田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

どうやら

2010-06-28 03:56:47 | Weblog
その1.

起きたら日本が勝っていた。
やはりどうやら‘4’の付く日、私が見てないと勝つようだ。
ゆうべも、なんとなくのそのそ起きていて、なんとなくウルグアイVS韓国が始まってしまい、なんとなくパラグアイVS日本みたいだなと思い、なんとなく見てしまったら、韓国が負けちゃったの。
悪いことをした気がする。
一度くらいちゃんと試合を見たいので、29日は見ちゃいたいんだけど、皆さん、宜しいでしょうか?
その日は麻酔ものの歯の治療が予定されていて、夜はどこにも出かけられず、家では家人が必ず見るので、きっと見ちゃいます。
ごめんなさい。。。


その2.

本人の自分解説によると、どうやら私は‘ホンダリョウ’より‘アイルビユアミラ’の方がタイプであるらしい。(笑)
ふむ、そういえば、私は彼に血刃了ではないホンダリョウを要求したわけだし、本人も我々のデュオを始める前、「元々自分がやっていたことに近い」と私に合せるにあたって語っていたのだし、さもありなんなのだな。
26日のジャパノイズというイベントで、アイルビユアミラのソロ、イベントの主宰伊藤まく氏とのデュオでエレクトリックベースとドラムという、リョウ君大活躍の一夜を観戦。
アイルビユアミラは、楽器無し、自分のボイスをサンプラーとか色々私にはわからんことをやって重ねていくパフォーマンス。最後には踊りだしたけど、全く違和感無し。まぁベースもドラムも半分踊っているみたいなもんだしね。
最初はろみちゃんみたいだな、と思ったが、全ステージをボイスのみで構成し、背景の映像と相まって、独自の世界観を醸し出していった。
今度は自分の絵で映像を作ったらいいだろうね。ベースからボイスに行ったり来たりとかも面白いかも。

こういうのを見ると、言葉ってものについて考えさせられる。
今回は、下手に言葉を使わなかったのが良かったんだろうと思う。
言葉は世界を限定する。
こういうパフォーマンスに言葉を使うなら、言葉は言葉で掘り下げて、脳みそが痛むほど掘り下げて放たないと、感覚だで広げられるイメージの世界を逆に浅くしてしまうだろう。
使うなら‘単語’だなぁ。
まぁ、こういう時考えてるのは、たいてい自分のことで、自分の表現ならどうするかとか、そんなことだから、全く関連性のない単語を飛ばしたりしたら面白いだろうなぁ、とか思っていたんである。
というか、こんな風にこっちの想像力を掻き立ててくれるのが良いライブってことなのだ。

伊藤まく氏とのデュオは、前半はピアノにベース、後半はギターにドラム。
ベースを弾くリョウ君はとてもセクシーであるのだが、ドラムは暴れ過ぎて、まずハイハットと喧嘩し出して、最後にはドラムセットが崩壊するという、手に汗握るステージ(笑)。
まさにホンダリョウを堪能させて頂きました。
リョウ君ファンは、見逃して損したかも、ね!






ふわふわスカートと肉弾戦

2010-06-22 01:32:08 | Weblog
あぁ、そうして21日は渋谷アピアの最後の日だったのだわ。
などと感慨にふけるのは、きっと私だけね。


6月19日。

先のワンマンに来てくれた、3年ぶりくらいに会った友人の‘バレエ’の発表会に出かけた。
数年前にあった、黒木瞳が‘大人’のバレエを習うドラマに触発されて、バレエを始めたその友人は、頑張って発表会に出るまでに上達していたわけである。
事前に送られて来たプログラムを見ると、ほとんど子供。
その友人の一チームだけ、かなりのお姉さん集団である。
つまりは基本、子供のバレエの発表会を見るっていうことであり、それはどうしたもんかと思ったりしたが、想像をはるかに超えた面白いステージだった。

ちょっと上手い子の後に、思いっきりチビっちゃい子のグループ、そのあとプロの男性ダンサーとのデュオ、という感じでメリハリとそれぞれを活かした構成で、とにかく衣裳が本格的で綺麗なので全く飽きないのだ。
ふわふわと揺れるスカートは、永遠の‘女の子’の夢なのである。
4歳くらいのチビっちゃいのが、いっちょまえに振付で踊っていた。たいしたもんだ。

我が友人たちのお姉さんチームは、基本に忠実な感じで、思った以上にきれいに踊っていた。
しかし、いかんせん重いのであった。
これは仕方ないね、周りは子供だから。。。
素人目で見ても上手い子、あんまり向いてなさそうな子、みんな頑張っていたが、その‘上手い子’と‘そうでもない子’がいたお陰で、あぁ、こういう技が難易度高いのね、とかがわかって、逆に面白かったかも。
トウでクルクルと2回まわるのは難しいらしい。ほとんどグラついていた。
それと足を斜めにぐっと曲げる、最後にやるお辞儀みたいなのも結構コケてる人がいて、意外にもあれは難しいのか… とか。

いやしかし。衣裳って大事だわぁ、と思ったな。
私ももっと金かけようかしら、とか思った。
帰りがけに寄ったデパートで、思わずスカートを買いそうになってしまった。
ってか、スカートをはきたくなっちゃったというか。

最後にプロのプリマドンナが出てきて、あぁこれはもう格が違うとは思った。
首が違う。
てか、なんかさ、身体つきが凄いのよ。
なんていうか、もう、アスリートよ。
首から胸にかけての、いわゆるデコルテライン、いわば女性の一番美しい部分ともいえるここが、全部筋肉なのよ!
確かに型は素晴らしく美しいが、女性としての魅力みたいなのとは違ったな。
男性ダンサーはどんなに筋肉付いててもいいけどさ。
昔読んだバレエマンガのとおり、トウがほとんど音がしないのだ。
しかしマンガでは首や胸の筋肉までは描いてくれていないので、もっと遠くで見ればよかったかしらと、ちょびっと悲しい気持ちになった。
そして‘引き’の効いた高度な技っぽい踊りを披露していたが、私は、多分このお教室で一番上手いんだろうなと思われる子の、渾身の踊りの方が良かったな。
やっぱり私は、そういうところにアンテナが向くらしいや。



家に帰ると、サッカーが始まっていた。
あんまりベタベタと暑かったので我慢ができず、シャワーをあびて、さっぱりして、さて見るか~、どっこいしょ!と座った2分後に点を取られた。
なんか、私が見るから負けるんだって、12年前から思ってしまっているのは私だけ?
それでも素人目にも、以前より「下手くそ!」って思わなくなったな。
やっぱり底力は上がってるんじゃないだろうか。
それと同時に世界のレベルが下がってるんじゃないかと、その後のWC報道を見て感じるな。
どうやら‘4’の付く日に日本は勝率が高いそうで、今度は24日だから良いかもね。
日本では25日の午前3時なので、ちょっと微妙だけどね。


しかし、バレリーナとサッカー選手が、同じアスリートであることを目の当たりにした、貴重な一日だったかもしれません。

怠けるのは終わり!

2010-06-17 02:14:49 | Weblog
6月14日。

別に今、サッカーに興味がないというか、負けるの見たくないというか。
で、康子ちゃんをデートに誘う。
康子ちゃんも特に興味なく、別に11時までに帰らなくていいよと言う。
二人で高円寺ムーンストンプの会場偵察。
と言っても康子ちゃんは店長さんと旧知の仲。
ライブが無い日だったので、色々店長さんとお話できた。
サッカーの影響か、お客さん、他にいない。

今日は何かの日だったなぁ、と考えていたが、思い出した。
昨年の今日、渋谷アピアで最後のライブをしたんだ。
昨年はずっと‘6月14日で最後’って思ってたから、脳みそに刻み込まれたんだろう。
馬鹿みたいに号泣したあの日から1年経つ。
うん、ホントに馬鹿みたい。
青春の思い出みたいな馬鹿な感じ。
だけど多分、今後あんな涙は流れることはないだろうな。

ずっと企画企画ってヘビーなことをやってたから、なんかちょっと、肩の力を抜いたライブがやりたいんだと康子ちゃんに話していたら、じゃ、ここでやれば?ってことになって急遽、

7月25日(日)高円寺ムーンストンプ
  廣瀬康子&石川イチロウ
  田中眞紀子

ってライブやることになりました。
宜しくです!
すごく楽しくなってきちゃったので、結局力が入りそう!(笑)

家に帰ったら、試合が終わる20分前だった。
あら、勝ってるぢゃないの!
嫌だわ、プレーにいちいち緊張するじゃないの!
でも、勝ってうれしいね。
やっぱ元気になる!


6月15日。

河内伴理を観戦にアピア40へ。
ただ力むだけでなく、良い感じのメリハリがついてきた。
まぁ正直、先日共に1時間ライブをやった身としては物足りないが。
競演が竹原ピストルなので‘力む’んじゃなく力が入って、珍しく弦を切った。
ん?やっぱり力んだ?(笑)
「マイフレンド~」を「マイマザー~」に戻していて自然だった。
でも、もうこの曲自体が卒業な気もするな。

して竹原氏、やはり貫録が違う。
言葉を伝える意識の置き方が違うのかな。
伴ちゃんの方が演奏だった。竹原氏のライブには‘演奏’の記憶が残らない。ブルースハープも‘歌’以外の何物でもない。
盗むべし!
そして生き方の半端無さが、言葉の重みを生み出すんだ。


働きたくなかったら 怠けてはダメなんだ

生きがいだけで生きたかったら 怠けてはダメなんだ


う~ん、かなわねぇなぁ!!
今日でワンマンから1ヶ月経つ。
怠けるのはこれで止めよう。
そう思った。
十分休養したし、そのおかげでいろんなアイデアも浮かんだ。
7月25日にライブをやるって決まったら、とたんにすごく歌いたくなった。
まさに生きがいだけで生きてるんだから、怠けちゃダメだよ、私!

アンコール前、「リビング」という歌の時、気のせいかしら、歌ってる竹原氏と目が合って、視線を離せなくなってしまったのである。
なんていうか、勝負っていうか、喧嘩売られてるっていうか、もう負けるもんか的に睨み返してあげたんだけど。
ライブ終わってから、やっぱり気のせいでなく私と視線を合わせてたそうで、喧嘩売られてると思ったと言ったら、
「違いますよ、ベイビーって言ってたんですよ、愛ですよ!」
つまりここが違うのだ。
喧嘩売られたと思う私と、素直に愛っていう彼と。
でも、あの顔では睨まれてると思っても、しょーがないと思うんだけどなぁ。(笑)


伴ちゃんにしても竹原氏にしても、箱鳴りのする深い良いギターの音を浴びせてくれて、竹原氏がけっこう渋谷アピアの話をするもんだから、ちょっと里帰りをしたような安心感と幸福感に包まれた、良い一日だった。




日常以上、旅行未満。

2010-06-16 02:19:16 | Weblog
↑ 上手い事を言う。
江ノ島の展望台のポスター。
あぁ、ケツがまだ痛えよぉ…


6月12日。
昨年の高尾山遠足の時から`次は鎌倉!´と決めていた遠足仲間と、江ノ島・鎌倉小旅行を決行。
朝9時に片瀬江ノ島集合であったが、意外にも我が家から遠くない。日々の通勤時間と同じくらいで着いてしまった。

初めて見る`生´江ノ島!
うん、流石にちょっと感動。。。
片瀬江ノ島駅近辺は田舎な感じだが、江ノ島内部の方が新旧合わせて小洒落た印象。展望台の見晴らしは素晴らしく、物凄い暑い日だったが海風は爽やかで、大好きな洞窟もあり、生しらすは不漁だったが釜上げしらす丼は美味く、江ノ島観光は満足のいくものでだった。
釣りをしてる人がたくさんいて、何か知り合いに釣り好きが何人かいるよなぁ、と思い出しつつ、別に私はやらなくてもいいわ♪ と思いました。
連れが「ゴキブリ?」と言う。
何十年ぶりかで、フナ虫を見た。
ヨットやら、ボートレースのみたいなボートに乗ってる人とかもたくさんいた。
その中で一人、サーフボードのただ上に立って、さおみたいので時々波をかきながら、ひたすらただ立ってる人がいた。
素人目には何が楽しいかさっぱりわからん。
なんだか海の上にぼ~っと立って、船に乗ってる私たちを見つめるのは、ちょっとやめて欲しいと思った。


ホントにこれで帰れば良かったかも…

もう一つの目的は勿論、江ノ電に乗る事であったが。
確かに外見は小洒落た車両もあったし、一部道路の上を走ったりして、あら~!っと思ったけど、内側は特に変わったことはない上に満員電車なので、ちょいと興醒め。
別にテツコじゃないらさ、アタシ。
極楽寺、成就院、長谷寺と回ったら、クタクタなんてもんではない!
紫陽花は六分咲きってなところに、人の頭でごったがえし。長谷寺は高尾山と同じく、頂上に登ったら一番見晴らしが悪かった。
やっとこ鎌倉まで着いて、あまりの暑さと疲労で、チョコパを一気食い。
ホントはかき氷が食べたかったんだが、喫茶店まで行列をなしていたりしたので、とにかく座れるところって事で諦めた。
小町通りとやらでお土産を物色。職場で色々鎌倉の事を聞きまくったので…
`大仏くんクッキー´なる、安くて量が多いという理想的な物品を、やっとのことでゲットしたが、後日、この品は`かわいい!´と好評であった。
しかしながら呆れたのが、鎌倉の`名物´は鳩サブレだというではないか!
鳩サブレなんて、京王デパートで売ってるし、買うわけにいかん。
尚、やたら`豆´も売っていたが、これは要するに`鳩に豆鉄砲´ということか?
江ノ島でも鎌倉でも、鳩なんて一羽も見なかった。いたのは大量のトビ。片瀬江ノ島に着いた時、駅近くのファーストキッチンのテラスに「トビに注意」と書かれていて笑ったが、確かに注意すべき多さであった。
そうそう。江ノ島の展望台の屋上に上がって、柵にもたれて景色を堪能してた時に、向こうから気流に乗ってか、ゆ~っくりと一羽のトビがこちらに向かって来て、我々の目の前5メートルくらいの所に、ポトリとフンを落として行くという失礼な目にあったりもしたな。

ところで、この旅行未満の間に我々が買ったのは、土地の土産物でなく、服だのバックだの長靴だの、全く鎌倉で買う必要のないものばかり。
私は衣装を2枚も買ってしまった。
まぁ、良い感じの物だったし、安かったし、女同士のお買い物は楽しいし、そうそうここには来れないという多少の逼迫感から、とんだ散財である。
が、まぁいいだろう。
笑っちゃうのが、極楽寺の門前の安いブティックのお姉さんが、バーバリーだの何だのウソばっかり言って上手い商売をしていて、帰り際に「なんでこんなに安いの?」と連れが聞くと、「だって安くないと鎌倉じゃ売れないんだもん」と言っていたのだ。
寺の前に服の店を開くところが、上手いのか下手なのか…
そしてそれらの荷物により、より疲労は加速する。
結局、晩御飯は食べずに帰ることにした。


先も書いたとおり行きは家から1時間半で片瀬江ノ島についたのだが、路線図で大丈夫だろうとふんでいた鎌倉からの帰路は、とんでもなく大変であった。
乗ってる区間は短くとも乗り換えやら乗り継ぎにいちいち時間を食い、小田急は各駅に乗らざるを得ず、結局2時間半もかかっってしまったのである。
絶望的な空腹に襲われ、最寄りの駅までのバスに乗る前にデニーズで食べて帰るという、なんだか残念なことになったのだった。


結論としては、だからさほど遠くでもないわけだから、江ノ島と鎌倉は別々に行くべきだな、ということ。
一勝一引き分けって感じかな、この旅行未満は。。。
今度はもうちょっと勉強して上手に寺周りをしたり、江の島でしらすのかき揚げを食べたいのである。塩で食べると美味しそうだったんだもん。

サボりながら学ぶ日々

2010-06-08 03:49:10 | Weblog
新政権とワールドカップ、両方ともあんまり期待できない非国民な感じの私は、ツイッターだけはやらないぞ!と誓う今日この頃。
‘なりすまし’と思われちゃうでしょ、アタシ…


<初乱入>

5月22日。
栄東さんのライブは、全然駄目だったなぁ。
とにかくアピアに行くのがやっと、くらいボケていて、全くブルースを弾く身体になっていない。
手帳の9月のページに‘1週間くらい毎日ブルース弾いて、ブルースの身体を作ること!’と書き込む。
こういう悔しい気持ちは嫌だもんな。
てか、だからライブのスケジュール調整よね、まず。
一つ一つをもっと大切に出来るライブのスケジュールって、何度ここで書いてるんだ?私は。。
次年度は必ず実行しようと思ったが、既に8月に2週続けてのライブが決まっている(笑)。
両方の準備を早くから丁寧にやって、気持ちをそれぞれに持っていけるように調整しなければ!

まるでまわらないセッションで悔しいなぁ、と思いながらステージを降りたが、本番前に控室で「この曲もやる?コーラスでも…」と話してた曲を、セッションの後、栄東さんが歌い始めた。
ひとしきり彼が歌うのを聞いてから、‘いいや、入っちゃえ!’と思ってズカズカとピアノに座ってコーラスを入れてやったのだ。13年目の初乱入である。
途中で「ピアノを弾け」と栄東さんに言われ、何とかついて行った。
ふむ、一敗一引き分けって感じか。
とりあえず‘悔しい’は緩和された。
終わってからマスターに、乱入してやった!と言ったら、居座らなきゃ駄目よ、と言われた。
居座るねぇ…
でも、変わるかも。
栄東さんとのライブも。


<充実>

5月28日。
アンダーソンのライブに行く。
レイクに‘Macky’s House’について‘あたふた’に書いて、と言われる。
書けと言われて書くのは苦手である。
第2部が面白かったと言われる。
2部を良しとしてくれる人が多い。
良い歌だからよ、全部!

香蓮さんという爽やかな女の子、宮崎の出身で‘私に何か出来ることはないかと思って、CDを買ってもらってその売り上げを宮崎に寄付したい’と。
ギターの弾き語りだが、最後の曲はオケで歌い、スクリーンに映像を映していた。
面白い方法だな。
ん~、内容が「トイレの神様」と被ってしまっていて、何となく残念。香蓮さんも自分の経験だろうにね。
でも女の子(本人)の写真がスクリーンに映るのに‘僕’と歌うのは、ちょっと変よ。

あの虫の音ライブから1ヶ月経つんだな、としみじみ。
なんと充実した、というより、重い日々であったか!
やっぱり、ちょっとくらいサボってもいいと思うわぁ。
歌の中でも、ご飯を食べたガストでも、帰りの車のなかでも、アンちゃんは仕分けやら辺野古やら政権交代について、熱く語っていた。
仕事柄実感することが多いらしい。
それらがもっともっと、曲に活かされればいいのにな。


<思い出とため息>

6月2日。
私は彼を、10年以上聞いている。
最初は上半身裸で、甲高い声で叫んでいた。
そのうち女性と一緒のステージをやり出した。
彼女と結婚し子供が生まれたと聞いた。
何かがあったのか、鬱とかアルコール依存とかで、病院から歌いに来たりしていた。
前に歌ってたあの曲が好きだったのに、と言ったら、昔の歌は捨てました、と彼は言った。
しばらくしたら、私の好きだった歌をまた歌っていた。
また歌うようになったんだ、と言ったら、自分の曲だから歌っていいんですよね、と彼は言った。
アピア40になってから初めて彼を聞いた。歌は変わっていたが、どれも胸を打つものばかり。20年、何度も歌をやめようと思ったが、この曲が出来たので歌い続けていて良かったと、彼はステージで語っていた。
後でスタッフから聞いたら、病気も良くなり、家庭も持ち直したらしい。
この日は言葉を交わさなかった。私がいたことに彼は気がつかなかったかもしれない。
10年以上前、あふれるエネルギーで若さを叫んでいた彼は、人生を生き、今は‘歌’を歌っていた。
それを思い出と希望の中で私は聞いた。
あなたの知らない所で、あなたの歌にとても感動した私がここにいますよ!
あぁ、私の歌もそういうものでありたいと、心底願う。
大都会の片隅で、それぞれの人生を綴り続ける小さい、けれど暖かくて大切な吹きだまり。
そんな役目をいつまでも担う場所の在り方もあっていい。

ところで。
私がおめあてで行ったのは、8月に2週続けてライブをすることになる、その一方の、ワンマンを催す人物。
どうやら私は、ピアノでお手伝いするようなのだ。
その人物はライブの後、マスターに「今日は良かった!」と褒められて、物凄い素っ頓狂な声で喜んでいた。
ワンマンについての何らかの具体的な構想を、何とか聞き出そうと試みるのだが、その人物、相変わらず「だいじょぶ、だいじょぶ」を百連発するだけで、何が‘だいじょぶ’なんだかさっぱりわからない私は、ただため息をついて諦めるしかないのであった。
思い通りにいかない、思いがけないひととき。


<思い通りにいかない、思いがけないひととき、連日>

6月3日。
8月に2週続けてライブをすることになる、そのもう一方の、自分のライブの会場の下見を兼ねてそのお店に行くと、その8月のライブで私の相方を務めるおめあての人物は、風邪をひいて来ていなかった。
この日、ここでどんな事をやるんだか、さっぱりわからないで来た私は、その「忘れたいのに思い出せない」というイベントに、大いに興味をそそられた。
正直、もったいないなぁ、と思ったね。こういう面白いことが、もっと効果的なところで、もっと人の目に触れて催せないものだろうか。
おめあての人物がここでどう存在するのかを見れなかったのは残念だが、それがなくても十分面白い内容で、このエッセンスを自分に取り込めないかと、サボりながらも案外目まぐるしく展開している私の思考に、なかなか強烈な刺激を与えてくれたのである。


だいぶ調子が出て来た感じを、この作文が表明していますな。
ツイッターはやりませんから、私はブログで頑張りますよ♪



一人大反省会

2010-06-07 01:17:07 | Weblog
皆さん、お元気ですか?
私は、思いっきりサボっておりましたぁ!
あの日のCDはリョウ君に渡しちゃったし、録画はお願いした方にお預けして、反省材料がとりあえず手元にな~んにもなくって、、うん、いや、この‘反省材料が手元にない’って結構デカイのよ。なんとも爽やかにライブやりっぱなしの解放感に満ち満ちて、日々を過ごしておりましたのです。
もう、な~んもやりたくな~いぃ!

そんなこんなしてたら、連立は解消するわ鳩山さんは辞めるわ。
次期代表に彼女の名前があがって、ぎょっ!!
そんな器ではないと断ったそうで。
はい。
菅さんの若い頃ってハンサムだわぁ、くらいしか思えないなぁ、もう。

次のライブの予定が近々にないって、いいなぁ。。
あるんだけどね。8月28日に。
でも3ケ月も次のライブとの間があくって、10年来なかったわぁ。
ちょろちょろと次の展開を考えている。
考えることだけに専念できるのも、いいなぁ。
というわけで、ちょっと早い夏休みを満喫!

しかしながら、満喫していたサボタージュを中断せざるを得なくなったのが、最新コメントにある宮崎さんが送って下さったDVDなのである。
まるで商品として販売できそうなほど気合の入った装丁(?)で、これはもう残念ながら反省せざるを得なくなったわけです…(笑)

あら嫌だわぁ、きゃー嫌だわぁ、もう嫌だわぁ、と細かい所で悶々とするのだが、3枚目のDVD(つまり第3部)の冒頭で、あらこのライブ、相当良いぢゃないの!と悶々は治まる。
これだけ空気感の違うステージを3つ組み立てたのは、なかなかじゃん、アタシ♪
ただ、最後には相当くたばって、完全におばちゃんになっていたのが、一番の反省点かしらね。若い子達と一緒にやるんだから、歯を食いしばってシャンとしなきゃなぁ。

特大ワンマンライブの、特大ワンマン反省会は、薄っすら夜が明けるまで約3時間、やるのもヘトヘトだったが、見るのもヘトヘトだった。
丁寧に作って下さった宮崎さんも、さぞかしお疲れになったことであろう。
本当にありがとうございました!


ここのところ、いくつかのライブを見ながら、実は来年の大ワンマンの構想をも練っている。
とにかく今、観たいのは、今後の自分の道筋を作るインスピレーションを与えてくれるもの。
楽しみながら自分探し、というわけです。