田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

久しぶりの時間

2007-10-27 03:42:49 | Weblog
女友達5人で、ちょっと素敵なビストロでお食事をした。
たわいもない話で、あっという間に時間が過ぎた。
すご~く久しぶりの、こんな時間。
こんな時間の過ごし方を、久しく忘れていた。

ものすごくなんでもない、私がいた。

今度、はとバスに乗ろうと計画。(笑)
乗ったこと、ない。
私は案外、いろんな事を、やっていない。
いろんな所に行っていない。
人生の締め切りが、さほど遠くなくなってきて、この世に降りたって、それはもったいないではないかと、思い始めたこの頃。

きっかけは、たぶん、去年のツアーだ。
あれからもうすぐ、一年経つ。



え~、たぶん、この作文、あたふたのコメントに載ります。(笑)


復活

2007-10-26 04:15:52 | Weblog
やっぱり、そーとー疲れていたご様子のアタクシ。
仕事を休んで、丸二日、寝倒しておりました。
世の中の皆様、ごめんなさい。

水曜日は仕事に出たが、帰ってまた、何かから逃げ込むかのように布団の中。
そんでまた、一日布団の中。
世の中の皆様、本当にごめんなさい。

やはりこの1ヶ月のあれこれライブは、私の頭の中を相当に引っかき回していて、貧相な脳みそが超過労状態であったようである。
その上、カワカミアラタは入ってくるわ、アローンのライブには行っちゃうわ。。。
とにかく脳みそから思考に活用することを拒否され、実は次のライブはそう先の事ではないのに、なにも考えられず、かような体たらくとなった訳だが…

`そんでまた、一日布団の中’にいた時、変な夢を見た。
これから何か、ライブのような、表現行為を行おうとしている私がいた。
あら、何をするのかと思っていたら、自分でもびっくりするような事をしたのである。
おぉ、これは使える!と現実の私は喜んで、目が覚めた。


二日間、脳みそを空っぽにし、さらに一日脳みそを寝かすことにより、田中眞紀子の表現の泉は目出度く復活した。
この一ヶ月で、見たり聞いたり、やったりやり損ねたりしたことが、一つに構築されたような感じ。
次のライブでやってみましょう。


11月6日(火) 渋谷アピア
  田中眞紀子ライブ

    開演 PM6:50
    料金 前売1300円/当日1500円+ドリンク代
    競演 Goo・グラムカチェーリ・カワシマヨシユキ 



大人力

2007-10-24 06:59:22 | Weblog
10月21日アローン
久しぶりに、ちゃんとライブレポを書きたいと思う、良い一日であった。


ポン吉

かなりいいよとの前情報は得ていたし、ミライノキオクのリハで、おっ!とは思っていたので期待して見たのだが(そうそう、残念ながらミライノキオクでは私が出番前の準備に入っていたので見れなかったのである。)、期待以上であった。
とても始めて一年にしかならないとは思えない。
どっしりとした存在感の中にあふれる、初々しさ。
多少のぎこちなさからにじみ出る確信。
ステージパフォーマーとしては新人でも、そこには人生から得て来たであろう大人力に満ち満ちていて、その上で新人としてのみずみずしさが加わって清らかなのだ。
こういうステージは、もはや私には出来ない。
そのくせ、言葉運びやその間が、実に理想的なのだ。
そして語られる詩は、人生の痛みをしっかりと捉え抱えている。
かなり恐い内容だが、ほのかな暖かさがただようのは、それが彼女なのだろう。
1時間でも2時間でもひたっていたい、そんな世界がステージに流れていた。


テケタ

そう、大人力というものを、始めて私に見せつけたのが、このテケタ氏であったな。
弾き語りとか、ステージとか、それらの手段に関しては初心者でも、人生の経験値がものをいって、あっさり存在感を勝ち取ってしまう。
続けていれば、手段はいやでも身に付くし、年齢が高いと(笑)執着力も高いので身に付くのが早い。
テケタ氏もまた、2年程度の経験の人のステージではない。
そして、この日、今まである意味、核にしていた2曲をやらなかった。
「せっけん」と「待った!」
それでも充分に成立していた。
彼は次のステージに向かうらしい。
どんな世界が展開するのか、楽しみである。


坂井らい

ご本人の日記にも書かれていたが、この日の出演者中、最もベテランでありながら、最も年が若いという妙な(笑)立ち位置での出演だった。
何度か、らいさんのステージを見てきて、この日ほどこの人から`歌を伝えたい’というオーラが放たれていたと感じたのは、失礼ながら始めてな気がする。
坂井らいといえば、その卓越したギターテクが全面に出て、私にはその印象が強いミュージシャンであるのだが、この日のご本人の、ある心持ちがあったらしく、歌を前に出そうとする意欲が非常に強く私には感じられたのだ。
特に中学3年の時に作ったというアンコール曲は、彼のソフトな声が非常に生きて、聞き手には至福のひとときであった。
10月は彼にとって悲しい月であるそうだ。そんなことや、今、レコーディングで歌入れをしているようで、そんなことが重なっての、この日の`歌’だったのだろうか。
なにしろ15年前の、私のアピアデビューライブにブッキングされていたのが、坂井らい氏である。さほどの密度はなくとも、長いつきあいになる。
まぁ、そんな人はアピアではたくさんいて、前にも書いたけど、その人の事は何にも知らなくても、その人の一番大切なものはよく知ってるという、妙なつながりがあって、だから長いつきあいだと、その変化なんかも結構お互い知ってたりして。
らいさんは、きっと大人力が付いてきたんだね。
生きて、悲しみや苦しみをつみ重ねて、大人力はいやでも付いてきちゃうんだろうな。
表現をする者として、それもまた良しということなんでしょう。
ご本人にはさほどの認識はなかったりするかもしれないけど、久しぶりにライブに接した私は、素敵な変化を見せてもらった気がします。


さて、私の`大人力’は?
この前の伴ちゃんの時のいきり立ちを考えると、子供力強しって感じだわなぁ。。。

やったよ。

2007-10-21 00:42:10 | Weblog
アラちゃんの。
やっぱり一番いいかげん。
まぁ、言い換えると、一番スリリングです。

火取ゆきさんの真似をして、楽しそうでしたよ。

みなさん、お楽しみに!
11月30日PM10:00からの、渋谷アピア・ライブ22で~す。

さすがに…

2007-10-19 00:54:09 | Weblog
なんだか、ものすごく疲れている。

9月14日  with 金沢栄東
9月26日  キャンドルナイト
10月5日  独唱パンク
10月11日 with 河内伴理
10月14日 ミライノキオク

ぜ~んぶ、ばらんばらんの内容なのであった。
頭の中がくるくるだ。
ほんとにパーになっちゃいそうなので、ちょっと休みたいのであるが、今週末に88鍵のエレピを用意して、カワカミアラタが待っている。
こっち方面は休めそうにないので、仕事を一日休んでやることにした。

また今日、一人辞めた。
なんか、もう慣れた。
でも、なんか、やんなっちゃったので、休んでやる。
ふん…

原点

2007-10-16 23:45:33 | Weblog
「アライイラって、いったい何だったのかなぁって、ライブの間中、ずっと思ってた。」
ライブの打ち上げで、私の隣に座りに来て、タケちゃんはそう言った。
この日、一番ぐっときた言葉。
無断で書いて、ごめんタケちゃん。

眠くてぼあ~っとした頭で高円寺に着き、当然ミスドに寄り、そしたら喫煙席が囲われており、チョコファッションとコーヒーでちょっと起きて、アローンに到着したら、あの絵がステージに飾られており、がああああん…
シビアだわぁ。
CD発売時にあたふたに書いた文章にあるが、衣良ちゃんに「いつも下を向いてるんだね」って言っちゃった絵が右の壁に、そして、それを聞いて黙って真っ直ぐに私を見た、まさにこの目でこの顔で私を見たというべき彼女の自画像が左の壁に。
シビアだわぁ。
これを修業と言わずして何と言う…
しかもリハは12時前、本番の出番は6時前。
シビアだわぁ。

リハが終わって、伴ちゃんを誘って軽い食事に。
こんなシビアな修業の前に、この前の反省と今後の展望を語り、区切りを付けておかずして何としよう。これからのライブに挑む為にも、数日前の悶々をすっきりさせておかなければ。


だがしかし、それは想像以上に興味深いライブであったのだ。
いつもは対自分という、もっとも訳のわからないものに対していくライブだが、今回‘アライイラの作品’という具体的な対象に向けて自分を放っていくという‘課題’に、それぞれの選択やアプローチがその個性をもまた表していた。
一人くらい選ぶ作品がかぶるかと思っていたが、一人もかぶらなかったのは、非常に面白いことだ。
彼女の詩に曲を付ける人、彼女の作品に触れた感覚を作品にした人、彼女に向けて自分の持つ作品を放つ人。
彼女の詩を全部ばらばらにして一つに作りあげたのは小池さん。
私は一番私に近いアライイラを選んだが、伴ちゃんは自分から一番遠い詩を選んだそうだ。

私が選んだのは「楽園」という詩。
今、田中眞紀子といえば組曲「未明」30分版が有名ですが(笑)、組曲物は実は二つ目で、過去に組曲「楽園」というのを、しばらくやっていたのである。
「楽園」というタイトルの曲があるのだ。
衣良ちゃんの詩集を読んだ時、「楽園」というタイトルが目に入って‘おっ!’と思ったら、なんと‘青い海と白い太陽’という、まさにあの絵が出てくるではないか!
今回の企画に参加する事が決まった段階で、もうこれ以外ないと思った。

その絵がCDのジャケットになっているからという単純な理由で「未明」を選び、アライイラの詩を重ねると自然に「冬の眠りの夢」に行きつき、さらに自然に「そんな時に届くのは、君からの手紙」に流れていった。
ほぼ完全に私の作品に、パズルのピースがはまるように組み込まれたのである。

アンコールを頂き嬉しかったが、これだけアライイラと田中眞紀子を融合させたストーリーに、無駄な歌を重ねたくなかったし、アンコールは苦手なので(笑)、主にタケちゃんとの関わりの中での衣良ちゃんの話をしたのだ。
その話をしながら、ジャケットを選んだ時、その‘運命’みたいな流れの中で決めてしまって、今、落ち着いて考えてみてそれで良かったのかという疑念が渦巻いていた昨今の私の中も、それで良かったんだと穏やかな気持ちになれたのだった。
その安堵で、話ながら涙が出そうになった。
このライブは、私にとって必要なライブであったらしい。


ライブの中で最も感動的だったのは、衣良ちゃんのパパ、テケタ氏のギターと、衣良ちゃんのママ、東喜恵子さんの朗読であったのは、会場にいた誰もが異存のないところだろう。
ママ、きいたんのトツトツとした語りは、私には‘衣良ちゃんならきっとこんな風に詩を語るだろう’と思われ、実はこれが初ステージである彼女のひとときは、その初々しさがアライイラの作品そのものの清らかさだった。
テケタ氏のさりげないサポートもまた、タケちゃんらしく。


アライイラの作品は、種々様々な表現者の手に渡って、思いもかけず大きく広がっていくとしても、もみじみたいな小さい手でタケちゃんの手を握っていた時の衣良ちゃんのままなんだよ、きっと。
どんなに遠くへ飛んで行っても、衣良ちゃんが本当にいたい場所、帰りたい所は、きっとそこなんだよ。
衣良ちゃんの陶芸を見ていると、私はそう思うんだ。

そして、そう思う私こそ、アライイラが言うように、そういう私である事に外ならないんだろうね。


とても大きな流れの中で、素晴らしい人達と出会ったね。
それを噛み締める事ができた、いい一日だったね。

未来に記憶

2007-10-14 23:40:09 | Weblog
絶対楽しくなる!
最初から分かっていた通り、楽しく素晴らしいライブだった。
何かの集大成になり、何かの始まりになったライブであったと、必ずや関わった人の未来に記憶されているであろうライブ。
自分との戦いに明けくれる、一人一人の孤独は、こんな風な‘人との熱い繋がり’を生み出した。

書きたい事はたくさんあるけど、今は余韻にひたりたい。
ここにいさせてくれて、ありがとう!

ミライノキオク

2007-10-13 02:04:49 | Weblog
私のCDのジャケットの絵の作者、荒居衣良の作品に身体の外も内も満たされながら過ごすひととき。

一人のアーティストを巡って、多数のアーティストが`自分’と`彼女’との関わり、交わり、ぶつかり、その反応を試みます。かなり珍しい、有意義なライブになると思います。
いや、`自分’と`彼女’と`アローン’のトライアングルなぶつかりとも言えるかも。


10月14日(日) 高円寺アローン 03-5306-0544 (コメント欄からHPにいけます)

  開場 PM14:00
  開演 PM14:30
  料金 1500円
  出演 河内伴理(vo.g)
      田中眞紀子(vo.p)
      ポン吉(詩)
      福田理恵(詩)
      松村智恵子(ダンス)
      火取ゆき with 小池真司(vo.g/g)
      恒久和純(vo.g)
      川上龍一(vo.g)
      テケタ(vo.g)
      東喜恵子(詩)


気持ちが忙しい一日

2007-10-12 05:12:55 | Weblog
伴ちゃんとのライブの為、練習スタジオを自分用に押さえたら、30分刻みにしか取れなくて。
占いでは★1つだったし。

伴ちゃんとのこの2週間は、とっても楽しかった。
でもライブ自体は自分の中でおさまりがつかない。この`おさまる’は、どの漢字を使うんだ?
とにかく私は駄目だった。
打ち上げでパパと話して、少しずつ駄目だった理由を解明。
家に帰る電車の中でも悶々。

家に帰り、朝からロクに食べてないので、真夜中に食事をしながら、24の最終話を見て感動するわ、驚愕するわ。
その後の番組で、アメリカのハイスクールのゴスペルクワイヤのドキュメントを見て、また泣いた。
指導者のアイリス先生が、刑務所から出てきたばかりの少年に言う。

「今日から、はじめればいいからね。手伝うから。次があるよ。」


出番直前にストッキングに伝線が走っていて、しいこちゃんに買ってきてもらうわ、楽屋の階段を下りる時にハイヒールでスカートを引っかけて(あ、今日もことりちゃんに貰ったスカートでした。)焦るわ、ピアノだけを弾く時はかなり椅子を高くセットするんだが、そのせいかスカートの下でお尻が滑って焦るわ(独パンの時は全然そんなことなかったし)、1曲目で、背の高い伴ちゃんの影が照明のかげんで楽譜の半分を覆っちゃって焦るわ、、、、
占いが★1つであるだけのアクシデントはあれこれあったんだが、、、

それらがきっかけとか一因とかになったとしても、そうじゃないんだ。
何より、一番嫌いなアタシをやってしまったのが嫌なんだ。
`窮鼠、猫を噛む’状態のアタシ!
あぁ、一体、いつになったらこの悪しき癖を脱せるんだろうか。
一体何回ステージを踏めば、この状態を撃退できるんだ?
一体いくつになったら`大人’になれるんだ!?
我と我が身が許せないのだ。
パパに言われたことも、アタシが`大人’でありさえすれば、多少は今日だってできたはずなんだ。
それが`悶々’の理由だ。この時間になって。やっと合点がいった。

そういった意味で、伴ちゃんには申し訳なかったステージでした。


でもね。
ゴスペルクワイヤのアイリス先生や学生達と同じに、本気でやったよ。
準備も練習も本番も。
だから、今日から始めればいいよね。
今日、このライブで、`河内伴理 with 田中眞紀子’は、私の身体に一本、芯が通った。
この2週間とこのライブを土台に、次はきっと前進する。
伴ちゃんの音楽、私は大好きだから、絶対前進させる。

悶々が解決したので、もう寝ます。





歌激スペシャル

2007-10-11 05:02:48 | Weblog
はい、これ読んだあなた!
今夜は、アピアに来なければ損しちゃいますよ~!
なんたって今夜の河内伴理は、Tシャツなんか着ませんよ。
滅多に見れるもんじゃ、ありませんよ。
お陰でアタシも、フル装備。


10月11日(木)渋谷アピア
  開演 PM18:50
  料金 前売1500円/当日1700円+ドリンク代
  競演 浅井永久・カワカミアラタ・天狗の里・Nezi-Maki


一応、24はビデオの予約をセットして行こう。
あと1時間。。。