田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

vol.2 終了

2010-01-30 03:25:25 | Weblog
たくさんのお客様に聞いて頂けました。
我々音楽馬鹿には、何よりの喜びです。
本当にありがとうございました!
そしてドルチェビータのコウメイさん、アヤさん、お世話になりました!



1月29日 大久保ドルチェ・ビータ

  Macky's House vol.2

   <セットリスト>


  山崎怠雅(vo.g) with 田中眞紀子(cho.p)
   1.大硝子
   2.ダンス
   3.モノリスと海
   4.時の過ぎゆくままに
   5.夜の果て
   6.明日があるから
   7.フィクション
   8.そんな夜


  田中眞紀子(vo.p)with 山崎怠雅(cho.g)
   1.You´ve got a friend
   2.ハルノジダイ
   3.乙姫と白百合の記憶
   4.セルリアン・ブルーの海
   5.死んじまいたい
   6.未明
   7.朱になれ

 アンコール
    Natural Woman



ちゅかれたよぉ、、、
でも、楽しかった!
細かい失敗を思い出すと悶々とするけど、物凄い充足感。
自分に対する課題が山のように押し寄せるけど、得難い達成感。
あぁ、なんという複雑な心境か!
後日、ゆっくり振り返ります。

またやろうね、怠雅♪
重いのにギター2本持って来て、私にはよくわからん機材を色々揃えてくれて、気合いの満ち満ちたプレーで会場を圧倒してくれました。
このデュオの仕込みは上々!
これからゆっくり、味わいを醸し出していけそうです。
ありがとう!
そして今後とも宜しく!!




水曜日の練習で、指を負傷していた。
明らかに自分の曲によるものであった。
私の曲は、乱暴なのだ。
しばらくピアノ弾きたくないけど、そうもいかん。
聞きにきてくれた河内伴理から、新曲を3曲、渡された。
すぐにvol.3が始まる。

そう、これからも、聞いて下さる方が、また聞きたいと思って下さるライブを計画してゆくのである。
物凄く苦しいけど、何物にも代えられないほど楽しい。
あぁ、なんという複雑な心境か!

夏休みの宿題か…

2010-01-27 23:48:07 | Weblog
2人でこの計画を立てたのは、昨年の6月くらいであったのだ。
それなのに、本番の2日前まで悶々と、あれやらこれやらそれやらどれやら…
しかしながら、間際にならないとテンションが上がって来ないのも、また道理。

今日、見えた!と感じられるリハーサルであったのだ。
きっと楽しんで頂けるライブになります。
我々自身も楽しみだし、楽しみたい。
そこに集う全ての方と共に、良い時間を作りたいのです。


Macky´s House vol.2

〈山崎怠雅・田中眞紀子〉

会場 大久保ドルチェビータ
開演 19:30
料金 チャージ1000円+2オーダー(500円×2)


「乙姫~」のギター、カッチョイイの~!
聞きに来て~~!!


なお、お詫びが…
気象庁の予報など関係なく、まきこさんの鼻は既に何かが飛んでいることを証明している。
物凄い鼻声で歌う可能性あり。
まぁいいや。キャロルキングは鼻声だもん!


お待ちしております♪

ピンチ!

2010-01-26 11:12:06 | Weblog
またパソコンがヘンテコリンになってしもた。
いきなり画面が倍くらいデカくなり、ネットが繋がらない。

しかたないので家人に借りた。パスワードの有難みが、しみじみと感じられる。
ピンチ脱出!
但し、家人の風呂タイムの20~30分しか実質的には借りれないので、長文作文は当分しんどいな。

また修理かぁ…
あれから一年も経ってないのになぁ。

やっぱり似てる?

2010-01-23 03:47:41 | Weblog
ライブの前、渋谷アピアの裏手のスタジオで声出しした。
そしたら、、、

あの歩道橋を渡った所にあったJTBが、きれいさっぱり無くなっていた。
ひえ~!
じゃるのせいかしら?


昨日あんな事を書いたが、昨夜のアピア40は浅川マキ三昧であった。
パパはわざわざレコードを持ってきていたのかしら、プチプチとノイズの入った音源は大変ムーディなのだった。
ちょっとしいこちゃんっぽいな、とか思って聴いていた。
そしたら栄東さんのマネージャーの松下さんに、火取ゆきと田中眞紀子を混ぜたような声だと言われた。
大変光栄である。
はい!


先日あんな事を書いたが、飛沫は飛ばさないまでも、なかなか良い若者を見た。藤原歩君。
まだ幼さの残る顔で、栄東さんの持ってきたハミングバードなどに比べてしまうと、悲しいくらペラペラの音のするギターをかき鳴らしながら、骨のある歌詞を`吠えて’いた。栄東さんも褒めていた。栄東さんが褒めるの、珍しいんだよ!
1番手のピアノの勝部俊君も、初心者的稚拙さはあれど、世間に食い込む歌を歌おうとする心意気があった。


しかしながら、長年、飛沫をあげてきた池森洋介が、やっぱり飛沫をあげなきゃいかんということを、身を持って表していた。声の深みが違うんだな。
いや~~、良かったな、今夜の池森氏。何度も聞いた歌なんだけど、こんなにズシンと来たことは今まで無かったな。`忙しいところ悪いけど、神様、力を貸してくれないか’って歌。40で始めて見たけど、渋谷の時より自由になった感じ。こっちの方が歌いやすいと彼も言っていた。
自由になったと感じるってことは、余計な力が入ってないってことだ。だから飛沫は、もう飛ばないが、言葉がガツンと飛んでくる。飛沫を飛ばしながら鍛え上げた声に乗って。
ここにも、中堅からベテランに移行しようとするヤツの、力を付けた姿があった。
何だか凄く嬉しかった。


この池森洋介の後にどうするか?
流石、金沢栄東はライブ巧者。じわじわと、穏やかに、したたかに、栄東ワールドに塗り替えていく。
対決型のライブで、前者に良いライブをされると対抗意識で力が入るものだが、栄東さんの力の入れ方の巧さは、ベテランの成せる技。
いや、終わった後に、話の中でしっかり池森氏を意識していたのを聞いて、年齢的に衰えるものをカバーする方法を盗み取ろうと思った。対抗意識は全然衰えてないんだし。
吠えなくても、飛沫をあげなくても、エネルギーはそれ以上に強烈に放てる。


誕生日を最近迎えて、またちょっと弱気な事を言うんだけど、それらも含めて私は彼の背中を追って行くんだろうな。
年に3回のセッション。12年間皆勤賞なのだ。1度も休んでいない。
死ぬまで皆勤賞を続けよう、と2人で笑った。



次なる高みへ!

2010-01-22 01:14:57 | Weblog
みんなが浅川マキの事を書いている。

私は、浅川マキを聴いてない。
たぶん、どこかで耳を通っているだろうけど。

歌い始めた時、浅川マキみたいと言われた事がある。
何度か言われた。
なので、それ以降は意識的に聴かなかった。

ワタシハ ワタシデ イタカッタノデ

今なら聴いてみようか。
もう私は、充分私だ。
今度は私を変える、刺激的な存在になってくれるかもしれない。

そして思う。
歌は残る。
それは凄い事なのだと。


私には、それよりも小林繁なんだが。
私が一番野球を見ていた頃の、あれは事件だったし。
私にとって、始めて`ファン’という言葉を使える対象だったし。
なんで、こんなに早く、と思う。

誰も、小林繁の事を、書かないな。


チバ大三の思い出には浸らないようにしているが(笑)、実はアンダーソンに貰ったんだけど、`虫の音紅葉音楽会’の写真をCDに焼いて貰ったのを2枚持っていて、1枚を`え~っと誰にあげようか’と迷っていたが、最近写真をやってるらしいので(っても猫ばっかり撮ってるらしいが)川上テルヒサ氏に進呈しようと思って、確認の為に見直していたら、そっちに浸ってしまっている。
苦手なパソコンに向かって、アオケンと伴ちゃんと怠雅に一部の写真を焼いてあげようと、奮闘していた。チバ君は持ってるらしいから。
大沼の、みんながとってもいい顔をしている集合写真がある。
まぁ、調子に乗ってるって感じ(笑)。
それから30分も経っていない小沼の写真は、皆の後ろ姿が神妙なのである。

なんか、ここんところで、一緒にあれこれやってる面々の、しかしながら実はこれだけ一同に集まるのは滅多に無いという写真。
是非、全員で次なる高みに向かいたいものである。



ライブ告知。
次なる高みの為に!


1月22日(金) 学芸大学アピア40

  金沢栄東 with 田中眞紀子

     開 演  PM19:20
     料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
     競 演  池森洋介・藤原歩・勝部俊


1月29日(金) 大久保DOLCE VITA

  Macky's House vol.2

   山崎怠雅・田中眞紀子 ツーマンライブ

     開 演  PM19:30
     料 金  チャージ1000円+2オーダー(500円×2)


2月12日(金) 御茶ノ水KAKADO

  田中眞紀子ソロライブ

     出 演  PM20:30(4組中4番目)
     料 金  1000円+ドリンク代
     競 演  今泉沙友里・桑原真二・左口大祐


3月19日(金) 御茶ノ水KAKADO

  Macky's House vol.3

   青木研治・河内伴理 ツーマンライブ
       サポート 廣瀬康子・田中眞紀子

     開 演  PM19:30
     料 金  2000円;ドリンク代


皆様の目撃を!
お待ちしています。
    
    





軌跡 その3

2010-01-17 01:51:55 | Weblog
ホンダリョウのドラムは、クラシック曲に合わせて叩くことから始まっているそうである。
方法論が同じというのは、この辺に因があるようだ。私の音楽感覚もクラシックで養われている。

ポップス、ロック系のリズム感覚を身につけるために相当努力したが、その努力は今も続いているのだけれど、ちょっと嫌になっちゃった頃に作ったのが「夜の時代」だ。
なんかもう。ざまぁ見ろ!的な気分だった(笑)。
結局、今でもリズムもの、例えば「ハルノジダイ」とか「Tシャツ」とかは本能的に苦手であり、実はやってて楽しくないのである。だから本番で、物凄く緊張する。
一方「夜の時代」や、リズム・テンポ度外視の「未明」は、歌詞の内容に反比例するが、身体は`楽しい’んだな。ステージで、奏者として最もリラックスできるのが「組曲 未明」であって、だから30分も続けて歌えるのだ。
精神的な充足感はあれど、身体的にはほとんど疲労しない。

リョウ君にとって、私の曲は自分が元々やっていた領域のドラムが叩ける、という事だ。
練習をいくらやっても疲れない、という。
つまりその辺が、私と同じらしいのだ。
お互いに`ルーツ’の部分で、このデュオは楽しいんでいけるだろうと思う。

まぁ、さすがに私の方は、ドラムと合わせるという点で、今回の練習は疲労した(笑)。
そもそも「未明」を人の前(つまりリョウ君の前)で練習する、しかも何回も、っていうのは、最初慣れない時はしんどかった。それは内容的な事と、ドラムの音に対して、どのくらいの声を出せばいいのか分からず、ひどく気張って歌ったりしていたことが原因だった。
彼が録音してくれたものを聞いて修正していったが、ドラムが絡んでくると、もっとピアノを派手にしないとバランスが取れない、ということに気付き、それが`別物’に変わっていく要因であったと思う。
そして、あれだけの回数、精神的にしんどい「未明」をリョウ君の前で繰り返し歌い続けた事、それに対してリョウ君が毎回真剣に立ち向かってドラムで挑んでくれた事で、私の中で彼に対する信頼が確立しいき、本番での絶大な信頼関係に発展して行ったのだと、私は感じている。
今回の2曲を土台に、ストーリーを膨らませ、ある完成型を作るつもりでいる。
お披露目は5月に予定。
是非、お楽しみに!


さて、チバ大三との絡みに関してであるが、、、
チバ+田中のデュオは土台が3曲あったので、もう1曲追加で検討。
最初、彼から「ぺ・ヨンジュン」はどうかと言ってきたが、私が却下(笑)。
曲中の展開部分から、これは行けると判断した「ハギシリ王子」はどうかと提案したら、やけに喜んでくれた。
ハギシリ王女!とか言ってくれたが、あんまり嬉しくないかしら?(笑)

土台3曲の内、「殺人ギョーザ」と「アピアママ」はCD通りで、となったが、「ここにただに一人がいる」は、CDを聞いて下さった方は聞いて下さったと思うが、私がバックで3声のコーラスを入れていて、当人はそれを何度も聞いているものだから、薄っぺらく1声でコーラスを入れる気になれないのであった。
いっそピアノ1本で歌うか!という事になり、かくしてチバ大三初のハンドマイク歌唱となった訳である。
あの場でそれを見れなかったのは、私一人。実に残念である。
なにしろあのライブ中、一番緊張したのが、「ここにただの~」であったのよ。

「ぺ・ヨンジュン」を却下したのは、ピアノの弾きようがない、という事以上に、私がこの曲が大好きなので、単純に聞き手になりたいからであった。

まだ今よりチバ君がもうちっと若かった頃、彼は盛大に飛沫を上げながら吠えていた。
飛沫にライトが当たって`まぁ、綺麗!’ってなもんだった。
当時のアピアは、そういうヤツがウジャウジャいたのだ。函館くん、耕時、てらし優一郎、中野亜禅坊、坂井らいもそんなタイプだったな。
そういう奴らの親玉みたいなのがチバ大三だったのだが(あくまで私見ね!)、そのチバ大三が`ぺっ、ぺっ、ぺっ、’と歌い出したもんだから、始めて聞いた時は、そりゃもう腹を抱えてころげ笑ったものである。渋谷アピアの私の定位置のベンチで悶絶笑いをしたのを、今でもはっきり覚えている。
それは「ぺ・ヨンジュン」初披露時だったと記憶するが、それこそぺー様人気が絶頂の頃で、客席はドッカンドッカンと受け巻くっておった。
ここ最近は聞いてなかったので、これがCDに入っていたのには驚いたし、とっても嬉しかった。しかも超カッコいいアレンジ!

年越しライブの休憩時間、こんな話をした。
そんな風に飛沫を上げて歌う若いヤツがいなくなった。
ストリートが流行り出した頃、路上でガーガー歌っていたヤツがライブハウスで同じようにガーガー吠えて、マイクがあるんだからとマスターにたしなめられていたりしたけど、そういうヤツもいなくなった。
と。。。

飛沫を上げて歌うのが良いとは思わない。
しかし、まずは飛沫を上げて歌えるようでなければ、良くはならない、と私は思う。
表現の手段の事じゃない。気概の問題だ。
そこには自分の弱さと闘う気概が、背中合わせにあるんだ。
今は、簡単なんだ。
以前怠雅が、最近の子の歌はブログと同じ内容だと言っていたけど、それと同質の簡単さだ。
ステージに立つこと、歌を放つことに、もっと脅えろって!
脅える自分と闘う事をしなければ、脅えるくらいの歌を放つんでなければ、感動もエネルギーも生まれない。ただただ単純な自己満足で終始してしまうんだよ!

そうやって脅えながら放った歌ですら、あんたの事情や都合を歌ったって興味ないわよと言われて育ってきた者の気骨を、示して行かなきゃさ、こっちは。
そんな力の入ったの興味ないよと言われたって、へこたれないだけの気概は嫌ってほど持ち合わせてるんだからさ。


今回の一番の難関、血刃了+田中眞紀子のスペシャル・ユニットであったが、選曲はすんなり。
まぁ、3人で出来る曲が限られていることもあったろう。とにかく問題は音のことであったから、それさえ解決されれば、もう3人とも奔放にステージに挑めばいいだけだった。

でも、アンコールとして用意した`兄チャン’だけは、やっぱり嫌だった。
本番の前夜、これなら行けるかも、みたいな奏法が閃いたが、それは本番中(アンコール中)に練習する羽目になり、そう言っちゃなんだが、もう1ぺん、やらせて貰えたらきっと上手く行くと思うんだけど、決めがことごとく外れちゃって、実は最後の最後にまきこさんはとっても悲しい思いをしていたのである。
兄チャ~ン、のとこはムキになってブッ叩き、最後にはヤケになって拳で鍵盤を殴っていた。
やっと終わるぞと思いきや、チバ君ったら何やら不気味な顔をしてこっちを睨むし、リョウ君と2人で大騒ぎをしていて全然終わってくれないのである。

だから、兄チャンは嫌よっっ!

チバ君はあの日のDVDに浸っているらしく、なんかDVD作品としてなんとかしたいとか思っているようであるが、それは別にかまわないが、その中に`兄チャン’を入れるのだけは断固阻止する。


終わり。






軌跡 その2

2010-01-16 00:24:40 | Weblog
それは確か「今年独パンが100回になるから、それに合わせてCDを…」というような事であったように思う。
チバ大三と一緒に何かをやるというのは非常に魅力的な事だったが、その時、私は何本もサポートを抱えて一杯一杯だったし、チバ大三の音楽にピアノを付けるというのは、正直自信がなかった。
`兄チャン´でしょ?だって…(笑)
まぁその後、その話はトンと進まず、チバ君を見かけると`CDはどーしたのかねー?´とか、意地悪を言ってあげていたように思うが。


その次の年越し(つまり前回)は、アピアが移転するという事を既にベテラン陣は知っていて、その事に気持ちが行ってたから、そんな話もあんまり出なかったと記憶するが、具体的になったのは明けて1月下旬、3月のスケジュールを確認した時だった。
チバ君と私が、アピアで初めてブッキングされたのである。
実はそれまでチバ大三との競演というのは、独パンか年越しだけで、アピアの通常ブッキングでは一度もなかったのだ。
これは絶対、何かやらなくちゃ!と思った。
その時も同じように何本もサポートを抱えていたけれど、渋谷アピアが無くなるというのに、そんな事を言ってられないし、だいぶ人のサポートをする力も付いてきて、何とかなると思ったので、私から声をかけて、3月のライブでデュオを決行したのだった。
そして、どうせなら渋谷アピアという空間で、アピアママの形見のピアノで録音したい。
5月下旬、マリエの手を借りて録音。それが今回のCDに入っている。私には懐かしい、渋谷アピアのピアノの音だ。


一方、その間の4月、最近チバ君がデュオを組んでいるというので、そのライブを見に行き、私は初めてホンダリョウを知る。
リョウ君の第一印象、それは`この子、絶対に私の事が好きだわ´という確信めいたものだった(笑)。
まぁ図々しい!とお思いのムキもあろうかと存じますが、何というか、曲想の方法論みたいなものが、私とそっくりだったからである。
論、たって、感覚的なものなので、説明のしようがないのだが。
しかも、チバ君の歌詞に反応して叩いている。
おぉ、チバ君、いい子を見つけたなぁ、と思ったし、このブログのコメント欄で「つまみ食いさせて!」などと書いた。
失礼な書き方だとは思うが、本当に`つまみ食い´程度の事しか出来ないだろうと思ったからである。そもそもピアノとドラムだけなんて組み合わせは、その時までは聞いた事がなかったし。

ところが6月、渋谷アピアのさよならイベントの中で、ピアノの航さんがドラムの人とやってるのに出くわし、あぁ成立するんだな、とふんわりとした確信を得る機会があった。

リョウ君と初めて話したのは、5月の私のワンマンの時だったか。
`この子、絶対私の事が好き´というのは、あながち外れてなかったようで(笑)、前年10月のチバ君のワンマンで、余興でお客が1曲ずつ歌った際に私の歌を聞いて気に入ってくれていたらしく、私のワンマンを聞きに来てくれたのである。
ライブでビーピー泣き、打ち上げでもボーっとしていた私だが、何か収まらなかったので、朝まで新宿で飲んだりしたのだが、リョウ君もそれに付き合ってくれたのだ。
ほぼ初対面で朝までコースという、ヘビーな出会いなのであった。(笑)
その後、ライブ等で顔を合わす度、一緒にやってみたいね、という話になり、彼が「夜の時代」をやりたい曲に挙げた時、あぁこれは`つまみ食い´じゃなくて本格的に取り組もうと私は決意した。
自分の曲を誰かに託す目論見は立てていたけれど、「夜の時代」だけは有り得ないと決め込んでいたから、その喜びは衝撃的だったのである。

とにかく1回やってみようと10月にスタジオに入り、2回目の練習時には、チバ君のCD発売記念ライブが決まったので、そこに照準を合わせて「未明」と「夜の時代」に絞り込み、2人で`ストーリー’を組み上げていった。
そう、まさにストーリーを2人で奏でる。
そういう感覚であった。


実は同時期に山崎怠雅とのデュオも始めており、怠雅とも「未明」を選択していたので、自分の中で混乱するのではないかと少々危惧してはいたが、やってみると全く別物で、自分の曲が相手によって、いかようにでも変わって行くことの面白さにどちらの練習もワクワクだった。ついでに言うと、自分独りの「未明」とも別物なのである。

こんな例えをしても、誰もわかんないだろうなぁ。
リョウ君との`作品’は、テアトル東京の70ミリのスクリーンで「地獄の黙示録」を、怠雅との`作品’は、新宿のシネマスクエアとうきゅうで「炎628」(私の曲「ヒーロー」の元となった映画)を、放映した感じ。両方のとも私の脚本・監督作品なんである。
すご~~いっっ!

それじゃ、私独りの「未明」30分版は?
上記2作品を名画座で続けて上映してるのを観て、食傷気味な感じ。

うん、素晴らしい例えだ、我ながら!


続く。

軌跡 その1

2010-01-15 11:31:17 | Weblog
自分企画であるMacky´s House vol.2は目の前なのである。
先日怠雅に移行しなければ、と書いたが、それ以上に私は自分`ソロ´を取り戻さなければならないのだ。でなければ、怠雅にギターで乗って貰う為の土台が安定しない。
1日休んで次の日に自分の練習をしてみたら、あれもこれも弾けなくなっているではないかっ!
きゃあっっっ!

水曜日、怠雅と久しぶりの練習。
何となく調子が出ず、お互い楽器やアンプのせいにして、ひとしきり練習した後、怠雅に29日の会場を見てもらう為に、ドルチェビータのセッションに参加した。
花能さん達も来ていたし、バラエティーにとんだ出演者で面白かったが、G3君という男の子から口火を切ったウルトラマン談義が過熱し、中でも最も細かい話題で熱弁を奮っていたのが、我が相棒山崎怠雅であり、なんという若年寄かと呆れるのであった。
私はといえばギンギンに緊張して、やっとこさ歌い終えたというのに…
お陰で、私の体内のチバ大三の余韻は消え去った。
ただあの日、ぶっ叩いた指先だけが、あのライブの記憶を微かに残していたのだけれど…
全指を打撲しているのよ。
結構、むにむにと痛いのよ、弾くと!


自分を取り戻しつつあり、次に向かう体勢も整ってきたので、感無量にひたることなく、しかしせっかくの素晴らしいライブだったし、チバ君やリョウ君の熱っぽいライブレポに応じるべく、あの日までを振り返ってみようかと思うのだ。


多分、ご本人はとっくにお忘れかと思うのだが、そもそも「今年はCDを作りたいから、ピアノで参加してくれないか」とチバ君に声をかけられたのは、実は一昨年の年越しライブの時だったのである。


続く。

こちらは寝坊

2010-01-11 03:37:36 | Weblog
ワンコは居眠り、チバ君は寝坊(笑)。

でも、良く寝ることは良いこと。
声も良く出るし。

彼にとっては、CD制作の長い旅が終わって、これからCD1000枚抱えて販売の旅が始まるのだ。

睡眠充分が功を奏したか(笑)とても集中していて、チバ大三のライブは素晴らしかったと思う。
ホンダリョウは、私の曲は情緒豊かに広げてくれ、、血刃了は豊富な練習量がものを言い、時間空間を切り裂くエネルギーに満ち満ちていた。
私は、と言えば、1部2部とも、既に出来上がった磁場に素で乗っかって行くのが難しかった。
ライブ全体も、詰め込みすぎの感は否めない。

しかし、確実に新しいエネルギーの発し方を打ち出せたと確信する。
表現者と表現者がぶつかり合い、それまでとは違う自身の力を引き出し合い、それまでとは違う表現を客席に問い、客席も賛否含めてそれを楽しむ。
賛否はあれど、そこにある変革の予感は、そのライブ以上に聞く人の内側に渦巻く感情を呼び起こす。
今夜のライブは、いずれそれを証明する位置づけになる。
ただのCD発売記念には納まらない、強烈な閃光を放った特別なライブだったと思う。


チバ君、この前のアオケンのワンマンに匹敵できてたよ、絶対!
この充足感にしばらく浸っていたいのだけど、これから1日休んだら、すぐに山崎怠雅に移らなければならないの。
少々疲労していてまとまらないけれど、今の熱い余韻を記しておきます。
後日、書き直すかも…(笑)

リョウ君、私の歌世界は、あなたのお陰で幾重にも深く大きくなることが出来ました。これからも一緒に、映像的空間、劇的時間を作って下さいね。
まぁ、私が血刃了に参加する機会はそんなに無いとは思うけど、不可能ではないという今回の現実は私の大きな自信になったし、それは別の形で私から必ずや放たれるでしょう。

そして、凄まじいワガママを受け入れてくれた、アピア40のスタッフの皆様。
今回のライブはアピアでだからこそ出来たものです。
最後に目撃して下さった皆様。皆様の熱い視線が、私たちに力以上のものを出させて下さったのでした。
どうかこれからも、私たちをお育て下さい。
本当にありがとうございました。




家に帰って、録画していたニュース番組を見たら、トラ年は猫がブームになるんだそうだ。
ガン飛ばして気迫溢れる子猫のジャケット、、、
ブレイクするか!!


【チバ大三 CD発売記念ライブ】  田中眞紀子 参加曲リスト


  第1部 <チバ大三+田中眞紀子>
       1.殺人ギョーザ
       2.ハギシリ王子
       3.ここにただの一人がいる
       4.アピアママ

      <田中眞紀子+ホンダリョウ>
       1.未明
       2.夜の時代
 
  第2部 <血刃了+田中眞紀子>
       1.サドマゾ合戦
       2.おめあて
       3.王様の乞食
   アンコール.兄チャン  


    






幸福な光景

2010-01-10 16:03:57 | Weblog
今日のライブで配るチラシをコピーするため、近所のスーパーに寄って行った。このスーパーは1枚5円だし両面等の機能も揃っていて、愛用しているのだ。

スーパーの入口前は小さな広場になっている。木が植えてあったりベンチが置いてあったりして、特にお年寄りの憩いの場になっているようだ。

そこに、ご主人の買い物待ちをしているらしき、黒シバ系雑種の犬が繋がれていた。
ポカポカの陽射しの中で、その子は、、、

居眠りをしていた。

分かります?犬の居眠り。
横倒れになったり、伏せの姿勢で前足に頭を乗せているのは`寝る´体勢。
その子は伏せの姿勢で、頭をお日様に向かって上げて目を閉じており、人と同じよいに`コックリ´とやったのだ。で、いかん!と思うのか薄目を開けるのだが、また目が閉じちゃう。

うーーー、かわゆい~~~♪
ウチの子も昔、窓の外から中へ入れろとアピールしながら居眠りしていたな。


かわゆいので、いつまでも見ていたいが、そうもいかず、スーパーの中に入ってコピー開始。
両面を1枚刷ったところで、車椅子のおばあちゃんが近づいて来た。
コピーを取りたいというので譲ったが、付き添いの人と共に勝手がわからないようなので、私がコピーしてあげたら、とても喜んでくれた。
そんなにお礼を言われても… というところだが、悪い気持ちはしない。
で、結構時間をかけて自分のコピーを終わらせ、スーパーを出ると、さっきのおばあちゃんが名前を呼びながら、さっきの犬に近づいて行ったのだ。犬はどっこらしょと立ち上がり、ゆるく尻尾をふって出迎えた。
なんともいえない、幸福な光景だった。

多分、犬も年老いているんだろうな。
何故わかるかって?
動作の感じもあるが、若い子はもっとギンギンになって、ご主人を待っているものだからだ。ご主人にほっとかれて、日だまりの中で居眠りするような貫禄はないのだな。


同世代の人と犬とが、いたわり合って暮らしているのだろう。
おばあちゃんの、`ご親切に。ありがとう。´と繰り返す様子からも、穏やかで優しい暮らしぶりが想像される。
いや、勿論、大変な事は多いかろうけれども。


これからチバ大三とホンダリョウと共に、バトルなステージに挑む。
あの光景とは、ちょっと違う幸福を得る為に。

幸福は、何種類あってもいいね。
これからアピア40に向かいます。