れた。
本当に楽しかった!
伴ちゃん、ユッキー、ありがとう!!!


帰りの東武伊勢崎線、アオケンと私は、ほぼ一言もしゃべらず爆睡!
湘南新宿ラインで、今後の色々な計画を話す。
Macky’s House vol.3は、構想・準備に約一年かかったが、それだけのことが出来たし、それが土台となって我々の表現は更に形を変えて発展していくだろう。
今回共にした桜や杉木立の記憶が、その表現に深みを与えてくれるに違いない。
廣瀬康子ちゃんも直前まで参加を予定していたが、めでたく決まった新しい仕事の関係で今回は残念ながら来れなかった。今後たくさん飲み会して、別の方法で間柄を深めていければと思う。というか、次のMacky’s Houseは、彼女とのコラボになりそう。こちらもお楽しみに!


新宿に着いた。
あぁ、やっぱり、この喧騒が私の居場所だ。
きっとアオケンも、そう思ったに違いない。
またね!と別れた彼の赤い頭は、人ごみの中でとっても自然だった(笑)。


さすがにクタクタで家に着き、もう寝ようと思ったが、何か食べたいと思って、お土産に買った最中を開けた。
ずっしり重いそれは大変美味で、もちろん疲れていた事もあるだろうが、ずっしり重いのにそれを2個、ぺロリと食べちゃったのである。しかも巨石煎餅もしょっ辛くて非常にうまい!
そういえばこの2日間、お煎茶を飲んでなかった。
これこそが完璧な日本の‘お茶の時間’だ。
大変心地よく身体が温まり、爆睡の海にもぐり込む私なのであった。


おしまい!



足利の旅

2010-04-12 04:35:24 | Weblog
一緒に山登りした皆さん、筋肉痛いかがですかぁ?



東武伊勢崎線の車窓、田んぼが多いわぁ。
新幹線の車窓みたい。
菜の花が綺麗に映えるけど。
それから、新幹線でも見ないよな、お墓が多いわぁ、墓地だらけ!
なんというか、お寺が無くて、墓地だけあるのだ。なんか妙なのだが、調べればその由来などがあるのだろうか。

しばらく埼玉県だったのに、そのうち群馬県館林になって、大変不安になる。
栃木県はどこだ?

笑っちゃうのが、館林の駅に`東京スカイツリーは順調に成長中です´というポスターが貼ってあって、2日に1回くらい見てるよぉ!とか思いつつ、初めて前橋に着いた時に`初詣は高尾山へ´というポスターが貼ってあったのを思い出した。

目的地足利市駅の3つ前でやっと栃木県になった。でも電車の行き先は群馬県の太田。
横浜線における町田のような存在なんだろうな。

足利市駅に着くと、伴ちゃんとユッキーが待っていた。
なんか妙な感じだが、私よりもっと妙な感じなのは二人の方であろう(笑)。
ホテルにチェックインした後、足利市内観光に連れてくれた。



実は、完全なる`旅行´は、20年振りなんである。
長き引きこもりの後、佐渡山さんがきっかけで旅するようになったのは、全てツアー、つまりライブ目的であり、ロクにその土地の様を見ることなく去らざるを得なかったが、せっかく知らない土地に行くなら、そこ特有の空気を吸いたいと思うし、昨年1月の虫の音ライブから、それを心かけていて、昨年10月の赤城山遠足も、遠足のついでに軽くライブでも、なんて言ってたのに6時間にも及ぶ大ライブになっちゃった反省から(笑)、今回はライブ無し!
ま、ほどよい店もなかったという事もあり、純粋に旅を楽しむ計画なのであった。
日本一古いという足利学校の隣にある`ばんな寺を散策、ちょっと一休みと入った喫茶店で、また音楽話で長話(笑)。
この店にピアノがあって、建物が古く造りが良いのか、非常に共鳴が良く、ここでライブできるじゃん!などと、結局はそういう方へ発想は向かうのだが…

私以外の面子の到着が夜遅くになるという事だし、あまり早く伴ちゃん家に伺うのも何なので、もう少しドライブ。織姫山という、小さい山に連れて行ってもらう。
小さい山、ではなく古墳なんだそうで。
古墳。。。
そんな場所が近所にあるって凄い!伴ちゃん!!

そこから見る夜景はあまり華々しくないが、とっても良い感じ。
桜も満開で空気も冷たくなく、とってもとっても良い気持ち。
ユッキーのお勧めで、そこから伴ちゃんの母校の小学校の裏にある桜並木に連れてってもらって、もう大興奮である。
伴ちゃん言うところの‘どぶ’の両側に完全な満開、つまりは地面に花弁がほとんど落ちていない、もっこもこの桜がどこまでも続き、どぶの土手には菜の花がこれまた満開、屋台にはお面やら綿菓子やら完璧な風情。デカいジャガイモ&バターを食し、耐えられなくなった伴ちゃんはビールを飲んじゃうのであった。絶対昼間連れてきて!と約束し、ついに伴理家に向かう。

途中のデカいスーパーでお買い物、伴ちゃんはこのスーパーに私がいることの不思議をつぶやいていた。
私も妙な感じだったが、10年くらい前までよく、友人の家に泊まって朝まで飲んでた頃にコンビニで宴会の買い物をしたのを思い出し、なんだか張り切ってお買い物をしちゃうのであった。
4月24日に虫の音で競演するmitiさんが既に到着しており、河内邸での宴会が始まった。
うさぎのウーちゃんにも会った。
夜11時ごろ、アンダーソンとアオケンがやってきた。
みんなでMacky’s House vol.3のDVDを鑑賞。
そう、vol.3の反省会なんですもの。
なんか、みんなでわーわー話して気がつけば午前3時を過ぎていた。
私はホテルに戻って、大急ぎで寝た。(笑)
だって、ぼやぼやしてたらあっという間に朝になっちゃうからさ。


続く。

旅の途中

2010-04-09 14:23:15 | Weblog
水曜日にvol.4特大ワンマンに向けて、怠雅版の練習を再開。
丸2ヶ月振りだが、ちゃんと身体に染み込んでいて、良い感じである。
自分の曲が、人に後ろから襲われるのにも(笑)、随分慣れてきた。次は、暗譜を目指す。歌詞を見ないとかなり間違え安いが、ボーカルを立たせる為には必須であろう。
暗譜の為に、怠雅を練習に付き合ってもらわないとならないので、申し訳ないところだが…。
良いライブにする事が、何よりの感謝のしるしと、頑張って参ります。


ところで。
実は今、旅の途中。
vol.3の、壮大なる打ち上げの為、伴ちゃんちに向かっている。
湘南新宿ラインには前橋行きで何度も乗っているが、宇都宮行きは初めて。
一人旅でちょっとドキドキ♪
車窓は桜が満開で、曇り空なのが残念だが、楽しく過ごせている。
これから東武伊勢崎線なるものに乗る。
北千住とか結構近いんだ。
何となく前橋に行くより、はるかに楽な気がするな。

んじゃ、行って来ま~す♪

最悪で大切な一日

2010-04-06 02:05:49 | Weblog
シャワーヘッドは無事に届き、快適である。
しかし、2日半寝倒してぼーっとした頭と体での出勤は、小ミス続きでヤバいヤバい。

Macky’s House的にちょっと行ってみたい店があって、仕事後、お店の偵察に康子ちゃんをお誘いしていた。
彼女の方が仕事が早く終わるので、お待たせしなければならなかった上に、最後の電話が長引いて、更にお待たせする羽目に。
焦って職場を出てきたら、書類に記載し忘れたのを電車の中で思い出し、そのお店の最寄りの駅に着いてから、職場に電話。
電話が終わった頃、目当ての店にたどり着いたところ、そのお店がお休み。

絵に描いたような、最悪の一日であった。



‘空飛ぶ絨毯’というバンドのボーカルの方が亡くなった。
以前にライブレポを書いたことがある。
実に正統派のロックバンドだが、構成がユニークで、お父さんがボーカル&サイドギター、奥さんがドラム、息子さんがベース、そして若者のリードギター(実は若くないんだそうだか…笑)。
奥さんが超美系で、ボンテージでも着せたら相当カッコ良いだろう、なんて書いたんだ。
結局一度しか拝見出来なかった。そのお父さんが亡くなったのである。
温厚なおじ様だと思っていたが、私より年下だった。
色んな意味でショックだった。
全く迷いなく自分達のやりたい事をやっている、という姿勢がバンドからうかがえたが、私が彼を知った時にはすでに闘病中だったようだ。そんな事は露とも感じさせない、穏やかで優しい笑顔のダンディな男性だった。
康子ちゃんはそのご家族と親しくしていて、結局ご飯を食べるだけになった別の店で色んな話を聞いた。
昨夜、とても良い、お別れの式だったそうだ。



やりたい、と思う事を、悔いなくやろう。
と、改めて思った。
なんだか、とても、濃密な一日に、最終的になったのだった。



今度は何が壊れるのかしらね?
親父が検査入院とか手術とか言ってるんだが。
今、話題のスカイツリーは、実は職場の休憩室から真正面に見えるのだ。
東京タワーを越えたというが、え?東京タワーってそんなに低いの?って感じる。
職場に行く時は、ほぼ必ず見てるけど、今日、初めて、靄がかかって全く見えないスカイツリー、というものを見た。
昨夜のドキュメンタリーで、あいりん地区のことをやっていて、その中に映った簡易宿泊所の部屋に、ブラウン管のTVがあった。
まさか、あれを全部地デジに変えるのは無理だろう。
新しく生み出されるものと背中合わせに、壊れていく安定がある。
その事に耐えて、誰もが生きる。
なんとか折り合いをつけながら。
時に、苦しみながら。
時に、ずうずうしく。
なんとか喜びを見つけながら。