元アメリカ海兵隊員であり平和運動家のアレン・ネルソン
さんが亡くなったとのニュースを聞きました。
アレンさんは、ベトナム戦争の帰還兵。
戦争後遺症に悩んだ末、自ら犯した殺人の罪を受け
入れ、自己の体験を語ることで、戦争の愚かさを世界
中に訴える活動を続てこられた方です。
彼の著書である「そのとき赤ん坊が私の手の中に」を
読み終えた時だっただけに、私自身大きなショックを
受けました。
貧しさから高校を中退し、海兵隊に志願したアレンさん。
―「戦場の臭いは死体の腐る臭い、肉体のこげる臭い、
そして火薬の臭い。この臭いだけは今でも忘れられません。」
「憲法9条はすべての国が持つべきものであり、核兵器より
力強いものです。」
自らの過ちに向き合いながら語るアレンさんの一言一言が心に響きます。
今回の病はベトナム戦争で使用された枯葉剤に
よる可能性もあるとのことです。
人生をかけて平和を訴えてこられたアレンさんのご冥福をお祈りします。