田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

冬の一番最後の日に。

2006-02-28 22:04:40 | Weblog
精一杯の表現を受け入れて貰えるのは幸福なこと。22日はそれを存分に味わえた。
ライブに立ち合ってくれた全ての皆さん、打ち上げにつき合ってくれた人達、私を幸せにしてくれてありがとう!
失敗しちゃった事も困っちゃった事も、ドキドキした事も良かった事もぜーんぶまとめて2月22日はちょっと忘れられない一日になりました。

まぁ、ちょっと悔やまれるのがカラオケかしら?
もっと何ていうか‘さまぁみろ’チックに歌ってみたかったのよねぇ。このアピアでさぁ、カラオケよぉ!アピアパパがニガ笑いするようなさぁ。
それなのに打ち上げでパパったらニッコニコの笑顔でさ、「結果的にあれがあって良かったんじゃないかぁ!?」とか言われちゃって、悔しいったらありゃしない!
ま、自業自得ですが。
もっと上手に、歌手みたいに歌ってやろうと思ってたのに、あんなひたむきな時を過ごす事になるとは思ってもみなかったんだわ。もう二度とできないわ…
もう一つ悔やまれるのは、このCDをアピアママに聴いて貰えない事。
何か一言、どんなキツイ一発でもいいから欲しかった。
表現する事を自分に見出だし、アピアに巡り会ってからのこれまでの間に、ママと関わる一時期を持てた事は、今となっては幸運だったとしか言いようがない。
彼女は一言で三年分育ててくれる人だった。ママを失ない、自分の中にママを意識的に存在させなければならない。頑張ってはみているけど、到底かなうものではない。
ほんと、どんな一言でもいいんだ。
どんな一言でも…

チバ君の歌‘アピアママ’から。
「あんたの都合を歌ってくれても興味ないわよ。」
耳痛~い!

今日は冬の一番最後の日。ふさわしく寒い一日でした。
生まれてきて、結構良かったかな。

明日あたり、沖縄のおとーさんの元にCDがどーんと届く。
衣良ちゃんの絵が、沖縄のあちこちにちらばってくよ~。

発売記念ライブ 反省文 その2

2006-02-27 11:26:04 | Weblog
昨日のは‘その1’ね。文字化けしちゃった。

アラちゃんの力作レポートにケチつけるみたいで悪いんだけど、まだ「はしばみ」では立っていません。立ったのは「Tシャツ」からでした。

「はしばみ」はこわい曲なんだ。ゆったりした空気感を出す為に、かなり大きく呼吸しながら歌うんだけど、人間の身体の常として、大きく呼吸すると非常にリラックスしてしまうのだ。勿論この歌はいいんだが、その次が問題。特にリズムのある曲を持ってくると、身体の状態が全然違うのでかなり苦しい。「はしばみ」の出来が良いほどコケる可能性が高いのだ。
その点ではうまく移行できたのに、この日はそれとは全然関係ない大ボケをかましました。
間奏の後、歌詞カードでいえば10行分、歌詞をすっ飛ばしましたっ!

まぁこの「平和の国~」を知らない人には全く気付かれなかった事だろう。話の流れは完全につながっていたし。でも知ってる人にはバレバレさ!
そんな人々から「それで、それからどうする気なのかね~」って空気が、ひたひたと押し寄せてくる。
まきこさんはこの日一番の負けるもんかモードに突入!
で、負けなかったとは思うんだが、不要な余波まで引き起こす。それがあの「冬の眠りの夢」。
私の曲の中で数少ない‘癒し系’なのに、あんなにオドロオドロしくしなくてもよかったんである。おばけがでそうなムードではないか!
あぁ、いつになったらこの‘何とかしよう’という僻を改善する事ができるのだろう?何とかしなくても、そのままでいいのだ、大方の場合…

立ち上がってエレピに向かう私は、明るく振る舞ってはいたが、非常に動揺していた。こんな大ポカかました後、やりなれない事をやるなど、自滅の道をヒタ走るようなものなのだ。
カラオケなんて止めとけばよかったな…
しかし当初の予定通りカラオケは始まってしまった。
イントロが合わないなんて事は、おうちで何度練習しても合わなかったので慣れていたが(まりえ、PA室で笑うな!)、私は先刻大量の歌詞をすっ飛ばすという失敗をやらかしている。ピアノの弾き語りなら歌詞を飛ばしても合わせられるが、カラオケ様は私に合わせては下さらない。歌詞を忘れやしないかと、私は極度の緊張に襲われていたのだ。
そんな緊張感は正面を向いた私から客席にダイレクトに伝達する。どう対応したものかと客席が固まっていくのが手に取るようにわかる。困った私の口から咄嗟にでたのが、よりこちゃんにちょっと不評だった「どーだっ!」であったのだ。

アラちゃんの指摘通り一気に場は和んだ。しかし助かったと思えたのは一瞬であった。歌い始めて12年と3ヶ月、その間一度も経験した事のない事。何と客席が盛り上がってしまったのである。
手拍子位ならまだしも、先にも言ったが歌詞を忘れるのではとナーバスなっている私の耳に、他の日本語が入ってくるからたまらない!AやらTiやらがライブで鍛えた大声でガラの悪い声援をよこし、あまつさえ雑談を始めるではないかっ!私はシーンとした客席が得意なのだ。あんなにはしゃがれたのでは、どう対処すればよいかわからない。大体、人が一生懸命歌っている時は私語を慎むのがカラオケのマナーというものではないのかっ?
私は手のやり場に困ってたんじゃないわよ!あなたたちのおしゃべりに困ってたのよっ!
結局、この日一番腰が座った状態でいられたのが、組曲「未明」でした。一年近くやり続けて力がついたのか。しかも客席は私の得意な‘し~ん’で安心安心!
組曲から「死んじまいたい」の流れは年越しライブと同じだが、あの時あまりに「未明」がうまくいって舞い上がってしまい、「死んじまいたい」がボロボロになってしまった経験が生きて冷静にやれたし、苦手なアンコールも乗り切って、スタジオの外でしいこちゃんに抱きついたら、ぎゅうぅぅぅってしてくれた。
皆さん、羨ましいであろう!?


発売記念ライブ 反省文 その〓

2006-02-26 22:40:57 | Weblog
22日ライブ セットリスト
1.夜の時代
2.ヒーロー
3.ハルノジダイ
4.はしばみ色の恋
5.平和の国のNEEDS
6.冬の眠りの夢
7.Tシャツ
8.未明
9.米兵たちのイラク
10.マリア
11.死んじまいたい
アンコール 冬の一番最後の日

本番の数日前から「夜の時代」と「ヒーロー」が駄目でね。何度おさらいしても、つっかえるのよ。局部的スランプ?それから70分一気にという長丁場は実は初めてなので(50分×2ステージはあるんだけど)、「イラク」辺りが集中力的にヤバそうで。
リハでも頭2曲つっかえて、いや~んって感じのライブ前状態。

本番。問題の頭2曲、ちょっとミスったけどたいした事なく乗り切って、やれ助かったと思いきや、この日最初の‘困った事態’が!
実は、昨年‘仁王立ちスタイル’を確立した私は、今年‘古賀千春方式’にトライしている。つまり客席からは横向き状態でピアノを弾きながら、身体をねじって正面を向いて歌うスタイル。これがまた足腰にきてキツイ!
まぁでも、できない事もない。先月やってみて、ピアノを弾くのに余りにも不自然な曲もあったので、そんなに無理のない曲で採用しようという事に。
「ハルノジダイ」は最適なわけ。ほとんど左手一本で歌うからね。で、トライし始めたのだが。
発売記念ライブって事でたくさんお客さん入ってくれてて、しかも最前列と二列目にはライブレポートを書く為などで写真を撮ってくれてる人が4人もいたのね。
その4人がさ、4人とも私が正面むく度にカメラを向けるわけよ、ほぼ同時に!
いや、そりゃ私の様な黒眼鏡女のアップを撮ってやろうなんて思ってくれて、本当にありがたい事よ。多分正面を向くと彼等としては本能的にシャッターチャンスって動いちゃうんだと思うのよ。でもステージのライトをまともに浴びた4人が、揃ってヨヨっとカメラ向けてくるのは、こっちから見ると、はっきり言って物凄い可笑しい光景なわけよ、あなたたちっ!!
笑っちゃいそうな、てか1回ムフッて笑っちゃいました私。
ひぇ~助けて~とか頭をよぎった途端、今まで間違えた事ないようなピアノの間違え方して、これはいかん!こんなところで、こんなことでコケるわけにはいかないわっ!と思った私は、古賀千春方式を断念し、4人のカメラマンから目をそらしたのであった。
おぉ、先日のミキティに対して何と恥ずべき行為であったか。

しかし、今まさに歌っている歌の内容をリアルタイムで実感しながら歌うっていうのも、そう経験できるものではない。
君たちは気がついていないのだ、こっちが君たちを観察していることを…

そんなこんなで撮って頂いた写真があちこち載っている。Teちゃんのデジカメは全滅だったようですが。
今一つ写り映えしてないな。私の衣装が黒なのが敗因だわね。ピアノもエレピも黒だからね。申し訳なかったわ。

続きはまた。
チバ君の感想文も読んで下さい。「さすがに」のコメント欄から。
私がイマイチとしている荒川と並び称されて立場ないなぁ。

女子フィギュア

2006-02-24 22:20:05 | Weblog
昨日なさけないブログを書いてから、もう一度布団にもぐり込み、明け方ノソノソ起き出して女子フィギュアを見た。

フィギュアスケートってライブに似てるんだぁ。特に組曲「未明」をやると、フィギュアのフリーを滑り終わったような感覚になる。
なんでかな。
緩急。それから技をいかに流れの中に組み込ませて自然にみせるか、或いは必然性を感じさせるか。
一曲歌う時、自分の中の必然性からどうしても技が必要になる時があって、流れの中に組み込めないと技が突出してしまったりする。組み込めるまで結構大変。
それからミス。ミスしても先へ先へ向かっていかなくちゃならない。人間ですもの、必ずミスる。だからそこに精神力が必要になってくる。
そんなことかな。

ミキティはちょっとまりえに似ている。まりえはアピアのPA、私のレコーディング・ディレクターです。私はうちのまりえちゃんの方がかわいいと思うがね。
昨年末から骨折とかで調子を落としていて、なおかつ4回転4回転と騒がれ、日本一気の毒な18才。最近のインタビューで「メダルなんかいらないしぃ」とか言ってて、オイオイって感じだったけど。「笑顔で」「楽しんで」とか悲痛な言葉を一生懸命並べていた。
ひきつった顔でリンクに出て来た彼女、案の定4回転は失敗した。それどころかその後も失敗の連続。
まず成功しないであろう4回転にトライし、ブザマにころげ続けながら、それでも滑り続ける彼女を見ていて、不覚にも涙がこぼれて止まらなくなったのと、場内から拍手が沸き起こったのは同時だった。多分日本からの観客だけではなかったと思う。鳴り続ける拍手は彼女の‘果敢’を讃えていたのだ。
決して同情ではない。確かにころぶ様は可哀相だ。しかしその後立ち上がって滑り出すその姿に、全く迷いがないその事がこちらの胸を熱くしたのだ。あれだけ繰り返しころんでも、繰り返し全く迷いがないのだ。
これ、すごい事だよ!

荒川が出てきた時、あぁ、これはやるなと思った。顔に出る集中力が違っていた。今回のオリンピックで初めての(もしかして唯一の)メダルを取ったけれど、しかしメダルを取る為のパフォーマンスと感じさせ、完璧でも何となくこじんまりしていた荒川よりミキティは大きく、常に観客を感動させたいと語り悔し涙を堪えていた村主よりミキティは感動的であった。
日本で一番気の毒な18才は、日本で一番勇気ある18才として帰ってくる。
演技後のインタビューで、無理な笑顔でも泣き顔でもなく、「攻めた」「疲れた」と語るミキティ。
いいんだよ、好きにやって!そのリンクはミキティ、あなたのものだ!!
あなたの最も美しい4分間(友川かずき氏の言葉を応用)に立ち合えて本当によかった!

いつからオリンピックは、メダルを取る為のものになったのか。本来オリンピックは‘参加する事に意義がある’ものではなかったか?
経済効果・経済効果のヘドロの様な渦の中、日の丸を背負うべき立場という型にハマった重圧をかなぐり捨てて、純粋にやりたい事をやり抜いた彼女にスタンディング・オベィションを!

と、世界的感動の後になんですが、22日の私のライブレポートが2つ出てます。23日の「発売開始!」と「さすがに…」のコメント覧から見て下さい。
面白そうだから、自分でも書こうかな!

発売開始!

2006-02-23 01:22:29 | Weblog
ブツをアピアに持ち込みました。
21日までにアピアHPのあんぐら市場に申し込んで下さって[未明]にたどりつけなかった方、ごめんなさい!ご注文承ります。心よりお待ち申し上げておりまする~!

それからご意見ご感想を是非、このブログにご投稿下さい。ご質問やご批判も受付けます。誹謗中傷以外ね!(笑)今後の参考にさせていただきます。よろしく!

なお、もう昨日になりますが、発売記念ライブは大変盛況で、御来場下さった方々、本当にありがとうございました。
自分では、前半ヤバヤバだったけどカラオケで持ち直し、トータル的にはまぁ良しとしようってとこです。
あの分だとあちこちでライブ感想が出そうなので、探してご紹介しますね。

ね!

2006-02-21 20:44:48 | Weblog
やっぱ陰気くさいわぁアタシ!発売前々夜に書くこっちゃないわよね~。
まぁでも、いかにもこんな奴が作ったっぽい内容ではありますよ。その点トータル的にうそはないです。
夕べも聴いてみたけど、そんなに悪くないわよ、このCD!

それにしても、思いがけなくこんな日記を書くようになって、実はここ数日の情緒不安定を乗り切るのに非常に役立ちました。ここでもアピアパパに感謝かぁ。なーんか悔しいなぁ。(笑)
私の情緒不安定に付き合って読んで下さった方にも感謝です!

明日はライブ。楽しんでやりたいところだけど、アタシだめなんだよねぇ。ライブ前って、すんごいピリピリしちゃうの。愛想悪いと思うけど許してね。終わると物凄いハイになってるから!

ところでAちゃん、サインは確かに楷書だが、横書きになります。なお私のサインをもらおうなどという方には、ちょっとした覚悟が必要になりますから。

未熟

2006-02-20 12:10:16 | Weblog
制作中も何度も感じたけれど、ほとんど同じ物なのに、不思議な事に聴く場所などを大きく変えるたびに、その事がクローズアップされて聞こえるのだ。

未熟だという事。

人としては勿論のことだが、それはまた別の話として、まずミュージシャンとして未熟なのだ。
しかしそれは自業自得というか、あたり前というか、私がこの12年間、ミュージシャンであろうとして来なかったからに他ならない。
私には自分がミュージシャンだという感覚が余り無い。ピアニストやボーカリストでは決してないし、シンガーというのが一番あるといえばあるが、はたしてそうだろうか?
それは虚構に近いのだ。
どちらかといえば筋金入りのパラサイトだったりパートのおばさんである事が実態だ。そしてそれらは確実に私の歌作りの核になっていて、それらがなければ音楽を‘やる’意味がない。たまたまピアノが弾け、たまたま歌うきっかけがあって、今の形を‘とっている’に過ぎない。
私が12年間やってきたのは‘田中眞紀子である’という事だけだったのである。
ある程度音楽的な努力はしてきたつもりだが、例えばピアニストやボーカリスト、ミュージシャンである為に血のにじむ努力をしている人達に対して恥ずかしい位の程度でしかない。
私の紡ぐ音は常に、ガキっぽく田中眞紀子、田中眞紀子と連呼している。決してミュージシャンの奏でる大人の音ではない。そして私の耳はそれを恥ずかしい事と捉らえる。商品としてやって来たCDを初めて聴いたこの明け方も、その感覚であった。

一日おいて夕べ聴いた。やはり今までと同じで、再度聴くと恥ずかしいと思う感覚が消えている。結局私は私の曲が好きなのだ。

CDが完成した時、アピアパパから「‘田中眞紀子のプロ’になればいい。」と言われた。多分今までそうあろうとしてきたし、これからも色んな意味でそれを目指そう。
けれどこの制作を通してミュージシャンになりたいという欲も出て来た。二つが両立するものならば両立させる努力をしたい。

昔、アピアママに言われた事。
「下手でもいいんだよ、伝われば。」
このCDが聴いて下さる方の元で、そういう物であって欲しいと切に願う。

今朝、ある枚数を手元から離した。
何かが始まってしまうな。


CDが来た。

2006-02-19 19:45:09 | Weblog
18日の朝、9:39発の電車に乗るべく9:30に家を出ようとしていた正にその時、それは来やがった。
でかいッ!重いッッ!何より電車の時間だ、早くしろーッ!
ブツをロクに見る事なく、私は電車に乗る為その宅配業者のトラックの後ろを追いかける様に走り、途中で先方が止まったもんだから追い抜いてやり、さすがにトラックまたもや抜かれるというデットヒートを展開し、辛くも電車に飛び乗ったのだった。

しかしブツが気になって仕事中はぼんやり。定時に職場を出たものの、今度は帰りたくなくなって新宿で無用な買い物をしていると、図った様にアピアパパから電話が入った。しかたがないので帰宅した。

箱を開けると、真っ赤っ赤な未明未明未明未明未明、、、、
う~~ん、、、
けれど1枚取り出したら気持ちがすぅーっと納まったよ。まぁ綺麗!1枚1枚が心から愛おしく感じられ、しばし幸福にひたる。

箱の山を収納し、さぁもう一つ関門が残っている。それを聴く事。
何だかんだと理由をつけ用事を作り、そのブツを聴いたのは明け方になったのだった。


時の流れ

2006-02-19 00:40:11 | Weblog
17日、よしあき君のライブに一週間ぶりにアピアへ。今年になってアピアに一週間も顔を出さなかったのは初めてかも。バイトみたいに通ったからなぁ。

この日はタイプの異なる美形の若者二人と親父さん二人(いやほんとにお子さんがいらっしゃるという意味ね)。
最近、一昔前ならビジュアル系ロックバンドやってそうな男の子が、エレキで弾き語りで出てるのをぽつぽつアピアで見掛ける。モサッとしたフォーク野郎の殿堂だったアピアでよ!(偏見?)
昔、ただの‘OLさん’だった頃ビジュアル系とか大の苦手で、まぁ向こうさんも私なんぞ眼中なしだと思うが。今は頑張ってビジュアル作ってる子とか見ると、かわいいなぁとか思っちゃう。勿論今も先方はこっちを眼中無しだと思われる。これも時の流れかしらん?

今日のおめあてのよしあき君は、男と女の違いあれど私とわりと似た様な環境・状況で育ってきてて、私と同じ様な事を考えてる感じなのだ。自己表現の探求に邁進する同志のようなライバルのようなと、私が勝手に思っている人物。
昨日の彼は出演者の中で最もオヤジでむさ苦しい(本人にもそう言いました)風貌にも関わらず、この日一番清々しく爽やかであった。
重い透明のベールをまとって、エネルギーがその内側をぐるぐる廻ってノッペリしたステージになってしまう若者達に比べ、彼は重たいものを脱ぎ捨てエネルギーは突き抜けていた。若者達を批判しているのではない。よしあき君はステージで成長してきた姿を見せていたのだ。ここで時の流れを見せてくれたのである。3時間で20年分を! 年間40本(今年はもう10本だって!)のライブはだてじゃないね。

ステージはまずベトナム戦の歌。次の曲の‘俺が食べた人間達’のフレーズは、戦地で餓えて人肉を食して生き延びた前の大戦を私は勝手にイメージしていた。3曲目はイラク戦。次の「ジャスティス」の‘家族のあるべき姿を求めて戦った’父親との葛藤、そして‘あるべき姿などどこにもない’とは正に戦争が勃発するのと同じ原理じゃないか。最後に‘積木を積んで高みを目指す’人間のおろかさを示す見事な構成!って、私が勝手にイマジネーション膨らまして楽しんでいたんですよ。
そして何よりも、彼はいつもの彼のステージより、素直に真っ直ぐ‘歌って’いた。彼の真っ直ぐを真正面から受けて、何と気持ちのよかった事!本人も気持ち良くやれたらしく、この一週間IT漬けでモワモワしていた私の中を、すっかり洗い流してくれました。感謝!

褒め過ぎましたかぁ?ま、良い時は盛大に褒めときましょう、お互いに!(笑)私のHPからよしあき君のブログに行けるようになりました。ご覧あれ!

追記 CDが届いた。