田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

冬の一番最後の日

2007-02-28 00:01:22 | Weblog
冬の一番最後の日に
あなたにありがとう


あなたの靴音に
あなたの掌に
あなたの微笑みに
あなたの言葉に

私の精一杯を込めて



そして春の始まりの日に
あなたにありがとう


あなたに安らぎを
あなたに温もりを
あなたに輝きを
あなたに永遠を

私の精一杯を込めて


あなたに

あなたに
ありがとう


未来の夢

2007-02-27 12:18:22 | Weblog
そんな私にも未来はある。夢もある。
そんな夢を見せてくれた、石橋幸のライブだった。


大阪・京都のツアーをコーディネートしてくれた岸田さんのプロデュースで、去年一度ステージを見せてもらった石橋幸さん(タンコさん)のライブがアピアで2月25日行われた。
ロシア歌謡を原語で歌う。
原語なので、日本語訳をスライドにして後ろの壁に映してコンサートをするのが常らしいが、今回機材の不都合があり(不具合というよりも…)、字幕なしとなった。後で聞いたが、字幕が出ないと決定したのが本番10分前だったそうだ。
なんと私が駆け込んだ時には立見になっていて、入口の所に陣取ったのだが、タンコさんはステージに出る時、そこにしゃがみ込んだのだ。‘どうしたんだろう’とその時は思ったんだけど、字幕が出ないのが相当ショックだったらしい。
で、一曲ごとにその歌詞を語りながら歌っていたが、一体何の問題があるのかしら。以前見た字幕付きより、ずっと素晴らしい!
タンコさんのお客さんはお年を召した方が多く(確かにその日のアピアは、雰囲気が丸で違った)、字幕がないと駄目という方も多いらしい。しかし歌詞の語りも味わい深く、歌も多分、格別にわかりやすく歌っていたのだろう。実に切々と情景が伝わるのだ。
何度鼻の奥がツーンとなった事か!
私は鼻炎なのだ。くしゃみが出たら困るじゃないか、と思いつつ…
前に行った時、タケちゃんと一緒で、彼は字幕ない方がいいんじゃない?って言ってたんだが、正にその通り。照明も生きるし想像力も働くし、何よりタンコさんに集中できて、声を表情を堪能できるのだ。
大衆娯楽的には字幕あり、芸術的には字幕なしが良しというところか?
バックのアコーディオンもバイオリンも素晴らしく良かった。当日リハのみだったようだが、息もぴったりあっていたし。
音楽っていいなぁと、とてもシンプルに思えるひとときだった。
バックの二人をしきりに孫だ孫だとおっしゃっていたが、タンコさんは充分可愛い人だった。
そして、年齢を重ねた分、磨き上げた芸の力!
それは彼女を、若さ以上に輝かせる。
女はいくつになっても可愛くなきゃ駄目だ。
うん!
訪問看護師の純子ちゃんは、
「年寄りは可愛くなきゃ駄目!」
と言っていた。
私は頑張るって!
可愛くなるよ~♪


終演後、安野君が「相手をして下さい」と言うので、相手をしてあげた。(笑)
アンちゃんは面白い奴だ。いつか見る君のライブを楽しみにしているよ。

岸田さーん!
私とグリコの写真、コミュに忘れずに載っけてね~!


未来の現実

2007-02-25 23:28:57 | Weblog
そう定年までを目指すのだ。
そこにどんな厳しい‘現実’が待っていようとだ。

10年20年と職場に居続ければ惰性も出て来る。甘えも出る。文句ばかり口をついて、反比例するように脳みそは固まり能力は落ちるのだ。多分それは誰にでも覚えがあり、どこの職場にでもあることだろう。
何年か前までは、なんで求職に年齢制限があるのだと憤慨したものだが、それは、なぜなら年齢が上がると共に能力は歴然と落ちる事を私が知らなかっただけで、社会は知っていただけのことなのだ。
前にも書いたっけ?

目の前に働いている人達は、そんな境目の人が多く、良きにつけ悪しきにつけ参考になる。

たぶん50台後半と思われるその女性は、軽く10年はここで働いていそうだが(きっともっと長い)、今回の契約更新で退職届けを渡された。一度退職して再入社しろという。それはつまり、長年チビチビと積み上げてきた時給の上乗せ分=加算給を、全部カットするという事だ。
ただし、再入社するには再度入社試験を受ける必要があり、それがNGならアウトである。

その女性の周囲では‘ひどいわよね’という言葉が飛び交うだろうが、それは本当に‘ひどい’のか?
今の職場は社会的規範の最先端を行きたがる会社で、そう遠からず定年65才の制度もできるに違いないとふんでいるのだが、その見返りがこの‘作戦’なのかもしれない。
すべてのパートがある年齢に達したら、そういう処遇を受けるのか、その女性だからなのかは今のところ不明だ。
ただ、遠くからみていても、その女性に緊張感、危機感はなかった。

社会的問題として取り上げられる時、緊張感のない者も仕事に意欲的に取り組む者も、いっしょくたに語られる。ムードとしては、パートなる人は皆が‘一生懸命仕事をしているのに、劣悪な条件で雇われているから、ひどい目に合っている’風だが、勿論しかたなくパートになり、そういう境遇にいる人もいるだろうが、現実は‘それしか貰ってなければ、それくらいしか働かない’的不熱心が横行していると思われるし、一生懸命が成果を生まないケースも多々ある。
派遣にしたって、3ヶ月で切られるとビクビクする面もあるが、3ヶ月働いて嫌なら次の職場を‘紹介して貰える’有利な点も背中合わせにある。歯を食いしばって耐えるとか、しなくてよかったりする。そんな事が続けば、その人が信用を落としても当たり前だ。
社員なら安定していていいのかといえば、今の職場は可哀相なくらいブンブン飛ばされて(移動ってこと)いる。今年に入って20台後半の女性社員が、その事に「もう疲れました」と言って辞めていった。
こんな風に列挙していくと、なんかひどい会社っぽいが、社員も派遣も倒産も経験し、履歴書にこれ以上入退職を書き込める行がないくらい職場を転々としてきた私からみれば、今の会社くらい真っ当な職場はないのである。辞めていった女性社員は、きっと近々後悔するだろう。

自己責任という言葉がこの辺で浮かんで来るが、結局‘おいしいとこ喰い狙いは通用しない’ってだけのことのような気がする。
‘楽しく安心して働ける’という言葉は、利潤を生み出してこそのもので、‘お友達と楽しくおしゃべりができて、いつまでも辞めさせられたりしない’ことではない。
緊張し続けるのも問題だが、せめて能力を落とさない程度の努力はし続けないと、甘えは自滅への道だ。

もし退職届けを渡されて再入社しろと言われたら、私は届けを受け取って入社試験を受ける。それでも働いていいと言ってくれているのだから、有り難くそれに従うだろう。
プライドのようなものは地の底に落ちるだろうが、そんなプライドは現実の前に無意味だ。
その年頃になって新しい職場を見つけるのは至難の業だし、例え見つかってもその環境が自分に馴染む保証もない。それらの苦しさに比べたら、時給が下がっても今の職場にいたいと願う私がいるだろう。

そもそもが甘い環境に生きている私だ。そのくらいの厳しさは甘んじて受けるべきだと思う。

せめてその女性が、再入社できる事を願っている。


春の光

2007-02-24 09:59:09 | Weblog
土曜日はたまの早出の日。
キーンと冷たい空気、荒い風の中、スカッと晴れ渡り雲一つない空に満ちるのは春の光。
気持ちいいなぁ。。。
せっかく満開の梅は、強い風に散って可哀相だけど。
車窓からの富士山は、神々しいほど白く輝いていた。

時給が20円上がったよ。

新しい派遣さんが、来週から来てくれるそうだ。
忙しさに殺伐とする職場は、少しは明るくなるかしら?
今、応援に来ているのは、中堅処の男性社員お二人。本来私のようなパートのおばさんにお任せ頂きたい下々の仕事をされている。見てると何だか情けない。仕方ないが…

今年に入ってから、ほんとにどんどん、人がいなくなる。
今回は部所のトップ二人が移動する。随分長く努めたパートの男性も退職する。

私はチビチビ上がる時給を楽しみに、定年まで居座るつもりである。
春の光を浴びて、頑張るのだ。

知らない人だけど

2007-02-22 00:53:38 | Weblog
高円寺の稲生座の店主の柴田さんという方が亡くなったそうだ。

今日競演した南正人さんの長年の友人だとか。近くは竹内紀さんのCDでギター入れてる方。
稲生座には一度行ったな。青木まりさんを聞きに。金沢栄東さんも一時稲生座に出ていて、柴田さんの奥さん(ピアニストなんだけど)とセッションしていたそうだ。青木まりさんのときもピアノ弾いてて、すごくかっこ良かった。ご主人まだ54才だったそうだ。

ご冥福をお祈りします。

南さんは疲れた感じだったけど、とても思いを込めて歌っているのがわかった。
ギターの兄ちゃんはやっぱりかっこ良かったなー。私は秘かにトミーと呼んでいる。今日のもう一人の競演者キタザワボーイ・ハナヲさんも「ザ・フーのロジャーに似てる」と納得してくれた。
でしょ?
なんと兄ちゃんは、キタザワコウスケさんというんだそうだ。


田中眞紀子セットリスト

1.夜の時代
2.ハルノジダイ
3.踏み絵
4.平和の国のNEEDS
5.さくらのみち
6.素通り
7.朱になれ!

やっぱアピアは緊張するわい。20日前あれだけワンマンで歌ったのに、‘緊張’に関してはまるで効果なし。
でも案外身体が勝手にしっかり歌ってくれたので、助かったって感じ。この点は効果満点でした。
「NEEDS」が終わって緊張の波が一つ過ぎたと思ったら、すぐ新曲のオンパレードだったので、今日は最後まで緊張続きで結構疲れてます。
新曲の方では「素通り」が緊張のピーク。「さくらのみち」はトツトツと歌えるのでなんとかなると思っていたが、「素通り」はかなりのハイスピードシャンソンなので(笑)心配の塊!お陰でまた感情過多になっちゃった。まぁ後1、2回はしょうがないや。
「朱になれ!」は、ワンマンの時から中間の部分の歌詞をごっそり変えたので覚えられる訳がない上に、前は語りだったのをメロ付きにしたので、実は曲として出来上がってない状態だった。
で、今回は以前の「未明」方式、歌詞を置いて即興でメロを付ける形で決行。
ママが亡くなった2月に、南さんのライブがきっかけで作ったこの曲は、多少無理があっても私にはやるべき曲だったし。
まぁ悪くなかったようだ。ハナヲさんは気に入ってくれたらしい。キイを上げたのが心配だったが、パパの感触も悪くなかった。
このまま練ろう。
曲のキーポイントに空があるんだけど、実は先日のモノレールから見た空をすごくイメージしながら歌って、それもよかったのかな。
とにかくどうあってもこの曲は、ずっと歌い続けられる歌にしていくんだ。
再生の第一歩が間違ってない方向だったのは、すごく嬉しい。

うん、今年のアピアのスタートは良い感じかも!


聴いて下さったすべての方々に、心からの感謝を!!


アラちゃんのキラキラ、しいこちゃんが「すごくいい!」って言ってくれたから、着たよ~♪
ありがとね~!

実は今日、ライブです。

2007-02-21 07:56:29 | Weblog
21日の午前0時をまわった辺りで告知コメント出そうと思っていましたが、連日一生懸命仕事をしていると、眠くて眠くて…
11時にちょっと寝てすぐ起きようと思ったら、さっき起きました。
ある意味物凄く健全なサイクルです。

本日2月21日、渋谷アピアでライブやります。
開演PM18:50、料金はいつもより高めの前売2500円/当日2800円+ドリンク代。なぜなら、田中眞紀子のライブにいらっしゃれば、もれなく南正人さんのライブがついてくるからです。
眞紀子を見るなら早めに来てね!

人に詩を覚えろと言いながら、自分は1つ覚えてません。
今日は新曲らしきものが3つ。2つは覚えたんだけど、もう1コ詰め込もうとしたら脳みそに拒否された…
歌ってる最中に歌詞を書いた紙を、どうやって取り出すか考え中。
そんなこと考えてる間に覚えろってか?

飛び入りではなく自分のライブです。
腹一杯にしないで、やる気満々で、ちゃんと声だしして挑みます。
こないだアラちゃんにもらったキラキラも一応持っていきます。
しいこちゃんに見て貰って「いいよ」って言ってくれたら着ます。
家で着てみたら、あまりにも派手派手で、判断がつきません。


あんな派手なもの、よく着たよな、彼…

歌うように

2007-02-20 18:00:33 | Weblog
モノレール小旅行の終着駅は、青梅線で立川から一駅の西立川だった。
立川からの車窓には昭和記念公園。
風情があるといえばいえるが、私の目には‘あれは杉花粉か’と思われる木々が連なり、風情な気分はだいなしさ。
西立川のホームに着くと何故かユーミンの曲が流れていた。夕べ怠雅君のブログで「雨のステイション」の駅だと知った。
へぇ~!
さて駅を出てからHPに載っていた地図をメモったのを見たが、どこがどうなのかさっぱりわからん。ウロウロしてたら、なんと向こうから廣瀬康子ちゃんが!
「この地図ウソよ~」などと言いつつ、通りかかったおじいさんに聞いたりして、やっとそれらしき道に出た。
ホントに旅行だよ。

でも、二人で歩くと初めての未知も短く感じるね。無事カンタービレ(イタリア語で歌うようにって意味)という店に着いた。

この日2月18日、下記の人々からなる魅力的なライブパーティが行われたのである。


やまさん

この会の主催者。独パンで知り合った方。高橋よしあき君の先輩なんだとか。なんとなく、よしあき君を彷彿とさせる曲調と内容だった。長年歌い続けて来たであろう、磨き込んだ声をしている。アンコールで歌った曲が一番私好みでした。


福田理恵

最近康子ちゃんと共に私が交流を深めている‘ふっきー’である。
この日がステージデビューであったらしい。そんな初々しさにあふれていた。
小説の一節と自作の詩を朗読。

前にもこのブログで書いたが、私は朗読という表現手段の‘世界’、あるいは‘場’を知らない。だから門外漢の感覚ではあるのだが、既成の作品を朗読する事と自分の作品を朗読する事は、紙に書かれた文字を読み表すという行為は同じでも、表現されるものはかなり違うんじゃないかと思う。多分、小説を朗読するのと詩を朗読するのも、厳密に言えば違うのではないか?

ふっきーは朗読を始めて一年くらいと聞いている。きっと色々やってみたいんだと思うし、色々やってる人を見てるんだろう。
ただ私が今回見せてもらったのに限れば、自作品の朗読に絞った方がいいように思えた。
伝わり方が違う。
他人の作品を自分のものにして表現するのは難しいのだ。それは多分歌だろうが朗読だろうが同じだ。
自分の作品を作れないなら別だが、作れるのだから。


PARA

やっと彼を見れた。
彼は自作の文章を読んでいた。
想像以上にレベルが高かったな。
まず声が良い。そうね、客席でデカイ声で笑ってるだけじゃなくて、こういう風に活かさなきゃね!
内容もシニカルだったりシリアスだったり、機知に飛んでいるし聞きごたえがあった。風俗の一節など、隣でテルちゃんが出番直前なのに泣いてたわ。
ノートを持つ手がほんとにブルブル震えていたが、この人に必要なのは後は場数だろう。何より‘自分は表現をするんだ’という絶対感にあふれている。
私が知る限り、彼ほど種々様々なステージを数多く見ている人はいない。それらは全て自分のステージの肥やしになっていくはずだ。


川上テルヒサ

‘自分は絶対表現をするんだ’感の塊みたいなテルちゃんは、今まで見た事ないくらいノビノビしていた。
アハハッ、今月は‘スリーカワカミーズ’全員制覇してます私!
テルちゃんの波乱の人生なども本人から聞いてしまったので、それも相まって妙に感慨深く聞いてしまった。
そうね、生きなきゃ駄目よね!


この後、店主さんのステージがあって、飛び入りタイム。
テケタと私と康子ちゃん。


おもとなお

一人芝居。並べたストールを選んでそれを羽織り、二つの小作品を展開。
よく通る涼やかな声をしていた。さっき自分も歌って、その余りの日常感に面食らったので、そんな‘場’でよくこれだけ演じられるなと感心しきり。
可愛い顔をした女性だが、ストールを選ぶときの無表情な顔が恐くて、私はそれが好きでした!


マツイサトコ

PARAさんが今日一押しと言っていたが納得。まっすぐで非常にいい。空気を含んだような柔らかい声だが、力強さも携えている。アメリカ留学していただけあって、英語の歌もかっこいい。
アピアに誘っておきました。
パンティズオンファイヤーは、彼女を見た人だけのお楽しみ!


恋川春町&山崎怠雅

このライブパーティはなんと5時間に及ぶ長丁場で、そのトリを取るのはある意味気の毒であったが、素晴らしい締めだった。
山崎氏のギターは本人はイケてないような事を自分のブログに書いていたが、私はまた小憎らしいほど引き算が上手いギターだと絶賛したいのである。
だからそんなもんよ。自分の目指す完成度と人が聞く価値はイコールじゃない。私の飛び入りしかり。腹一杯でやる気ないし声出ないし、の歌が絶賛されてしまうのなら、私は明日のライブでどーしたらいーのさ!でもきっと何かが良かったんでしょう。
怠雅君のギターは実に絶妙に恋川嬢のポエトリーに絡まっていたよ。
恋川嬢は前回独パンで見た時、随分辛い事をここで書いて悪い事しちゃったんだが、前回より数段良かったように思う。門外漢の悲しいところで、何がどう良くなったかはわからないんだけど。
ただね、どうしても紙に書いた文字を読まないと駄目?あたなの詩は、衰えた私の脳みその回路と照らし合わせても、覚えられる詩だよ。あなたには紙の存在は無駄だと思う。ふっきーにもPARAさんにもそれは感じないが、恋川さんのポエトリーには、紙は邪魔だと私は思う。見ないでやった方が、あなたの詩から感じられ、怠雅君のギターを絡ませたいとあなたが望む‘世界’に近づけると思う。再度辛い事言ってごめんなさい。
また見れる時を楽しみにしています。


このように独パン関係の面々が楽しく集っていた頃、その独パンの主催者はアピアで遠藤ミチロウと孤独な戦いを繰り広げていた訳で…
ま、あっちも盛り上がったみたいだし、よかったよかった。
また皆さんで3月2日の独パンでお会いしましょう!

モノレール!

2007-02-18 23:59:22 | Weblog
乗ったわ、和美ちゃん!
楽しかったわ♪


午前中ざん降り雨だったから、傘がアレな私はどうしようと思ったんだけど、出掛ける頃には晴れ上がってくれて、やれ助かった!
以前から一度乗ってみたいもんだと思ってたが、何の用もないので乗れないでいた憧れのモノレール。
今日、立川に用が出来たので、多少高くつくかなと思ったけど、高幡不動から念願叶い、乗って来ました。今日の‘用’は、場所が立川であった事が選択の大きな理由だったりしたのさ。

しばらく振りに降りた高幡不動の駅は、びっくりするほど変わっていた。
ちょっと歩いてモノレールの駅へ。
駅4つくらいなのに、250円だって!
高っ!
立川まで10分。
高っっ!
でも楽しかったの。
車輌間がふさがれてないので360度パノラマ状態。雨上がりの雲模様が最高に気持ち良い。
スピードも牧歌的にゆっくりで、なんとも濃厚な10分間の空中散歩でした。
立川に降りたら、これがまたとんでもなく変わっていて、20年以上前に働いてた頃の面影は…
最初に働いていた2つのビルは(事務所と教室なんだけど)、両方しぶとく残っていた。なんか、頑張れ!と思った。

さて、肝心の‘用’については、また後日。

親切の味

2007-02-17 10:52:59 | Weblog
昨日のブログを携帯から送信した後、14日に電車に置き忘れたマフラー&パンを取りに、忘れ物を預かってくれている駅で降りた。

駅員室の若い兄ちゃんは、何だか要領を得ない。ノートパソコンを前に、いつまでも何かやってる。
ちょっとイライラする。
でも我慢よ我慢!
その兄ちゃんはあろうことか「ローマ字変換するにはどうしたらいいんですか?」と同僚に聞いている。
まぁ、若いくせにアタシみたいな事を言ってんじゃないわよ!
更にイライラする。
我慢よ我慢!
その上、
「もしかしたら、もう遺失物取扱所に移動しているかもしれません。」
などと言う。
不穏の連続記録更新かっ?
私は猛烈に頑張ってイライラを押し殺しながら、
「ですから一昨日、こちらで預かって下さっていると伺っています。」
気の弱そうな兄ちゃんはすごく困った顔になる。
「今日この時間に取りに伺うとお伝えしましたが。」
と、そこまで言って、
「あっ!」
と兄ちゃんは思い出したらしく、ノートパソコンの横にあった棚から、即座に私が忘れた袋を取り出した。
なんだよ、すぐそこにあるんじゃんか!
ムッとする気持ちと、忘れ物が人の手を経て返って来た、恥ずかしさと喜びが交錯する。
身分証明など出して手続きしていたら、何故か、あのパンの包みをそっと差し出された。

「パンなので、冷蔵庫に入れて置きました。」

袋からパンを取り出された恥ずかしさと、その親切に対する嬉しさで、またもや妙な感情の交錯にまみれながら、たくさん御礼を言ってその場を後にした。
イライラを我慢して、ほんとによかった。

人身事故の影響で駅員室は結構バタバタしていたので、私は割と迷惑な存在であった訳だが、でも約束の時間だったんだもん。

駅のホームに降り立つと急に冷気が押し寄せて、早速取り戻せたマフラーが役に立ったのだった。
なんとなく、不穏な気分が一気に解消した感じでした。

家に着くと、ちょうど小腹が減ってきた。
ライブ前な為、是非ともピアノを弾かねばならない。食事をするとやる気がなくなるので、小腹を押さえる為、パンを食べようと決意。
お腹が弱く、賞味期限等に神経質な私にとって、それはかなり勇気のいる行為なのだが、冷蔵庫にまで入れておいて貰ったのだ。いくらなんでも捨てる訳にいかないわ!
‘本日中にお召し上がり下さい’のシールを剥がし、温めて食べた。
このパンを温めて食べるのは初めてだった。まあ風味が落ちているのはしかたがないけど、ほんのり暖かい、親切の味がした。

そして今のところ、お腹を壊してもいません。


後は、傘だ。

う~ん、完璧!

2007-02-16 19:41:08 | Weblog
山崎怠雅は完璧である。

この完璧感を以前に味わったのは、日比谷カタンであった。以来久々。

チバ大三氏より前々から推奨されていたので非常に興味があった。チバ君が確か「ソフトな感じ」と称していて、確かにソフトとも言えるが、最小限の音で非常に切れの良いギターや、甘い声質ではあるが、ビシリとした高音で吠えてきたり、私には‘切れ味鋭い’という形容の方が適していると思われる。
エレキでブイブイいい続けるのだけが、ハードだったり鋭かったりするのではない。緩急というものを巧に使いこなして、山崎怠雅は相当ハードだ。
ギターの弾き方もカッコイイしねー。カッコよく弾いてんのに‘べっつに~’ってな感じがまたカッコイイさねー。
なんか斜に座っちゃって、焼酎チビチビすすりながら‘べっつに~’みたいな、スカした感じも完璧!(笑)
ステージ降りると、びっくりするほどオモロイ兄ちゃんで、某所で読んだブログには‘一杯一杯’と書いてあった。一杯一杯がああいう感じになるのか~。
いやなるほど、そう言われると、わからないでもないな。
もしかして誤解され安いタイプ?
アハハ!誤解したの私だけか?(笑)
近々再度聴けるのが非常に楽しみです。是非、そのまま突き進んで頂きたい。
久々に新しく大物を鑑賞した。


しかし怠雅君と知り合ってから、ちょっと不穏続きよ、アタシ。
今日も今日とて、帰りに人身事故で電車遅れるし。ま、座れたからいいけどね。
このブログ、たっぷり書いてるし。


この日、バレンタインデーのアピアは、久々テケタ氏のライブを観に行ったのでした。なんだかんだで3ヶ月振りに聴いた。
彼はこれでライブ始めて丸2年になるのだが、最初の頃とは比べものにならない程、声もギターもパワーアップしていて、なんとなく感慨深いものがあった。
しかもこの日は、彼的に色々アクシデントがあったらしく、なんとリハが終わってから選曲をやり直したというではないか!師匠のアタシはそんな事、ほとんどやったことないぞ。
フン…
インディアンをイメージした衣装もメイクも、この日際立ってケバいのであった。誕生日を越えて、日本一ケバい53才のスタートというところか。
チョコも貰いまくっていました。
2回もあげるのはシャクではあったが、前は一粒だったし、バレンタイン当日じゃあ、しゃーないや。私もあげた。


5倍返しを期待する。