田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

満開、どころか…

2006-03-31 21:06:36 | Weblog
腹立つ位咲いてなかったんだ!わざわざ行ったのに…

家の近くに農林水産庁の研究所みたいな森林園がある。桜の名所っぽく案外有名なのだ。
桜丘があんなに満開だったんだからと、珍しく昼間に起き出して行ったのにさぁ。
何が悔しいって、開花してはいないけど、つぼみがプックリ膨らんでて、山全体が煙った様になっててさぁ、満開になったらどんなにか凄い美しさであろうかと想像できちゃう状況だった訳よ。
小一時間山歩きしただけで終わっちゃったわ。帰り道でホーホケキョとか暢気に鳴かれちゃって、むかつく!!明日は足腰に来そうなのが、今からはっきりわかる。
絶対リベンジ登山をするんだと、今から画策中です。

満開、桜丘!その2

2006-03-30 23:59:59 | Weblog
二夜連続で桜丘の満開の夜桜を鑑賞。もっこりかわいく、ナマメカシイ。来週のアラのワンマンには、もう散ってるかな。

29日アピア観戦レポート。
客席はパソコンを介して寄り合う人々で、にぎやかだった。前夜の閑散とした客席と打って変わって。

ヨシダユウスケ
5月26日に栄東氏やAやらTeやらと共に競演する若者。可愛くて一生懸命だ。我々との日は、海千山千のちょいワル親父に囲まれて、どんなガッツを見せてくれるかしら?
頑張れ!

火取ゆき&小池真司
この日の火取ゆきは、素晴らしかった。
子供と少女と母なる女神の顔が交互に浮き上がって、幻想的ですらあった。そして汗をかき多少乱れて、人間火取ゆきに戻った。
うん、素晴らしかった!
小池真司のギターも非常に映えて、火取ゆきの世界を濃厚にサポート。付き合いが長い二人の信頼感が根底にある。いつもより短いライブながら濃密な時間を堪能したが、もっと聴きたかった。
このデュオの再演を望みます!!

シノラマ
勝呂氏のギターは好きだ。EGなのに耳に付かないのだ。アコギ並に気持ち良い聴き心地なのだ。なぜかしら?
ベースのジゲン氏は今日は男前で満足!
トシさんは主役なのにとっても目立たない場所にいた。そして自分が前に出ようとはせず、共演者を引き立てようとしていた。彼の人柄を感じるのだ。
このシノラマのサウンドの支配者はマサさんだと私は思う。2曲目に彼が入って来た途端、マサさん色にステージが変わった。マサさをが絡むステージやサウンドは、たいていそうなる。その位強い、音楽的‘我’を持つ人だ。そうならないのは友川かずきくらいだよなー。
ところが、そうならなかったのが小池真司の一曲だった。
とにかくこの日のライブは精神性でも音楽性でもレベルが非常に高く、一日通して聞きごたえのあるステージだったが、中でも突出していたのが小池真司が歌った一曲だ。すご腕の男5人が一丸となって音楽にのめり込む姿は、むさ苦しく迫力ある聖人達のエネルギーの塊だった。なんか夢を見ている様な一瞬でした。
これが小池真司バンドになったら、世界に通用すると私は思う。

最近打ち上げが必ず濃厚だ。パソコン地下街でどこにでも顔を出すAは、打ち上げでもどこにでも顔を出し、デロデロに酔っ払ってうら若き宮良杏子に絡む様は、ただのエロ親父であった。あの後みなさん、どうされたのかしら?

満開、桜丘!その1

2006-03-29 12:19:24 | Weblog
28日アピア観戦レポート。

ナミーストリングス
最近私の名前を覚えてくれた、気のいいアンちゃん。レイク氏にあたふたの原稿頼まれて、「ロッカーはあれこれ語ったら、かっこわりいんだよな~。一言!とかがかっこいいんだよな~」と悩んでいた。
曲はわりとポップな感じがするけど、声が深くて太くて男らしいのが魅力。
そのステージネームはどんな意味があるのか、聞くのをまた忘れた。

安芸裕美子
正統派なピアノの弾き語り。後で聞いたら高熱を出していたらしく、しんどそうだったが、一曲一曲丁寧に歌っていて良かったんじゃないかな。
人のを見るとよくわかる。彼女はピアノを真正面に見て歌うので、エネルギーが全く客席に向かわないのだ。目のクリクリした可愛い子だし、少しでも、斜めにでも客席に顔を向けたら随分違うと思った。

千年弘高
前から中村獅童に似てると思ってるんだ。「心臓には時限爆弾がついている~」のニイちゃん。さりげなく桜か梅かなんかがプリントされたTシャツを着ていたのが素敵でした。
ナミー君とは好対象なハイトーンで、高音を延ばすとディレイみたいな大きなビブラートが掛かる。特長的だから、あっ、この声の人って思い出す。武器だよなー。

宮良杏子
今日は宮良を聴きにきた。ライブの後、半ベソもののマジな話になっちゃったので、ここでのコメントは避けます。

前に鈴木純子やテケタ氏のライブレポで、迷ったり悩んだりする暇なんかない大人の事を書いたけど、若くて迷いの時間がたっぷりと続くのも、辛いね。


右脳の人 その1 ‘祝!3周年’

2006-03-28 12:01:33 | Weblog
私は気ままなパートタイマー。

今の職場に入社して今日で丸3年なのだ。
この職場は素晴らしいのよ!何もかも私の思い通り。基本のシフトはあるけど、申請すればどんな勝手な時間を組んでも文句言われないし、いつ休んでもOK。お茶くみなんかないし、有休もあるのよ。人間関係はね、まぁちょこまかあるけど、アタシが今までかい潜って来た荒波に比べりゃ幼稚園並みさ。
ままならないのは時給だけ。それでも、ちまちま10円ずつ上げてくれて、やっと会社のお向かいにあるマクドの高校生と同じ時給になったんだぁ!
最初は私の仕事はマクドの販売よりレベル低いんかい!と憤慨したが、しかし私のスマイルなど0円でも売れはせず、尚且つマクドではもう雇っては頂けない事に気付き、考えを改めた。身の程をわきまえる、足るを知るでっせ!

勝手な休みが取れるので、私は必ずライブの前の日と次の日は休みを入れる。事務員モードからステージモードに切り替わる為に、1日‘無の日’が必要なのだ。
とにかくよく寝る。ライブ前日はどうせ眠れないのは長年の経験でもうわかっているので、このタイミングでしこたま寝溜めしておく。ここで眠らないと声の出が悪いのだ。
前日の夜の練習から当日のスタジオ練習にかけて、ゆっくり‘ステージの人’に変わる。
ライブが終わり次の日は自然と泥の様に眠り、また‘無の人’になる。そして翌日元気に出勤して事務員に戻る。

この変化が結構好きだ。二重生活というか、‘世をしのぶ仮の姿’っぽいでしょ。どっちが仮だかわからんけどね。
そして人間ですもの、失敗は必ずある。ライブで失敗して暴れたくなった時、仕事で別世界へ行けば忘れられるし、仕事で失敗したらライブで大声で吠えれば超すっきり!

そして何より自分の脳の右と左を交互に使える事は、これからの老化を防ぐのに願ってもない状況なのだ。

以下後日。

金沢栄東

2006-03-26 17:25:47 | Weblog
まいったわぁ、5月のアピア!
パソコンを介してウリョウリョ寄り合う人々の寄り合い日になりそうなのが5月26日。その日私は、金沢栄東氏のライブで2曲ほどピアノを弾く事になるだろうが、同じ日にAとかTeとかが出るではないか!異様な盛り上がりになる事は必須…
なお私のアピアは5月30日に伴理ちゃんと一緒ね。
20日にワンマンあるし、あ~ん5月大変!

金沢栄東氏は盲目のブルースマン。生まれた時からの全盲だそうだ。
始めて彼のライブを見たのは7年以上前になるかな。マネージャーの女性に手を引かれ、まだ昔のアピアの楽屋に向かう彼を目にして、正直‘目が見えないんだ。気の毒だな’と思ったのだ。けれどライブが終わった時、気の毒なのは何の才能もない私の方だと頭を抱えた。
そのエネルギーは彼の命の力であり、そのテクニックは彼の存在を自ら証明するものであり、目が見えない事の彼の内面を吐露する歌は、私に意外な視点を与えた。
あらゆる事に感動してビービー泣いた1月のライブ。5月に再度聴いて、やっぱりこの人はすごい!と思って、マスターに彼のワンマンはないのかと聞いた。あの頃のアピアは、夜の部全部を使ったワンマンライブが時々行われていたのだ。
マスターは「お、それはいいねぇ!」と言い、ついでにこう付け加えたのさ。
「田中さん、ピアノ弾きなさい。」
それから私のピアノとの格闘の日々が始まったのだった…

彼の元では色々勉強させて貰ってます。ブルースらしいブルースピアノなんて未だに弾けないけど、やっとセッションの域に入って来たかなってところ。多分ピアノが田中眞紀子・田中眞紀子と吠えてるだけかと思いますが、是非聴いてやって下さい。
と言うか、金沢栄東は聴いとかないと、一生の損失よ!


バラエティにとんだ…

2006-03-24 13:40:52 | Weblog
我(々?)ながら、面白い出演陣でした、昨日は!
先月は申し訳ないが自分の事しか考えられなかったけど、今回は気持ちに少し余裕があったので、ライブ全体を楽しめたかな。

早川理史
何とも朴訥で清楚。今のフォークって感じ。私はかなり好き。

ニュー・ヨーク
昨年、録音でアピアに顔出した時、田中眞紀子さんですねと言われ、僕の聴いて下さいとデモテープを渡された。今時カセットだったが、46分ビッシリ詰まった力作デモで、私はまんまと彼の作戦にはまって、わざわざライブを見に行った。ポエトリー・リーディングに興味があったのと、一人でやってるのに何故ギターとピアノが同時に鳴ってるのか、是非知りたかったのだ。今まで2回彼を見たのに二刀流をやってくれなかったのだが、昨日始めて見れたので、謎が溶けて私は満足!

土田浩司
見掛けに寄らないロックンローラー。悪口は言うが陰口は言わない男(と自分で言ってたよ)。今、3ヶ月続けて全曲新曲でやってるんだって。物語を綴ったロックオペラみたいなの。通しでワンマンとかやるなら、絶対行くよ私。そういうの大好き!

田中眞紀子
  セット・リスト
   1.夜の時代
   2.ヒーロー
   3.ハルノジダイ
   4.Tシャツ
   5.未明
   6.平和の国のNEEDS
   7.生きた証
   8.マリア  
前回断念した「ハルノジダイ」横向きは、雑念が走って駄目だったな。何度かやらないと身につかない。
今回は「生きた証」という新ネタが勝負だった。とにかく‘感情をむき出しにしない’をやりたかった。その状態から「マリア」へ行く。
「未明」を一大叙事詩化するのが今年の目標。来月は組曲の中に「生きた証」を組み込んでみる。よって25分は軽く越える。組み込みたい題材はいくつかあるので、最終的にはライブ1回で1曲みたいな事になりそう。土田氏の連曲にはかないませんが!(笑)
精神力と工夫が無いとお客さんに付き合って貰えない。

ライブ終了後は、またまた打ち上げで妙な盛り上がり!大体、大事な話が盛り上がるのは帰りがけと相場は決まっている。土田氏にいい話、してもらったし楽しかったな。

聴いて下さった方々、本当にありがとう!

明日のアピア

2006-03-22 00:50:50 | Weblog
とにかく歌う。

「それしかできない」とか、
「私にできるのはそれだけ」とか、
それも、言わない。

そうやって自分をくくらない。
そうやって自分をとどめない。

私の流れの中で、
今の私で、

とにかく私は歌う。
とにかく私を歌う。


あら、そっくり!

2006-03-21 02:43:35 | Weblog
ニュース23見てたら、アメリカはイラクからフセインを追い出した後の再建構想を、何にも考えてなかったんだってぇ。
その後NHKスペシャル見てたら、ホリエモンはニッポン放送の買収の時、メディアとネットの融合ってしきりに言ってたけど、実は何にも考えてなかったんだってぇ。

腹立たしさが萎えるほど呆れるや。
20代前半で障害を抱えさせられた若い負傷兵の人生。老後資金が泡と消えた、まだ若い老人のその後の人生。
話としてしか捉らえず、実情に触れることは無いんだろう。
保身に精一杯だろう。でなければ、生きて行くのが難しそうだ。

私はどうすればいい?
結局3年前と同じだ。



‘命は大切’

2006-03-20 18:35:26 | Weblog
気分的にふぇ~重いって感じで見たくなかったんだが、うっかりチラ見したら引き込まれ、結局二夜とも見てしまった。
「女王の教室」の方です。

連ドラ放映中、子供に影響がどうとかクレーム殺到で、放映中止の危機まであったが、放映を決行したガッツある番組だった。エンディングの天海祐希のダンスが、‘い~え、これはドラマなのよ~’と言わんばかりで、しらじらしく嫌だったが。
臭い物には蓋をするのが得意な国民性に、ドラマの内容も番組自体の在り方も、疑問を投げ掛ける姿勢で見応えがあったし、クレーム対応なのか何か救いを残しておきたいのか、小さくハッピーエンドを設定している所がむしろドラマ臭く、現実はもっと厳しいだろうと連ドラ中から感じていた。

今回のスペシャルもそう。教師との関係が原因で自殺した小学生のニュースという現実の後、これを見るのは苦痛だったが。
そもそもアクツマヤの様な教師は存在しないだろうし、どうして人を殺してはいけないかを、あそこまで身体を張って教えられる人間も存在しないだろうし、たとえそのような人物が存在したとしてもだ、最後にあの男子生徒があっさり改心するが、それもないだろう。ぶり返してもっと凶暴になるか、あのまま家に引きこもって30才・40才でもそのまま、というのが、実は現実だったりする。
問題は数年などという、理想的な期間では解決しないのだ。自殺という無残な結果か、そうでなければ何十年とかかるのだ。何十年後かに子供を何年も監禁したりするような。何十年も解決しないまま、臭い物に蓋をしたまま放置できるような、豊かさが日本にある限り。

アクツマヤという逆スーパーヒーローを設定した、非伝統的な世直しドラマと言えるかな。
どうして人を殺してはいけないかと子供が疑問を持つというテーマは、「平和の国のNEEDS」で自分でも取り上げているので、見る事を逃げる訳にはいかなかった。
仮にアクツマヤが存在し、身体を張って人を殺してはいけないと教えても、殺戮に消極的に荷担するこの国で、子供にどれだけの説得力を持つのだろう?

今日は忌まわしいイラク開戦記念日だ。