田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

ライブのお知らせ

2015-09-30 01:37:12 | Weblog
今年度始動です。

10月4日(日)

  大久保ひかりのうま

    田中眞紀子「歌語りの屋根裏部屋 vol.2」
     ゲスト アンダーソン(from群馬)

      開場 18:30
      開演 19:00
      料金 2000円+ドリンク代


白内障になった。両目ともだが、7月半ばに、とりあえず緊急手術を左目だけ受けた。
白内障は誰にでも起こりうる老化現象であるが、普通70代位でなるものなので、そのことにへこんだ。

ただし、私は昔から転んでもただでは起きない性分。
今回は披露しないが、白内障の歌を作ってやった。

眩しくて少々しんどかったので、TVを見るのが嫌でラジオなんか久しぶりに聞いたら、割とハマってしまって今日に至る。
ちょうどラジオを聞き始めたころ、参議院の安保法制の審議が始まり、初めて一日中国会中継を聞くなどという事をした。
答弁というものもライブなのだな~。「伝わる」ってものがある人と無い人がいる。
佐藤正久氏は、イラクに行って、自衛官として色々な思いをしたのであろう、言葉に肉体感があった。
憲法論議に終始する野党議員の方が「伝わらない」のだ。
何より、アベさんは頭でしか考えてない。
自民党案を丁寧に説明しようという意識はあるのだろうが、自民党案を全く変える気がないのが最初からはっきりわかった。
「議論」って、色んな意見を出し合って、なるべくみんなが良いと思う形にしていく事だと、子供の時から思っていたけど、違うらしいな。

この結果は最初から見えていたけど、若者が政治に強い興味を向けてくれ出したのは、本当に良い事だ。
私は、賛成、反対とも、「運動」なるものに興味はない。「運動」では本当には変わらない、変えるのは「選挙」だけだと思っている。
しかし「運動」が「選挙に行く」という事につながってくれるなら、それはとても良い事だと思う。
ネット上で、一日中、言葉をつくして自分の考えを膨大な量でUPし続けても、毎日国会前でデモに参加し続けても、その人が出来るのは一票を投じることだ。何も語らずとも、一票を投じてる人と同じだ。

どんな考えでもよいと思うんだ。どんな考えでも持つ権利がある。
「私は君の考えは全く気に入らないが、君がそれを主張する権利は命をかけても守る」とフランスの哲学者ヴォルテールが言ったそうだ。民主主義、自由主義、とりわけ表現や言論の自由を表す名言とのこと。
私はこの名言、気に入っている。
安保法制が可決したあと、真夜中まで国会前に残っていた若者たちが、「こんなのやってらんねぇ」と言って、最後に起こしたシュプレヒコールが「選挙に行こう!」であった。
今回の国会での出来事は、若者達には世の中に対する失望だったり絶望だったりするかもしれないが、彼ら若者達の存在が「希望」になったと思っている。
自分が若者であったころ、全く政治や社会に関心がなかったがために、こんな世の中になってしまったことへの述懐を込めて。