高齢者生きがい作業所の廃止方針を示した熊本市。
高齢者生きがい作業所は、高齢者の方々が陶芸・木彫・手芸・園芸などを通じて、生きがいを見出すかけがえのない場所です。
私も直接訪問し利用者の声を聞かせていただきました。
薬を塗り、本焼きの過程を経て、作品が仕上がります。
作業所には窯も設置されており、朝の5時ぐらいから温度を上げ、焼の作業が行われます。
廃止の理由は、「時代背景に合わない」「民間のカルチャーセンターに行けばいい」「利用者が少ない」など。
こうした市の方針に対して、私の所属する福祉子ども委員会では、「利用者の声を聞き、(機能存続にむけ)できる限りのことに取り組むこと」とする要望を委員総意で取りまとめることができました。
自民、公明、市民連合、くまもと未来など様々な会派があるなかで、政策・立場は違えども、「高齢者の生きがいを奪うことは許されない」との一致点で共同が広がったことをとても嬉しく思います。
委員会当日も、利用者の方が陳情書の趣旨説明を行い、「高齢者にとってかけがえのない場所」「引きこもりがちだった生活が作業所に通うようになって変わった」「生きがいを奪わないでほしい」と切実な思いを直接議員に訴えました。
利用者の熱心な訴えや行動が今回の委員総意の取りまとめにつながったのだと思います。
「日本一住みやすい政令指定都市」「選ばれる都市」などのスローガンを掲げながら、市民にとってかけがえのない事業をバッサリと切り捨てる幸山市政。
このような熊本市を市民が選ぶはずがありません。
引き続き、議員・職員のみなさんとともに知恵を出し合いながら、生きがい作業所存続のために全力を尽くす決意です。