田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

スタート地点

2015-06-07 03:08:45 | Weblog
怒涛の5月ライブは、すべて無事に終了しました。
関わって下さった方々に、まずは心からの感謝です!!


最後のいわきから帰った翌日から、どこでどうしたのか右足の裏の筋かなんかを痛めていて、3日ほど歩行困難状態。
う~、歳だとしか言いようがない。
体は元気なのだが、何にもできないので横になっているしかなく、退屈だった。

久々に仕事に出たら、大変お世話になった女性上司がその日で異動になっていて、びっくりもびっくり!
遠方なので、もうお目にかかることも無いと思われる。
ライブ絡みのお店といい、今年はなんでこんなにお別れが多いのだろう。


5月8日(金)
学芸大学アピア40

昨年6月以来のアピアでのライブだったが、とにかく音の良さにビビった。
久しぶりの感覚だ。
お世話になっている数々のお店の音環境には、全く不満はない。だからそのお店さん達とお付き合いさせて頂いているのだが、やっぱりアピアの音はダントツである。
まりえちゃん、腕を上げたよなぁ。
栄東さんのピンチヒッターだったので、1時間ほどたっぷり歌わせて頂いたが、こんなに良い音で、下手な歌とかピアノのミスタッチなんかを聞かれるのだから、たまらない。
練習たくさんしなきゃと思った。
結局アピアという、私のスタート地点というか‘実家’は、相も変わらず修行の場であるのでる。


5月16日(土)
大久保ひかりのうま

『歌語りの屋根裏部屋』というタイトルをつけて、この店で定期的にワンマンライブをやっていこうと決めました。
こじんまりとした昭和レトロな内装でアットホームだし、ピアノも気持ちの良い弾き心地で申し分ない。
これは理想的なお店が出来てくれたと思っている。
新たなスタート地点というわけだ。
歌をたくさん歌えるし、以前からやりたいと思っていた朗読も取り入れて、楽しんで頂ける内容を、私も楽しんで考えていきたいと、夢が膨らんじゃうのだ。

そしてワンマン修行でもある。
久しぶりのワンマンで、ペース配分を間違えた。
というか、前から感じていた‘ワンマンでのペース配分に問題がある’という事を、思い出したというべきか。
私はあがり症で心配性なので、とにかく声出しのスタジオでもお店でも、フルリハしないと不安なのだが、それだとお店のリハでピークが来ちゃうのだ。
だから、前日までに飽きるほど練習しておいて、当日は半分くらいにしないと、当日本番までもたないのだ。
結局練習だ。。。

『歌語りの屋根裏部屋』第二夜は10月4日(日)、群馬のアンダーソンをゲストに迎えます。


5月23日(土)
前橋Cool Fool

前橋Cool Foolは、何だかきれいになっていた。
聞けば、久しぶりにCool Foolに訪れた人は、みんなそう言うそうだ。
私が以前に来た時は、もう6年くらいは経つが、なかなかな凄まじさだった。
椅子とかアンプとか、変えたらしい。
少しずつ変えていったのか、地元の人たちには変わった感じはしないんだろう。

エレピは弾きなれた虫の音の楽器だし、佐藤あつしマスターは以前みたいにライブ中に話しかけてこなかったし(笑)、非常に気持ちよく、終わってみれば楽しく歌えた。

思えば、私が30分ほどの‘自分のライブ’と言えるライブを東京以外でやったのが、実はこの前橋Cool Foolなのだ。
私のツアーのスタート地点と言える。
入口はアンダーソンだが、ここで初めて東京以外のミュージシャンと知り合い、音楽仲間が出来た。
それから虫の音が出来て、エレピも用意してくれたから、その後は前橋は虫の音オンリーだった。

そうなった訳の一つが、前橋Cool Foolは開演時間が21時ころと遅く、終演後明け方まで飲んで始発で東京に帰るというのが通例で、私はもっと群馬県の中を色々見て回りたかったのである。
初めて虫の音でライブをした時は、翌日一人でロックハート城を見に行ったし、その後の虫の音紅葉音楽祭でも翌日の遠足を強要したものだ。

あれから、色んな事が変わった。
人間関係も変わったし、仲間のプライベートの状況も変わった。
年を重ねて、それぞれ性格や人柄の部分も、ちょっとずつは変わった。
そんな中、良き仲間付き合いは、ゆっくり続いているのは素敵な事だ。

残念ながら一番変わってないのが、私だ。
変わり様が無い私の人生だったが、それがいつまで続くか。
変わらない虚しさと幸せ。
変わらないんだから、続ける以外ないではないか。
いずれ、最終的な‘変わる時期’が来るのだしね。

久しぶりにがっちり対バンしたアライコウジは、パパになった。それを背負った熱さと優しさが歌にあった。
yO’ceansは明るくノリのよい3ピースバンド。3声のコーラスが気持ち良い。あぁ~ん、コーラスしたい~!って思った。
ねこちゃづけは、ピアノとギターの渋いデュオ。ピアノのだんだんちゃんは聞けば同世代の女性で、同世代でこういう音楽シーンでピアノ弾いてる人と知り合う機会は滅多にないから、是非友達になって色んな事をお話したいのだ。
旧友を温め、新しい出会いがあり、幸せな前橋の一夜は過ぎていった。

最後にアンダーソンとサトチエと3人で、ジョイフルでご飯を食べたのは、午前3時だった。
虫の音はしばらくライブをやらない方向らしい。もっとよい状況でライブが出来るよう、一度仕切り直しをしたいのだそうだ。
虫の音の次のスタートを、楽しみに待つことにしよう!


郡山・いわきツアーのお話は、また後日。