田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

激変の一年

2009-12-31 02:14:07 | Weblog
2009年が終わります。
渋谷アピアの閉店、学芸大学アピア40のスタート。
職場での新しい業務。
変化中は辛いけど、通り抜けてみると状態の良い世界が待っていた。
結果的にとても良い一年、充実した年だったと思います。

今年は私も変化は大きかったけど、周りの人に、その人の人生を根底から変えるような出来事を経験した人が多くいた。
なんなのかしら2009年?

ここのところの変化で何より大きいのが、音楽に対する自分の心境。
私には音楽しかない!
ってのが、無くなったことだな。
音楽しか`出来ない’んですけど(笑)。

音楽への情熱が無くなったんじゃない。
自分における音楽が、もっと自然なものになったんだと思う。
随分と肩の力が抜けたというのか。
やっと`楽しめる’に近づいたって感じ。

先日片づけの話が途中になっちゃったけど、ついでに片づけも途中になってるけど(笑)、`掃除’は嫌だけど`片づけ’は楽しいみたいな感があって、それは何かっていうと、`掃除’は義務だけど`片づけ’は権利なんだね。
権利は楽しいのよ。
で、私における音楽は権利なんだけど、いざステージとなると、そのステージの時間は義務なのよ。だからライブが嫌いなのだ(笑)。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、ステージを義務から権利になるようにしてきて、今年、随分と権利に近づいたのです。
権利に近づくと気負いも減って、それが聞いて下さる方にも楽しいものであってくれると信じたい。

知らない事を知りたい。
知らない所へ行きたい。
2010年、もっと動く事をしたいと思います。

このブログを読んで下さっている皆様、一年間ありがとうございました。
来年も田中眞紀子の活動を楽しんで頂きたく、宜しくお願い申し上げます。





うるちゃいっ!

2009-12-30 02:47:34 | Weblog
つまらない。
実につまらない。
年末のTV番組。
見たいと思うのが全然無い。
ニュース番組も無い。
夜中にやってた`IPPON’とかいう、松本人志の`すべらない’系のは、かなり面白かったが。
偶然見れてよかったわ。

去年の同じ頃、もらったカレンダーを銀行のATMに置き忘れ、すぐに取りに戻ったら誰かに持ち去られた後だった。
とってもショックだった。
年が明けて、まだあるからと、もう一つ頂いたのだった。
今年ももらった。
大事に抱えて真っ直ぐ帰った。

仕事納め。
べらぼーに忙しかった。
去年より仕事は充実し、職場にいやすくなった。
良かった良かった!
このまま定年を目指すのだ!!

その後、チバ君とリョウ君とスタジオに入った。
うるちゃい。
実にうるちゃい。
とってもうるちゃい。
すっごくうるちゃいぞ、血刃了、、、

対抗するために、指から血が吹き出んばかりに弾かねばならない。
もちろん、負ける気はない。
わたしを誰だと思ってんのよっ!
田中眞紀子よっっ!!
ふん、、、

でも、楽し♪♪♪

さぁ、これを読んでらっしゃる、そこのあなた!
血染めのグランドピアノを目撃しに、2010年1月10日(日)PM7:00、学芸大学アピア40に、いらっしゃいましな♪
そうそう滅多に見れるもんじゃございませんぜ!

そうそう、血刃了も田中眞紀子もホーミータイツも、アピア40の年越しライブに出るよ~。
私はPM8:00頃、血は了は私の後、8:30頃、ホーミーはAM3:00頃。
そしてその後のトリが、函館くんのバンド、友情山脈。
2010年の、元気な年明けを目撃しに、また寒波がやって来るらしいので、暖かくしてご来場下さいね。












ヘビーな1月

2009-12-26 02:49:03 | Weblog
【その1】

そしてその、チバ大三CD発売記念ライブというのがあるのだが、これはほぼ、チバ大三のワンマンライブといえるものであるのにもかかわらず、現段階で宣伝が行き届いてないヤバい感じで、これをお読みの皆様、万障お繰り合わせの上、ご予定をこじ開けてご来場頂きたく、宜しくお願い申し上げまする!

業務連絡~
二人とも、もっと宣伝したらどうなのよっっっ!!!


2010年1月10日(日) 学芸大学アピア40

  チバ大三 2ndアルバム「トキメキニシス」発売記念ライブ

   開 演  PM19:00
   料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
   出 演  チバ大三・血刃了(チバ大三+ホンダリョウdr)・田中眞紀子


ライブのメニューは素晴らしくゴージャスですぜっ!

 チバ大三(vo,g)ソロ
 チバ大三(vo,g)+田中眞紀子(cho,p)
 血刃了=チバ大三(vo,g)+ホンダリョウ(dr)
 血刃了+田中眞紀子(cho,p)

それプラス、素晴らしくゴージャスなおまけというか余興というか。

 田中眞紀子(vo,p)+ホンダリョウ(dr)

ね!凄いでしょ?
そうそう滅多やたらに見れるもんじゃないライブでござんしょう!?

この`余興´の方は、10月から着々と準備を始めておりまして、ついにこの日、ベールを脱ぐ訳ですが、それこそ生き物のようにうねるホンダリョウのドラムが、田中眞紀子の歌とピアノに絡み付く様は、圧巻!
な、はずです♪(笑)

とにかく準備前からアピアパパに、そんな話は聞いてないぞ!あーだこーだ!とチェックを入れられちゃうライブが、面白くない訳がないっ!
この日を見逃すと、後がありませんぜっ!!



【その2】

ライブは月に2本まで、の禁を破って、この月は3本。
恒例の金沢栄東さんのサポートが待っています。
1月は色んなピアノを弾くなぁ。
準備は楽し。本番は…(笑)


1月22日(金) 学芸大学アピア40

  金沢栄東 with 田中眞紀子

   開 演  PM19;30
   料 金  前売2000円/当日2300円+ドリンク代
   競 演  池森洋介・藤原歩・勝部俊  

アピア40のグランドピアノ、テツオ君ともだいぶ仲良しになってきて、その仲良し度合いを測るにはもってこいの、4ヶ月に一度の栄東さんとのセッション。
最近、もっとピアノが上手くなりたいと思うんだ。
ゴン中山が、もっとサッカーが上手くなりたいって言ってたのが、とってもツボに来たんだ。



【その3】

Macky' House vol.2のテーマは`とっても普通で、とってもヘビーなライブ’です。


1月29日(金) 大久保ドルチェ・ビータ

  Macky's House vol.2

    山崎怠雅  田中眞紀子

     開 演  PM19:30
            山崎怠雅  PM19:30~20:20
            田中眞紀子 PM20:40~21:30
     料 金  チャージ1000円+2オーダー(500円×2) 
      

特に`型’を持ったライブではなく。たとえばお笑いとか(笑)!
自然体で歌とおしゃべりで綴ります。
が!
山崎怠雅50分、田中眞紀子50分のそれぞれのライブに、全曲互いが絡みます。
こりゃ、ヘビー!
労力は2人とも、ほぼワンマンに近い。
それからジュリーとかキャロル・キングとかカバーもやりますから、カバーとオリジナルをどう混じらせることが出来るか。
とにかくやりたい事をやるんだけど、やっただけ、では終わらせない何かが欲しいな。
とにかく、それをやってみます。

Macky's Houseの`山崎怠雅’に関しては、今回は`醸造されたウイスキーまたはワイン’になる前の仕込み的ライブと思っていて、山崎怠雅+田中眞紀子で新しくブレンドしたものを今回仕込んで、しばらくねかせて、いつか芳醇な香りの1杯をあなたにお届けしたいと、少し長期計画で考えてます。
田中眞紀子としては、実に美味しいギタリストをゲットしたと、ニヤニヤしております。怠雅のエレキはハードでも上品なので、生ピアノにもよくブレンドされる。
もっとギュイ~~ンとかやって~!とご機嫌な私(笑)。
そしてホントに、キャロル・キング・タペストリーライブ、やる気になってきた。
20年間、やりたいと思ってたんですもの。
もう、やってもいいかしら、と思って。
1人でやろうとすると躊躇があるんだけど、サポートメンバーがいるとやらざるをえなくなる。
来年一年かけて準備して、再来年、大台に乗る前にやろうかと。
多分、このライブで歌ったら、本気になると思われます。


そんな感じのヘビーな1月。
皆様、遊びにいらしてね~!






節目

2009-12-24 02:10:30 | Weblog
その1、飛び立つあやはことり

初めて彼女を目撃してから4年経つようだ。
10代かしらと思うような女の子が、舌ったらずの赤ちゃんしゃべりで、しかしながら妙な存在感で詩を朗読していた。
ブログを始めてから頻繁に彼女を取り上げたが、彼女のライブに行くと、MCで「田中眞紀子さんのブログに書いてあったから」と言いながら、私が書いた事をやったりしていて、最初は冷や汗をかいたものである。
そして、彼女のパフォーマンスは何だかもう、私の手の届かないような領域に発展していったのだった。
本当にやりたい事を、本当にやりたいシチュエーションで、明確にビジョンを持って、あやはことりは軽々と踊り、ふわふわと言葉を放ちながら、どっしりと存在していた。

この日は彼女の盟友河内伴理とのブッキング。この二人と松浦キノコの`三角関係´というイベントは、若い、同世代の表現者達の、それぞれに煌めくエネルギーに満ち、見る者に希望と刺激を与えてくれた。

若い、という世代は、変化を伴う。
変化を通り確信を養って、またステージに戻って来た時、更なるエネルギーを携えているだろう。
その時を待とう。

ことりはママになる。
ママになる、という新しい世界に飛び立って行く。
その場にいた誰もが、彼女の中でダンスする新しい命を思って、優しい時間を過ごした。
赤ちゃんは、生まれる前から、人を幸せにするのだ。
`生きる´を見せてくれた、美しいライブであった。



その2、羽ばたく青木研治

`凛と、そびえ立ちたい。’
青木研治はワンマンの最後にそう言って、人差し指を立てた。
それはオンリーワンとも違う。ましてやナンバーワンでもない。
凛ととした存在。
後から聞いた話では、それはその時、彼に降ってきた言葉だったという。
日々、言葉を紡ぎ出す鍛練を重ねている彼に、神が与えたプレゼントのように、`凛と、そびえ立ちたい´と繰り返し唱える青木研治は感動的に美しかった。

先日見ていたTVドラマで、ココ・シャネルの言葉だっただろうか、「20歳の顔は神様からの贈り物、50歳の顔は、人生の勲章」という言葉を引用しているシーンがあったが、その時の青木研治の顔は、`神様からの贈り物´と`人生の勲章´を同時に宿していたのである。
言葉だけで綴る3時間に近いステージは、全てにプロフェッショナルであり、見事にエンターテイメントでありながら未完でもあった。つまりそれは、青木研治の有り余る可能性を示すもので、独自の道をがむしゃらに開拓してきた青木研治の、不死鳥のごとく羽ばたく世界を目撃し続けるであろう喜びに、私はひたるのだった。
3時間近く、言葉と、それを客一人一人に届けるパフォーマンスを繰り出した青木研治の顔が、刻々と変わって内なる輝きを増して行くのを見ながら、私も凛とした存在になりたい、と、そう思った。



その3、渦巻くチバ大三

あれから5年経つそうだ。
1stアルバムが発売される数ヶ月前に、私はチバ大三と`知り合い´になった。
アルバムのコメントに「2ヶ月前に知り合ったが、彼の歌を聞いていたので、私は知り合う前から彼を信用していた。チバ大三の歌は、そういう歌である」と書いた。

それから10年経つそうだ。
子猫を拾ってしまい、本来は飼ってはいけないのだが、大家さんに頭を下げて飼わせてもらったとのこと。
それが2ndアルバムのジャケットの子猫。
私が初めてチバ大三を見た時、連れて来ていた子猫である。

今よりもっと尖った感じのガラの悪いニイちゃんが、変な衣装で飛沫をあげながら吠えており、当時「こういうヤツ、アピアに多いんだよなぁ」などと多少眉をひそめながらも、皮肉満載の歌の内容がかなり私のツボにはまって、不快なんだか好感を抱いたんだかわからない妙な感覚でステージを見ていたら、最後に、
「何日か前、子猫拾っちゃったんで、ウチで飼えないんで、誰か飼ってくれませんか。」
などと言うので、このガラ悪ニイちゃんが子猫?と、益々妙な感じで、帰りがけ、彼の連れらしき人が子猫を膝に乗っけてニコニコしていたので、益々益々妙な感じで、従って、彼との出会いを、物凄くはっきり覚えているのである。
チバ大三を`知って´から`知り合う´まで、5年かかっている訳だ。

私もピアノで参加させてもらった、チバ大三の2ndアルバムが、すったもんだの末(笑)、完成した。
素晴らしい出来だと思う。
1曲1曲丁寧に仕上がっており、全体の流れもメリハリが効いて見事。1stの奔放な魅力とは対照的に、中身がぐっと引き締まった内容だ。
手前味噌だが、ピアノとコーラスで参加した「アピアママ」は実に感動的。
ホンダリョウの、生き物のようなドラムのうねりも存分に堪能できる。
まきこさんのお気に入りは、チバ・ソロ録音の「ぺ・ヨンジュン」。
とっても楽しめるCDだと思う。エンターテイメントなアルバムだ。
このアルバムに参加できた事は、これから私のちょっとした自慢になるな。



4ヶ月近くワンマンの準備をしてきたアオケンと、半年以上悶々とCDを作っていたチバ君の`完了’がほぼ同時だったわけで、二人ともさぞかし語りたいだろうと飲み会を催した。
こんな忘年会シーズンにガラッとした店で(穴場だから教えてあげない!笑)、軽く… なんて言ってたのに、延々4時間半しゃべくっていた。
赤城山と同じ展開である。
私が放った`勢い’という言葉に反応されて、あーだこーだと`論争’したが(どうせ二人とも酔っぱらって覚えてないだろうが)、その時チバ君は、俺は渦巻きたいんだ! と言ったのだった。
確かにチバ大三は渦巻いている。
新しいアルバムを携えて、彼の渦はどこに向かうのか。
楽しみである。



そして、私は?

いまだに昨年の年越しライブの感覚が残っているのに、一週間後には今年の年越しライブになってしまう。
凄い一年だった、2009年は。
いくつかの別れ、いくつかの始まり。
自分の周りの随分の数の人達にとって、大きな節目の一年になったようだ。
私にも、私なりに大きな節目の年だった。
来年は嫌でも発展の年。
ことりのように、本当にやりたい事を本当にやりたいシチュエーションでやるんだ!と思う。
今夜、Macky's House vol.2のリハーサルだった。
キャロル・キングの「ナチュラルウーマン」を歌った。
怠雅に、「眞紀子さん、本当にキャロル・キングが好きなんですね。それがわかりますね。」と笑われた。
「歌い込んでるでしょ?(笑)」と私。
本当にライブで歌うつもりでいる。
もう、そういう事をしてもいいんじゃないかと、思う訳です。

それをやって向かう先は、実は分からないんだけどね。






「いつか…」は来なかった。

2009-12-15 23:57:40 | Weblog
ブログもアップせず、何をやっていたかというと、片付け、である。

まもなく次なる大台に突入するので、これから来年1年かけて、我が半世紀になんなんとする人生のあれこれを捨ててしまおう!という、壮大な計画を立てたりしている。
掃除やら片付けやらは、家事系の中で2番目に苦手分野。
しかしながら、我が部屋は相当無残であるにもかかわらず、仕事となると、かなりきっちりしているという、妙な性質を持ち合わせている。
今、大変素晴らしいことに、部屋の片付けという行為に対し、仕事モードにスイッチが入っている。
この期を逃してはならない!


仕事モードというのは、つまりそれなりにクリエイティブな状態なのだと気が付く。
あの机はこう使う、あの棚はああ使うなど、今までと違う状態に変えるのは、使い勝手を`創る´ということなのだな。
そして、絶妙なタイミングで、テレビで片付けについてやっていたのだ。
私のような人間は私一人ではないらしく、片付けられない人々の為に講座まであるという。
その講師の、ベストセラーになった著書が『捨てる技術』。
その格言に母子して大爆笑であった。



「いつか…」は来ない。



もう一つ。



「仮に」は駄目。「今」決める。



そう。「いつか…」は来なかったのである。
我が人生を通してそう思う。


捨てるべきものは沢山あれど、さぁ何から手をつけるか。
これからの人生の日々において、少し今までとは違う傾向に興味を向けて行きたい欲求に沿って、その為にスペースを空けることから始めた。
楽譜の整理である。
ライティングデスクの棚の部分一杯に入った楽譜類を、整理縮小すべく奮闘。
しかし購入した楽譜は、処分の勇気がなく、まずはコピー類を吟味し処分。
クリアファイルの数を半分にまで減らす事に成功した。
実に達成感があった。
20年前にコピーしたものまで、後生大事に取ってあったりしてさ。
それでも2曲残したけど。
使いはしないだろうが、ある意味思い出の品でもあるからね。
無駄な物が一つもないっていうのも、無味乾燥な感じで。

取り敢えず棚の半分近くまで縮小でき、新しく入れたい物のスペースは空けられた。
購入した楽譜も突っ込んだら入ったので、結局取っておく事になった。
ビリー・ジョエルだのカーペンターズの弾き語りなんて、多分もう絶対しないんだけどさ(笑)。

ガキの頃から聴音のスパルタ教育を受けていたから、耳コピは出来る。いざとなれば音源があれば何とかなるのだが、ただ、買った当時は脳ミソがクラシックだった為に、ビリー・ジョエルの「ピアノマン」のイントロのところがどうしても聴き取れず、伴奏をする必要があったので、高いのに仕方なく買ったのは覚えている。
その楽譜通り弾いたら、原曲と全く同じだった。
ほぉぉぉぉぉっ!と、そりゃあ感激したもんだ。
弾きこなすのに、そりゃあ練習もしたさぁ。
しかし、どんなに練習しても、オリジナルキィでは自分では歌えない。
必要などないので、移調するなどという面倒は有り得ない。
よってこの楽譜は不要であるが、高いのに買ったから、もったいなくて捨てられない。
誰か歌いたい人、いますか~?
弾いてあげるよ~♪(笑)

ビリー・ジョエルはまぁいいとして、カーペンターズなんて、結局買った楽譜のアレンジが気に入らず当時から不要であったが、歌詞とコードをキープしておけるという理由で、現在に至るのである。
まぁ、カーペンターズは永遠ですが。



次の問題は、カセットテープ、MD、CD、ビデオテープの類。
しかしこれらは、見たり聞き返したりしなければ、思い切って捨てられるから、まだよい。
実に問題なのは、音楽をやる以前に我が人生の中心的存在であった、映画や芝居のパンフレットやポスターの類、そして本。
そう、実に問題なのである。
これらは「売ればよい」のだ。
分かりきっているのだ。
しかしながら「売ればよい」は、いつしか「売らなくてはならない」という義務感に責め立てられる格好となり、義務は好まない私の性格から、結局放置に至っている。

今回こそ。何とかしたいものである。
`仮に´は駄目よ!と唱えながら。

自分の声と出会う

2009-12-06 05:24:26 | Weblog
12月4日 大久保ドルチェビータ

田中眞紀子ライブ

〈セットリスト〉

1.ダイヤモンド
2.ハルノジダイ
3.死んじまいたい
4.断章 呼子と口笛
5.素通り
6.セルリアンブルーの海


う~ん、どうもこのお店と「素通り」の相性が悪いなぁ(笑)。
まともに歌えたためしがないのだわぁ。

先日のホーミータイツの曲の時もそうだったけど、人の曲を歌うのがこんなにも新鮮に感じるのは、その曲を歌う自分の声に起因するのだと気付いた。
あれ、私、こんな声を持ってたっけ?
みたいな…

自分で曲を作る時は、メロディが浮かんだ段階で、自分の知っている自分の声に馴染ませて作ってるみたいなのだ、どうも。
人の曲を歌う時は、一応敬意を表して(一応ってのは失礼かしら?笑)原曲のキィで歌ってみる。
大体そもそも、ホーミーにしても佐渡山さんにしても、なんでオリジナルキィのまま女性の私が歌えるのかね?
ホーミーの「灰色のひまわり」なんて、これ、私の為に作った曲じゃないかと思っちゃったくらい、私の音域にぴったりだったし。
しかしながら、なぜかそれを歌うと、自分の声じゃないような感覚があるのだ。
歌い込んでいくうちに、自分のメロディの勘所に少しずつ合わせてはいくのだが、自分の曲の中にその曲を混ぜると、その曲だけ違う声に聞こえる。

これが`歌´なのかもしれない。
などと思ったりする。

今回、こういうことをしてみようと思うきっかけを作ってくれたカノウさんに感謝!である。
新しい自分の発掘となった。
そしてこの詩との、本格的な対峙が出来た。

「断章 呼子と口笛」に描かれた100年前の青年像は、例えばアキバ事件の加藤や市橋と、根っこの部分は同じだと思うのだ。
そして、私の周りにいる若者達とも。
青年という美しい言葉が、そういえば消えたな。
青年達の自分の思い描く世界と、それを阻む実世界との格闘。
いつの時代もその格闘は存在し、ほぼ間違いなく敗れ、実世界に組み込まれるか、弾かれるか、潰されるか。
誰でもテロリストになりうる。誰でも`間違った´夢を見る。
実世界に誤解されるか、理解されないか、理解されたとしても認められないか。
年を重ねて、組み込まれた方が利口だと気付くか、或いは闘い方が利口になるか。
そして`間違っている´とは何なのか?

表面だけで語るのは危険だが、深く知ることで見失うものもある。
自分の中も同じだな。
声もそうなのかな。
違う角度で見直してみることは、とても大切なのだ。
そう思った、今年最後のライブ。

関わって下さった全ての方に、精一杯のありがとうを!
来年、また、青年のような愚直で真摯な心持ちで歌って行きたいと思います。

やる気になる!

2009-12-03 01:51:48 | Weblog
手帳を見たら、11月は一つも人のライブを見ていなかった。
予定していたのは、ことごとく「×」が付いている。
ちょっと仕事が忙しく、残業ばかりで疲れてしまい、と言っても、普通に働いている方には「何だと~!」って怒られちゃうような仕事量なんだけれども、軟弱なまきこさんには結構こたえちゃったんだな、これで。
そしてアピアは遠いしさぁ。。。

なぜ忙しいかといえば、人がいないから。
なぜ人がいないかといえば、インフルエンザなのだ。
ご本人というより、子供がインフルエンザだから来れないケースが多い。
11月の音楽的活動は、あのvol.1の後はR君とのリハだけ。
あと、イベント的には高尾山だけ。



怠雅の休業前最後のアピアなので、久しぶりに学芸大学に行った。
ここのアンデルセンにしか売ってないパンが買えて、ご機嫌でアピアに向かう。
なんか実家に行く感覚であった(笑)。

怠雅の入魂のライブは、時間が非常に重く漂っており、見ている方まで腹が座ってくる感じ。
このギタープレイを活かすピアノというのは難しいなぁ。
航&三角みづ紀は、感性に満ちあふれた豊かな時間が流れていた。
航ちゃんの手によって、ピアノが生き生きと輝いていて気持ちが良い。みづ紀ちゃんの呟く`音´もよくマッチしている。
学生の頃からの知り合いとかいうので、ライブの後、あなた達どういう知り合いなの? と聞いたら、なんてこたぁない、独パンだった。
なぁに、あの頃あなた達、学生だったわけ?
と、意味無くムッとする私であった。
フン…



怠雅はここのところ調子が悪かったらしく、そのくせアホみたいにライブばかりやっていて、なかなか話ができなかったが、今夜、元気な顔を見れて一安心。
そしてやっと肝心な話ができ、へぇ、ようやっと公言できるわい。



Mackey's House vol.2

 2010年1月29日(金) 大久保ドルチェヴィータ
  
    山崎怠雅  田中眞紀子


です!
一応、今のところ、お互いの全曲にお互いがサポートするという、無謀なことを考えております。
つまり二人とも、最初から最後まで出ずっぱり!
帰り道にご一緒した怠雅のお客さんが、ジュリーを歌うなら来てくれると言うので、やることにします(笑)。
従来の山崎怠雅、田中眞紀子にはあるまじきものにしようではないか!
ホントに来てね♪


そうして明日は、その大久保ドルチャヴィータさんで、田中眞紀子今年最後のライブ。
自ら詩人の三角みづ紀が友川かずきを歌うんだから(っていうか「サーカス」だから中也か)、アタシが石川啄木を歌っても悪くあるまい?

ドルチェヴィータは、私が今年、初めて自ら開拓したお店。
誰から紹介されたわけでもなく、ひたすらネットで調べて、「ここ!」と思ったところ。
「ここ!」と思った理由は、お店のシステムとして2マンライブを設定していたから。
Macky's Houseは2マンライブを基本と考えていたから、ドンピシャリとはこのことだった。他にはシステムとして2マンを設定している店は見当たらなかった。やるなら貸し切りしかない感じで。

やっぱりお店のシステムに乗った方が安心だしね。貸し切りはあらゆる面で難しい。
企画初心者の私としては、少し危険を回避したいところがあったりする。
企画をやってみると、企画するだけでかなり心身にダメージがある。怠雅との全曲サポートは、そのことだけでもかなりヘビーなので、これ以上の自分への締め付けは、結果的にライブ本番に影響すると思った。
それはpreviewなどでの経験。企画者としての経験、というか体力が付いたら、また色々考えようとは思うけど。
自分で見つけて、セッションやライブを重ねて、お店との繋がりを少しづつ構築して、そして自分の企画を開催する。
アピアの移転騒動の反対側で、私が今年`やったこと’の大きな一つだ。
そこで今年最後のライブというのも、とても意義を感じる。

まぁ、自分で探したつもりだったけど、結局なんだかんだと繋がりのある人が関わっていて、そのことで気持ちの上で助けられた部分は大きい。
感謝です!
アピアはやっぱり実家なんだけれども、ドルチェヴィータやカカドゥは、別荘、或いは別宅として構築していけたらいいかも~、などと目論んでおります。

ん。
別宅って、変?(笑)


12月4日(金) 大久保ドルチェヴィータ

  田中眞紀子ソロライブ

   開 演  PM19;30(出演20:30~)
   料 金  チャージ500円+2オーダー(500円×2)
   競 演  高尾真久・ムーズィカキオスク


「ココアの一匙」合戦、楽しみ!
お待ちしています♪

コメント欄から、ドルチェヴィータさんのHPに行けます。
宜しく!