田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

ドンピシャリ  その3

2010-03-27 01:25:07 | Weblog
やたらライブレポを引っ張っていたら、vol.4特大ワンマンの練習が始まってしまった。
リョウ君のドラムに合せて、久々に物凄い大きな声で「朱になれ」を何度も歌った。
身体を全力で使って歌う事がここのところなかったから、とっても気持ちよかったなぁ。


廣瀬康子の効力

Macky’s Houseは開始以来、目の覚めるような良い男どもによって構成されていた。
もちろん目の面覚めるような良い男どもに囲まれて全く不満はないのだが、今回初めて女性の出演者を迎えて、なんというか凄く安心するというか、心強いというか、目の覚めるような良い男どもに囲まれて、かなり緊張しながら事を進めていたらしい自分に、気がついたりしたのであった。

廣瀬康子の奔放なバイオリンは、型にはまるか完全にぶっ壊れるかしかない私の音楽に柔らかさと艶を乗せてくれて、アンサンブルは大変幸福なものであった。
また私には出せない色香を放ってくれて、
「私、今回、女優でしょ?」
と、私の意図するところを早々に理解してくれて、それを楽しんでくれて、この公演は味わい深いものになったのである。
設定として、‘門番の、5年前の別れた妻’にしようとか思ってたんだけど(笑)、今回はそこまでいかず。
絶対諦めない私は、次回絶対この設定を活かしてみせるのだ!
また「春の気配」(アオケンのテーマ)の歌詞も彼女の意見を取り入れ、私の中だけでは決して出てこない言葉を入れられたのは大きい。
伴ちゃんとアオケンのコラボとともに、この創作感、これこそがやりたかった事なんだな。
この次はもっと突っ込んだ、互いに相互乗り入れという感じで、公演イコール作品になるように仕掛けていきたい。
「その為には、まず‘飲み’ですよ」
と、アオケン。
居酒屋では普通はデザートを食べないものなのに、それを食べる‘田中眞紀子’が飲めばわかる、と彼は言うが、居酒屋にデザートがあるのは、ニーズがあるからよっ!

エンディング、「Tシャツ」を歌った方がよいというアオケンの進言で、アレンジを変えた「Tシャツ」で締めた。
みんなで並んでごあいさつ。これを数日前の‘ゲネプロ’で練習(笑)。
本番数日前の練習は、伴ちゃんデュオの練習3時間、アオケン・康子ちゃんを入れての通し稽古3時間。
芝居を作る感じでのこの準備は、個人的大満足!(笑)
しかしながら、6時間練習し、その後1杯飲んで帰って行った伴ちゃんは、寝過して終電を逃したそうである。
彼の住まいは栃木…
申し訳ないことをした。
そりゃもう、疲れたよねぇ。。。


そして反省

またしても too much。
あまりにもパッケージを優先したがゆえに、全員その事に意識が行き過ぎ、その為の我々の緊張があり、お客様にも緊張を与えていたのを、最終的に感じた。
伴ちゃんの部で、何らかのMC等での‘休憩’と、アオケンの部でインストで頭を休める時間を作るべきだった。
それは河内伴理、青木研治の作品の‘すべて’を、お客様に持って帰って頂く為だ。
それが私のプロデューサーとしての役目だと思うのだ。
本番を通してしか経験を積めないのだが、プレビューから数えて4回目、それでも少しずつよりよい形になってきていると思う。



先ほど、検討していたvol.5を見送ることにした。
残念ではあるが、よりよいものにする為の‘立ち止り’と考えている。
vol.3を経験して思うこと、或いは自分の力の見極め、それはvol.5を考えた時点と、経験を通じて変化している。
Macky’s Houseに出演して下さる方が必ず輝けるよう、それを見て下さった方がきっと感動して楽しんで下さるよう、大切に企画し、大切に準備し、全身全霊で演じていきたい。
それが私にとって、人生を楽しむことになるのだから。

ドンピシャリ その2

2010-03-26 00:35:06 | Weblog
あれあれ、もうあの妄想の日から一週間経っちまう。
ふむ、いつでも自分の思い通りに水やトイレが使える幸福をかみ締めるとともに、アタシには災害等を乗り切る力はない事を思い知らされる。
どうか、私の一生の上を、災害は素通りして欲しいものだ。



青木研治の部

以前にも書いたが、このKAKADOというお店を見た時、こここそ青木研治のパフォーマンスを最大限に効果的に見せる事が出来る場所だ、と確信した。
10月のプレビューの時もその確信は持ったが、‘本公演’のvol.3の彼は、まさにドンピシャリ!

とにかくアオケン言うところの‘パッケージ’を最も大切にしたこの公演、私が出ずっぱりであるのと同じく、伴ちゃんにもアオケンにも康子ちゃんにも、自分の出番でない時も出演者として仕事をすることを強要させてもらった。
3人とも快く引き受けてくれて、それを楽しんでくれたことが、今回の成功の大要因だし、まさにまさにドンピシャリの人選であったと自負するものである。

第1部の伴ちゃんのライブの前、開場から開演までの間も、伴ちゃんのライブ中も、客席のピアノ横のベンチに、衣装を着て、それらしく座っていることをアオケン、康子ちゃんに要求。
やはり出番前であることで、それに難色を示していたアオケンだが、私のイメージを受け入れてくれて、尚且つ私も彼の心情を汲み、出した結論として、アオケンは12月のワンマンの時に被っていたマスク(仮面舞踏会なんかで使われる、鼻から上を覆うヤツです。しかも鼻が長~いヤツ。)を着けて、会場外でお客様を‘門番’として出迎えてくれた! …らしい(笑)。
残念ながら私はそれを見ていないのだ。
う~~ん、残念!
私のお客さんが‘門番さんがお出迎えしてくれたよ~♪’と喜んでいた。

ところで、この2マンライブ、伴ちゃん、アオケンの作品のコラボレーションをしていたのだが、今回どれだけの方にそれが伝わったか…
河内伴理の代表曲「悪のワルツ」をアオケンに投げ、アオケンは「堕天使のタンゴ」とい作品を書き下ろした。
また、アオケンの代表作品「100円ライター」を伴ちゃんに投げ、‘マッチを買う少年’を題材に何か作れ、とうことになり、伴ちゃんは「やみ」という作品の後半、それをテーマにした詩を読んでいる。
これらは基本的にアオケンのアイデア。
やはり言葉を操る達人の発想力には、舌を巻く思いだ。
そして同じく言葉を変幻自在に扱う河内伴理の、それを受け取る感性にも恐れ入る。

ついでに書いてしまうと、その‘マッチ’から伴ちゃんが引き出した‘湿気る’という言葉と‘100円’と、アオケンの代表作「シンブンシティ」の名文句、‘はっきり言って、暮らしにくさは世界一’を取り込んで、私がアオケンのテーマ曲「春の気配」を書き下ろしている。
平凡な、アンニュイなラブソングだが、この系統の歌は久しぶりで、歌うのに根性がいったわぁ(笑)。

で。
門番のお出迎え仕事が終わった後、頑張って「悪のワルツ」が終わるまで会場内に門番としていてもらい、「悪のワルツ」の後、私のライブ史上初のSE(風の音)を流し、
「風が出てきたみたいね。青木。ちょっと外を見てきてちょうだい。」
と、私が家主命を発令いて、晴れてアオケンは楽屋に引っ込めたのであった(笑)。



2部は、KAKADOの客席に置いてあるピアノを使用。
ピアノの横に洒落たベンチが置いてあり、そこで廣瀬康子がバイオリンを弾くという趣向。
ピアノとベンチの間に街灯があって、ヨーロッパ的街角なムードを出していて、我々で辻音楽隊を組んだわけだ。
このピアノ、全く調律をしていない、と聞いていて、であるからして是非使わせて頂きたいと、強引に蓋を開けてもらったのである。アオケンのライブの劇中曲に考えていたラグタイム系統の曲にぴったりだろうと思って。
そしてこれまた、ドンピシャリ!
本当にこれぞ完全完璧なホンキートンクな音色で、リハで弾いた時、心の中でガッツポーズ♪
また、客席のピアノを使う事で、アオケンがステージを広く使える効果も考えた。

まずは客席で、私のピアノから始まり、康子ちゃんのバイオリンが重なり、前奏曲が終わった途端、反対側の楽屋につながる階段から詩を唱えながらアオケンが降りてくる。
この公演でイメージしたのは、出演者でお客さんを‘囲む’感覚。
「堕天使のタンゴ」の曲中、いかにも「悪のワルツ」なフレーズを弾き、伴ちゃんはそこで、衣装のまま客席に降りて来て、ベンチに座る。
伴ちゃんには、いかにも大正デモクラシーな、マントと帽子の衣装を指定。
また、康子ちゃんには、かなり派手目な衣裳を注文。
‘おすまし廃退’を全員で醸し出したかったのである。
醸し出たかしら?(笑)
そんな世界観を、お客さんにも楽しんでもらいたいと思ったんだ。


疲れたので、、
続く…











ドンピシャリ  その1

2010-03-24 04:44:36 | Weblog
という言葉は死語であろうか。
死語であろうとも、この言葉こそが今回のライブを形容するに相応しいのである。
ビンゴ!ってのだと、偶然的であるからして、狙って大当たりったら、ドンピシャリだよな。




河内伴理の部

10月にプレビューをやった時、ピアノの配置の見た目やら,互いのタイミングの合わせ方が問題有りだった為、今回、ピアノをステージの後ろの壁につけて、私が完全に客席に背中を向ける配置を取った。
それによって、向きは反対だが二人が、ステージ上で同じ線上に位置することになり、非常にやりやすい形となった。

また、第2部でも客席に背中を向けているので、私・田中眞紀子のライブなんですよ、でも私が主役じゃないいんですって感じを出せるかなとも思ったのである。

そして同じくプレビューの経験から、当日に根をつめた練習をするとライブ中に疲労が出てしまうのを避ける為、当日は会場だけの音合わせになり、そのお陰で本番中の気力体力と万全であったのだ。
あったのだが、今回は‘練習をしなかった’ゆえの問題が起こってしまった。
とある状況により、私がコードミスを連発してしまい、伴ちゃんに非常に迷惑をかけてしまったのである。
当日一度弾いていれば、もう少し何とかなったかも、と悔やむ。
あの状況で、伴ちゃんは、実によく歌い切ってくれたと思う。
彼には二重の感謝である。

今回のミスは、もっと自分を高めなければ、という‘志’的なことではない、言ってしまえば非常に低レベルな問題であり、しかしながら‘志’高くともそういう部分で自らの足元をすくってしまっては元も子もない、という大きな戒めとなり、貴重な経験であったと思う。
以前にも書いたが、今回のvol.3は、‘河内伴理 with 田中眞紀子’ライブをもっと長尺でやる事という目的が、企画の発端になっていたのであるが、その目標は軽々クリアされていた事には満足している。
我々は、確実に進歩している。
またリベンジ!となってしまうが、この‘ぎっこんばったん”を繰り返しながら、更に我々のデュオは前進して行くのだ。


ぎっこんばったん、も死語かしら?




続く…




って、変に引っ張るようでなんなんですが、、、

実は、19日、美しき妄想の世界から実の我が家に帰ってきたら、トイレが壊れていることが判明。
水が垂れ流されるのを避けるため、水道の大元を閉めて、家中の水が使えない状況および工事に耐える日々で、筆が進まないのであった。

パソコンが壊れ、テレビが壊れ、トイレが壊れ…
ホントのマッキーさんちは、ほんっとに、ボロッッッ!!!




vol.3 終了 

2010-03-21 04:00:46 | Weblog
Macky”s House vol.3  プログラム

 第1部

   家主 田中眞紀子の口上 (作 青木研治)


   河内伴理 with 田中眞紀子

       歌う詩人による、和風に洋風が取り込まれたような大正デモクラシーの空間
       背中向きのピアノ弾き

     1.嘔吐
     2.僕のワルツ
     3.赤のワルツ
     4.告白
     5.変身
     6.十二月の路
     7.ユアフレンド イズ マイフレンド
     8.やみ
     9.晩夏 


   家主 田中眞紀子の口上 (作 青木研治)


 第2部

    青木研治 with 廣瀬康子・田中眞紀子

        門番のつぶやき
        風を拾う風鈴のように、バイオリンでトルマリンの音色を奏でる楽器使いのさえずり
        調子外れの、お庭のピアノ

      1.ソラーズ(映画「スティング」挿入曲)  ピアノ
      2.アオケンのテーマ             ピアノ・バイオリン
      3.100円ライター               朗読
      4.俺と天使のブルース            朗読・ピアノ・バイオリン
      5.MANSHINE                朗読・ピアノバイオリンV
      6.ゼリー                     朗読・ピアノ(ラジオ体操)
      7.シンブンシティ                朗読
      8.正念場                    朗読・バイオリン
      9.堕天使のタンゴ               朗読・ピアノ・バイオリン
     10.Taxi Drivers                朗読
     11.スキャット                   朗読・ピアノ・バイオリン 


    田中眞紀子

      取り残された庭で

      1.春の気配(アオケンのテーマ)
      2.優しい風~Tシャツ 



まだまだ、夢の中なので…

 
 
     
       

   

素敵な夜

2010-03-19 23:57:14 | Weblog
幸せな夜に、なりました!

アオケン、伴ちゃん、康子ちゃん、本当にありがとう!!

お茶の水カカドゥのスタッフの皆様、お世話になりました!

ご来場頂いた皆様、楽しんで頂けましたか?
もっともっともっともっと、楽しんで頂けるように、出演者一同、精進して参ります。
本日の御礼を心から申し上げますとともに、今後の私達にどうぞご期待下さいませ!

ありがとう♪

夢がかなう

2010-03-17 03:08:34 | Weblog
凄い事だと思った。
1年前の伴ちゃんとのデュオライブが終わった時、今度はもっと長いライブ、1時間くらいのをやろうよ!と目標を定めた。
同じ頃、アオケンと何かやろうよ!と飲みながら話した。
同じ頃、以前から気になっていたお茶の水kakadoに、思い切って行ってみたら、その控室に向かう階段を見て、もう、ここはアオケンの場所だ!って直感した。
その時、伴ちゃんとアオケンの2マンの構想が浮かんだ。
何度かkakado視察(笑)に通ううち、このベンチ、そして街灯、この場所に康子ちゃんを立たせたら、さぞかし美しかろうと想像した。
それらが全部、明後日かなうのである。

3人とも私の妄想につき合ってくれて、妄想は構想に、そして現実になった。
それだけで、もう今回は‘成功’である。
本番前に、すでに成功している。
後は皆で本番を楽しむだけだ。
いつも、本番を楽しむって、頑張って楽しまなきゃって感覚で思うのだけど、今度は心底楽しい。

どうぞ、どうぞ、あなたにも楽しんで欲しいのです。
たぶん、このライブ、田中眞紀子の分岐点になると思う。
私の力の新たな形の放出となる。
私の新たな形を実現させてくれた、青木研治、河内伴理、廣瀬康子に、精一杯の感謝を、すでに伝えておきたい。
そして、もっと深い創作の世界に、共に楽しみながら迷い込んでいきたい。

夢は、かなった途端、現実の洗礼を受ける。
何度もそれを経験してきた。
でも今度は、どんと構えてそれと対峙できる。
そこに自分の成長を感じる。
そして、支えてくれる、信頼できる人がいる。
大変幸福だ。


3月19日(金) お茶の水kakado

  Macky’s House vol.3

   青木研治・河内伴理 2マンライブ

      共演 廣瀬康子・田中眞紀子

    開 演  PM19:30
    料 金  2000円+ドリンク代

コメント欄からkakadoのHPに行けます。
とても美しいライブになると思います。
どうぞ皆様、心からお待ち申し上げております!

ストレス① → ストレス②

2010-03-12 02:55:36 | Weblog
最後の二日間は、まったく、うんともすんとも映らなかった。
我が家はTVを買い替える趣味がなく、だいたい50年で3代目のTV。
しかしながら、今まで、まったく映らないって最後をむかえたTVは無かった気がする。
砂嵐の中にほのかに映像が映るようなブラウン管TVの最後と、やはり違うらしい。

TVのスイッチを入れても真っ黒で、TVを消している状態と同じ状態で音だけが聞こえるという状態は、耐えがたいストレスを与えてくれるものであった。



TVでよく宣伝しているTVが、うちにやって来た。
そんな家庭がゴマンとあるらしく、取り付けに来た兄ちゃんは、うちの老夫婦をロクにかまってくれずに、他家へ取り付けに去って行ってしまったそうだ。
異常に明確な画面のそれは、ニュース番組の男性アナウンサーがドウランを塗っているのまでくっきりと映し出し、何だか嫌になるような明るさなのである。

しかも、兄ちゃんがかまってくれなかったおかげで、ビデオが繋がっていない。
佐渡山さんのビデオは、もう見れないのか?
録画してあった‘24’は、まだ見ていないのだ。
もう次の週が来てしまう。
そういえばビデオデッキも、もうほとんど店頭に置いてないそうな。

見るべきものを見ることが出来ないの苛立たしさと、押しつけられるようなくっきり具合で、先日までとは別種類のストレスに悶々としている私である。


行くぞっ!ぬけぬけ構築美♪

2010-03-10 06:37:42 | Weblog
居酒屋においてデザートを食することの必然性から端を発した、Macky’s House vol.3の、我々出演者の共通認識である。

そう言っちゃなんだが、相当面白いっ!
間違いなく、他に類を見ない内容のイベントであるっ!!
少なくとも、私はこんなイベントは見たことないよ~ん♪



表現には、

‘創造’(曲作り等)→‘構築’(練習)→‘発表’(ステージ)

と3段階あるかと思われるが、今あるイベントの多くが表現者の‘発表’(ステージ)の段階での絡み合いである。
私が色んな方のサポートをさせて頂いているのは、‘構築’(練習)の段階からの絡み。

しかしながら、今度我々がやらんとしているのは、‘創造’からの絡み合いなのである。
青木研治、河内伴理のそれぞれの作品を軸としながらも、互いに課題を投げ合い、新しい形を作り出し、それに廣瀬康子、田中眞紀子がやはり‘創造’の形で絡んでゆく。
ちょいと大袈裟だが、創作集団、制作集団としての4人なのだ。

そりゃもう、楽しいったらないんだわ。
なんかもう、次まで考えちゃってる私である。
さっき大袈裟と書いたが、今回は多少大袈裟であるものの、次回はまさに創作集団としての‘作品’をステージ化できるだけの土台を作れるんじゃないかと、またしても妄想する。
今回にしたって1年前の妄想が具現化されたものなのだ。
妄想こそが創造の母なのであるっ!


3月19日(金) お茶の水KAKADO

 Macky’s House vol.3

    青木研治・河内伴理・廣瀬康子・田中眞紀子

     開 演  PM19:30
     料 金  2000円+ドリンク代


是非、目撃してくださいませ!




いいぞっ女子!

2010-03-08 19:00:41 | Weblog
人の縁とは面白い。

赤城山‘虫の音’のオーナー、サトチエが3月5日に東京でライブをするから、という情報を1月に得たので、早々に行くことを予定していた女子イベント。

2月に私がお茶の水KAKADOでソロライブをやった時に対バンで知り合った今泉沙友里ちゃんが、ハルミちゃんから眞紀子さんのことを聞いている、という。
私はハルミさんのことは名前しか知らなかったが、実は3月5日のイベントの主催者であるというので、じゃあその日に会えるね、なんて話をした。

アンダーソンから、そのイベントの詳細が送られてきたら、年越しライブに出ていた森田智子さんも出るようだ。

人の縁はクルクルまわる。



3月5日 三軒茶屋 グレープフルーツムーン

 「乳ん祭」

まぁ、なんて気合の入ったタイトルかしら!



KIYOMI

たぶん1曲くらい歌い終わった後らしきMC中に入場。
あらぁ、可愛い子!
ほんとにアイドル的可愛さだ。
よく伸びる声も可愛い。
だが、曲が妙に骨っぽい。
特にラストの曲は、かなりロックな感じでカッコいい。
ミスマッチ感が、私はちょいと気に入ってしまった。

オリビア・ニュートンジョンがこんな感じよね。
さわやかで清らかなイメージだけど、「グリース」なんかが凄いカッコよかったりしたりした、あの感じ、と言えばおわかり頂けるかしら。

お友達らしき子が、物凄いロリータコスチュームで来ていたが、いっそのことKIYOMIちゃんもあのくらいの格好で出ちゃえばいいのに。
相当可愛いと思うし、もっとカッコいい感じになるな。



サトチエ

と言えばジョーン・バエズ。
相変わらずぶっ壊れていた。
出演者中、もっとも言葉が通るシンガーだった。
アピア的に言えば、言葉に体重が乗っている。
田舎者、と言っていたけど、都会に暮らすものとは違う、土の重さみたいなものが脈々とあるのだ。
生命の叫び声が、都会の空に叱るように響く。
友川さんの言う、メダカに叱られてる感じ。
これからどういう方向へ行くのかわからないけど、その重さだけは失われないだろうな。
ただ、これからどうしたいんだろう、という疑問が残るんだ。
実を言うと、前橋の面々に共通して思うんだよね、そのこと。



Ayae

もうちょっと頑張って、ベッド・ミドラーみたいになって欲しいかなぁ。
彼女だけピアノを弾いていた。非常にリズム感の良い人なのだが。
残念なのが、足!(笑)
ジーパンはかないで、太もも出してよ!
案外大事よ、そういうの。
スタイル的にはセクシーダイナマイト的姉御なのに、イメージを半減させちゃうのよ。
セクシーっていうことじゃなくて、心意気をそこに感じたいのよ。
やろうとしているイメージに反して、内向的な印象なのさ。
上手くまとまっちゃってる感じ。
すごくもったいない。
本当は、まとまちゃったりしたくないんだろうと感じるので。
足を出せばいいってもんじゃないけど、頑張ってそれをやった時に、そのことが歌や演奏に与える影響は絶対にあるんだよね。



森田智子

この人は外国のシンガーに例えるのは無理だわね(笑)。
日本的であることにとことんこだわったステージは、やり切り具合も堂が入っていて将来が楽しみ。
彼女が表現したいと思われる情念や怨念みたいなもの。
そこに表現としてたどり着くには、もう少しかかるだろうな。
やり切ってはいるんだけど、どこか、そう、キムヨナであるべきところ真央ちゃんになっちゃってるのだ。スポーツ的なの。
ただ、彼女がその表現スタイルに執着し続けたら、必ず時間が彼女の味方をしてくれるだろう。
相当難しいことをやっていると思うよ。基本的に前例のないスタイルだから。
信念の人だと思うから、頑張って欲しい。



ハルミ

バーブラ・ストライサンドの顔をして、ジャニス・ジョプリンの歌魂を小さい身体全体から放っていた。
サトチエはぶっ壊れているんだが、この子はぶっ壊していた。
意志の力が強烈だ。
いいねぇ、この辺の女子!
ワクワクしちゃうよ♪
若い男子ども!
もうちょっと頑張んなよ!!って言いたくなっちゃう。
「乳、出していこうよ! ホントに出しちゃ駄目だけど。」
って言っていたが、この子は乳出して歌ってたね。
表現手段も豊富。
何より押してくる声の迫力が素晴らしい。
ちょっとライブが短めだったのと、テンパリ過ぎていたのと(可愛かったけど!笑)、だったので、今度じっくり聞きたいシンガーだった。

1月10日のチバ君のCD発売記念に来てくれてたらしい。
人の縁は、クルクルまわる。




久しぶりに気合の入ったライブレポを書いたような…
凄く頑張っていって欲しい子ばかりだった。
あら、負けてらんないわ!と、こちらの鼻息も荒くなる。
良い企画を見せてもらった。