田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

街角で歌う

2010-08-29 03:23:24 | Weblog
8月28日(土) 原宿JET ROBOT

AN INCIDENT AT A STREET CONER

  田中眞紀子 with 山崎怠雅

   1.夜の果て(作:山崎怠雅)
   2.忍び音
   3.死んじまいたい
   4.セルリアンブルーの海
   5.Tシャツ


この時期に、こんなに雲一つない空でいいんだろうか。
入道雲とか、モコモコしていて然るべきではないだろうか。
こんな都会で`地平線´などとは言い難いが、そんな空の低いところに弱々しい入道雲の赤ちゃんみたいなのが、横たわっているばかり。
あの超極地的豪雨以来、全く水気がないのである。
後2週間で、本当にこんな状態から逃れられるのを、心から祈るのみだ。

あまりの熱帯夜続きに、冷房をつけて寝たら、喉に来てしまい、ヤバい事態に。
ライブ前日、寝倒して何とか治す。久しぶりに歌うのに、声の調子が悪いのは悲しい。
当日は良く声が出て、嬉しかった。
考えてみると、2か月続けて新しい店で歌うのだ。緊張の極みである。
JET ROBOTはエレピで正面を向く上、お客様が近く、緊張倍増。
競演者が競演者だけに、緊張3倍。
ふん!結局試練ぢゃないかっ!

怠雅の企画だが怠雅は歌わないので、彼の曲が一つも流れないのはいかがなものかと、頑張って覚えて歌った。
他人の歌を覚えるのは難儀な上、間違うと心底申し訳なく思うものだ。作者が隣に陣取ってるし(笑)。一応、間違えなかったつもりですが…
しかしながら、歌い込んでいくと、なかなか面白いものである。病みつきになっちゃうかもな。

ステージから外が丸見えのこのお店、車が走り、人が歩き、原宿のホームが光るのを見ながら歌う。日常と虚構が同時進行するのを感じて妙な感覚になる。いや、私の歌うのもまた日常の中なんだけど。
店があるビルの中を若者たちが笑いながら通り過ぎ、タクシーのライトが何本も視線の先で過ぎるの中を、沖縄のひめゆり部隊を題材にした「セルリアンブルーの海」が流れていくのは、それが私の口から発せられているのに、幻想を見ているようだった。


今月は、人の土俵で相撲を取るライブが2本。
その面白さや難しさを体験させてもらった。
感謝しています。
次のライブは自分の土俵に、人を招いて相撲を取ってもらうことになる。
その時、招く人達が全力を尽くせて、そして気持ちよく過ごせて、更にはその人達が最高の輝きを見せてくれることが出来るよう、万全を期して準備していきたいと思う。

死のリハーサルロード

2010-08-25 02:50:27 | Weblog
学芸大学の朝日、三たび、をやってしまった。

AM5:12の始発の光景は、季節によって色々だ。
それなりに風が吹いて、結構気持ちいいが、電車の中は冷房ビンビン。何故こんなに人がいるんだ?と、自分もその1人なのに思う。
渋谷に着いたら、小学生かと思われる女の子が2人。
困ったもんだな。

先に帰ったと思っ怠雅は、まだ学芸大学の他の店で飲んでいたらしく、気が付いたら広尾だったとか。
どうやら電車に乗ったらしいのだが、覚えてないそうだ。
彼は筋金入りの`夜の旅人´であるゆえ…
残念ねぇ。学芸大学駅前の笑笑に来てくれたら、あの歌舞伎観賞ツアーメンバーが勢揃いだったのに。。

しかしながら、一昨日の酔っ払いに押されて電車に轢かれて、大学の学長さんが亡くなった
事故、というか事件、私がいつも乗ってるホームなんだよ。
歌舞伎観戦ツアーメンバーの、私以外のお三方、どうかこんな事故というか事件を、起こしたりしないでちょうだいね。



さて。
そして私はこれから11月上旬まで、リハに次ぐリハの日々が待っている。
昨夜は28日の為の怠雅との音合わせ。
歌う楽しみを久々に味った。
「忍び音」はギターのお陰で、思いがけず歌謡曲風というか、サスペンスドラマみたいになって、まきこさんはご機嫌である。
主催者が時間を押すわけにいかないと、通し練習を繰り返し、1分削り2分削りして、非常にすっきりと良い感じにまとまった。
こういうの大事だなぁ、と、つくづく思った。
尺が30分なので出来るワザだが。

函館くんの音源もゲット。ウキウキしてきたよぉ!
Macky's Houseの全体像は、ほぼ固まったし。
ただ非常に問題なのは、2年振りの新曲が間に合うかってことか。
28日に早川義夫さんの歌を聞いたら、何かインスパイアされるかもしれない。
大変だけど、楽しんで準備して行こうと思ってます♪


8月28日(土) 原宿JET ROBOT

  AN INCIDENT AT A STREET CORNER

    出 演  早川義夫
          三角みづ紀ユニット
          田中眞紀子 with 山崎怠雅
          高橋流慈
    開 演  PM20:30
    料 金  2500円+ドリンク代

ゲリラ豪雨的アオケンワンマンへのお誘い

2010-08-21 05:11:50 | Weblog
いよいよ今夜!!


8月21日(土) 学芸大学アピア40

   青木研治ワンマンライブ

     開 演  PM19:00
     料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
     共 演  川上龍一(G)・廣瀬康子(violin)・田中眞紀子(P)



そんなバカなぁ!

私の家の最寄りの駅の、3つ手前の駅で、雨は一滴も降ってなかった。
2つ手前の駅で、ホームが濡れてはいたが、雨は一滴も降っていなかった。
1つ手前の駅を出る頃、ポツポツと降ってきた雨は、我が最寄り駅で完全ゲリラ状態!
八王子観測史上2番目の雨量だとか。
局地にもほどがある。
しかたなく駅の横のマックで雨宿り。
ほどなく止んじゃったので、コーヒーを持って帰宅。
家で飲むマックのコーヒーは、美味しくな~い、悪いけど…
店で飲むとわりと美味いと思うんだけどな。。


今夜のアピア40は、ゲリラ豪雨的局地的感動スペースを目指す。
その夏の一夜の思い出は、家に持って帰っても、きっととっても美味しいよ!!



音楽は私の味方

2010-08-18 02:54:22 | Weblog
朝、蝉が仰向けにボトリと落っこちて来た。
天命尽きたその姿に、どうにもしてやれない。
帰り、瀕死のビッグGが、ヨレヨレとホームを横切っていた。
ビッグGは大嫌いだが、さすがに気の毒だと思った。
生きとし生けるもの全てに過酷な猛暑は、一体いつまで続くのか?

先月の体調不良は改善したが、元から猛暑に立ち向かえるほど強靭ではないゆえ、とにかく寝てばっかりだ。
練習しなくっちゃ、とピアノの部屋に冷房を付けるが、ピアノの前に座った途端、やっぱダメ…
お布団に潜り込んだりしてしまう。
しかしながら、お家ピアノはサボり気味でもお外ピアノは盛りだくさん。つまりリハーサルの連続である。
おもにアオケン。。。
正直言うと、疲労の一因ではある。
既に出来上がっているものの反復練習ではなく、それは‘創作’だから、やはりエネルギーを大量に使うのである。
しかしながら、この暑さのせいでか日々仕事の小ミスが連発していて、日々凹んでいるのだが、日々続くリハのお陰で、凹みから日々立ち直れるという、大変嬉しい状況でもあるのである。
あぁ、音楽は私の味方なんだ、いつでも!
疲労は眠れば大体取れるが、凹みは気の小さい私ゆえ、下手するといつまでも引きずってしまうのだ。すると、もっとヤバいことになりかねない。

一応今夜、最終練習といえるものだった。
多分当日までジタバタするだろうが、ステージは必ずや素晴らしいものになるだろう。その土台は、はっきり見えた。
後はアオケン次第。
疲労の度合いは私など及びもつかないだろうが、自分でやると決めたこと、しっかり3人でサポートするから、精一杯闘って欲しいと思う。
見て下さる方々に、心一杯の感動と身体一杯の幸せ感を持って帰って頂けるように。

8月21日、凄く期待して来て下さい、皆さん!
それ以上のステージをお届けしますから!!



ところで、考えてみたら私のサポート人生上、初めてじゃなかろうか、一声も発しないサポートライブって…
つまりアオケンワンマンはコーラス無し。
完全にピアニストに徹するのだ。
私は‘ピアニスト’として通用するのか?
やはり私にとっても勝負なのだ。

そしてその一声も発しないちょっとした欲求不満(笑)を完全解消すべく、翌週には山崎怠雅の企画でねっとり歌わせて頂きます。
こちらも怠雅渾身の企画ライブである。
今回は自分をライブのパーツと考えている。
このライブを通しての、私の役割を務めるのだ。
多分、今、私が一番気に入っている私の歌を通して。
怠雅の手による美しいギターの音色を添えて。
聞いて下さる方々に、心一杯の感動と身体一杯の幸せ感を持って帰って頂けるように。



8月28日(土) 原宿JET ROBOT

  AN INCIDENT AT A STREET CORNER

    出 演  早川義夫
          三角みづ紀ユニット
          田中眞紀子 with 山崎怠雅
          高橋流慈
    開 演  PM20:30
    料 金  2500円+ドリンク代



限りなく本音に近い建前

2010-08-14 03:39:09 | Weblog
7月30日

そもそも、函館くんの曲にピアノを付けられるのか?

どうやら、大丈夫であった。
函館くん的には、初体験であるらしき、ピアノスタジオでのリハーサル。
マイクはいらないよ、と伝えておいたが、こんな狭い部屋でも海老反りジャンプをせんばかりの勢いだったので、それは止めてね私が怪我するから、とお願いし、リハーサルはそれでも熱く楽しく行われた。
うん、やっぱり音楽って、共通言語なのだ、我々にとって!
多少の問題は残る。
彼が海老反りジャンプを展開している間、意外にもちゃんとコードを弾いているので、私はどうしていたら良いのだろう?
グーチョキパー奏法は失礼な気がするし、笑って見ててもいいかしら?


8月1日

アオケンとのリハーサル。
彼のイメージに合わせて、ピアノを探る。
つまりは作曲なのである。
何とか彼のイメージに近い曲を生み出せた。

リハが終わって、軽く飲みながら話す。
私の職場に同業者の女の子がいて、つまりバンドをやってるんだけど、彼女はその事を職場の人達に公表し、職場の人達は結構熱心にライブに行ってたりする。
私はそれは嫌だな、などと話していた。
いや、彼女が公表することは彼女の自由であり否定できないが、私は私がそれをすると、自分としてけじめが付かなくなるし、仕事中にライブ活動関係の話とかしたくないから。
てなことを話してたら、アオケンに、
「でも、もう少しまきこさんが心を開いてみたら、受け入れてくれる人もいるんじゃないですか。」
と言われた。

ちょっと愕然とした。
あぁそうか。
私は`心を閉ざして´いるのか。
そっかぁ!

`心を開いてみたら´
ふむ、詩人の言うことは違うわい。

まぁその前後に、アキバ事件のカトウの公判の話から、建前と本音について話しており、いつもは完璧建前の中にいて仕事をしているのに、本音丸出しのライブの自分なんて見せらんないよな~、なんて話の流れ。
函館くんやアオケンとの関わる時間は、私の時間の中では非常に短いけど、密度は非常に濃く、なぜなら出会いが`ライブ´という本音の世界だから、話せば本音にしかならない。
そんな付き合いは、日常ではまれだ。
まれな付き合いが、かなり多い私は、かなり幸せなのだろう。
ネットの中でしか‘本音’を見い出せない人も多いのならば…

家に帰って見た彼のブログには、`本音´とは`心の音´だと書いてあった。
ふむ、詩人の言うことは違うわい。


それから2日から6日まで夏休みを取り、7日に出勤したら、そのバンドをやってる女の子が私の休み中に退職していた。
なんと沖縄にお嫁にいくという。
沖縄!
ふぅ~ん。
へぇ~~。。

さよならも言わずお別れになった彼女と、もしかミュージシャン同士として知り合うなら、きっと知り合うべき時期に知り合うべくして知り合うだろうと思うんだ。
それは、今、この職場を通してではなかったと思う。
そう思いたいな。

ふむ。これは「限りなく本音に近い建前」だな。
これまた詩人の名言。
‘心を閉ざしている’と指摘された直後だったので、後悔とまではいかないが、ほんのちょっと気持ちが揺れている、というのが本音。
‘心を開く’勇気が無いってことも。。
少なくとも私が放っているものは、私にとって非常に重いものであり、それを私の建前社会に放つのは相当覚悟がいるわけで。
私がネットのの中で繰り広げられるのは‘本音’だとは思えない理由は、本音とはある種の勇気と覚悟が必要だと感じるからだ。



本音とは心の音。
詩人は美しい言葉を放つが、心の音が美しいとは限らない。
そんなよじれた私とのコラボレーションが展開するライブは…


8月21日(土) 学芸大学アピア40

   青木研治ワンマンライブ

     開 演  PM19:00
     料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
     共 演  川上龍一(G)・廣瀬康子(violin)・田中眞紀子(P)

出演者一同、頑張っています。
お待ちしています!

強引に秋へ!

2010-08-07 00:28:00 | Weblog
マイミク・テルちゃんの日記に、今年の蝉は元気が無いとの記があったが、同感である。
今年の夏は、朝が静かすぎる。
いつもならもっと、うるさいはずだ。
モテないウグイスとか蝉とか、鳩のボーボデッポーとか、それからもっと色んな鳥の声。
7月の下旬、ジージーと二声くらい鳴いて黙ってしまった蝉の声に、おやどうした?と思った朝、出勤時に仰向けで死んでいる蝉を2~3匹見た。
それから7月中は、朝、必ず蝉の死骸が落ちていた。
8月に入って、やっとまともに鳴き出したが、量が絶対的に少ない。
猛暑日って、蝉にも影響するのかしら?8月に入ってから、ずっと35度以下だよね、確か…

今週、5日の完全休養を取った。体調はほぼ回復。
何とか残暑を乗り切れそうだ。
そして今夜、ウチの玄関の外で、コオロギみたいな鳴き声がしている。
一応立秋だが、蝉もまともに役目を果たしてないのに、コオロギ君が出てきちゃうか。
まぁ、開けない夜は無いし、春はきっと来るのと同じで、暑い日も必ず終わる。
コオロギ君、ウエルカム!である、私。。

幼い子供2人を置き去りにして死なせた23歳の母親と、自分の親が生きてるか死んでるかわからないという、70~80歳の‘大人’達と、一体世の中どうなってんの?
調べるのは100歳以上だけでいいのかね?
どちらも全く容認できないが、私が理解できないのは後者の方である。
その年代は私がこれから迎える世界だが、その年代になったら‘理解’できるんだろうか。

そんな私が、今ハマってるのはNHKの「ハゲタカ」。
これから見るんだ。