そんな私にも未来はある。夢もある。
そんな夢を見せてくれた、石橋幸のライブだった。
大阪・京都のツアーをコーディネートしてくれた岸田さんのプロデュースで、去年一度ステージを見せてもらった石橋幸さん(タンコさん)のライブがアピアで2月25日行われた。
ロシア歌謡を原語で歌う。
原語なので、日本語訳をスライドにして後ろの壁に映してコンサートをするのが常らしいが、今回機材の不都合があり(不具合というよりも…)、字幕なしとなった。後で聞いたが、字幕が出ないと決定したのが本番10分前だったそうだ。
なんと私が駆け込んだ時には立見になっていて、入口の所に陣取ったのだが、タンコさんはステージに出る時、そこにしゃがみ込んだのだ。‘どうしたんだろう’とその時は思ったんだけど、字幕が出ないのが相当ショックだったらしい。
で、一曲ごとにその歌詞を語りながら歌っていたが、一体何の問題があるのかしら。以前見た字幕付きより、ずっと素晴らしい!
タンコさんのお客さんはお年を召した方が多く(確かにその日のアピアは、雰囲気が丸で違った)、字幕がないと駄目という方も多いらしい。しかし歌詞の語りも味わい深く、歌も多分、格別にわかりやすく歌っていたのだろう。実に切々と情景が伝わるのだ。
何度鼻の奥がツーンとなった事か!
私は鼻炎なのだ。くしゃみが出たら困るじゃないか、と思いつつ…
前に行った時、タケちゃんと一緒で、彼は字幕ない方がいいんじゃない?って言ってたんだが、正にその通り。照明も生きるし想像力も働くし、何よりタンコさんに集中できて、声を表情を堪能できるのだ。
大衆娯楽的には字幕あり、芸術的には字幕なしが良しというところか?
バックのアコーディオンもバイオリンも素晴らしく良かった。当日リハのみだったようだが、息もぴったりあっていたし。
音楽っていいなぁと、とてもシンプルに思えるひとときだった。
バックの二人をしきりに孫だ孫だとおっしゃっていたが、タンコさんは充分可愛い人だった。
そして、年齢を重ねた分、磨き上げた芸の力!
それは彼女を、若さ以上に輝かせる。
女はいくつになっても可愛くなきゃ駄目だ。
うん!
訪問看護師の純子ちゃんは、
「年寄りは可愛くなきゃ駄目!」
と言っていた。
私は頑張るって!
可愛くなるよ~♪
終演後、安野君が「相手をして下さい」と言うので、相手をしてあげた。(笑)
アンちゃんは面白い奴だ。いつか見る君のライブを楽しみにしているよ。
岸田さーん!
私とグリコの写真、コミュに忘れずに載っけてね~!