小笠原諸島が24日に世界自然遺産に登録することが決まりましたが、もう一つの世界文化遺産へ登録される見通しの岩手県の「平泉の文化遺産」の審査は、審査日程に遅れが出ていることから日本時間の26日未明になる可能性が出ています。と言っていましたが、この話を書いている時間でもまだ決定のニュースは載っていませんでした。審理がまだ続いていると言うことになると、平泉中尊寺の文化遺産指定にまだ異議を唱える人たちがいて決まらないのでしょうか?ちょっと決定が遅いように感じます。
一方平泉中尊寺に先駆け、世界自然遺産に決定した小笠原諸島ですが、世界遺産とは一体何なのでしょう?世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっています。とウィキペディアに書いてあります。
しかし世界遺産に登録されるということは、景観や環境の保全が義務付けられるということです。しかし周辺が開発されることで景観が損なわれるという問題も生じるのです。あるいは自然遺産でも同じことですが、こうしたことで世界遺産から抹消されるということもあります。それはそれで仕方ないところもあるかも知れませんが、問題は世界遺産が観光産業と密接に絡んでいることです。それによりせっかくの自然遺産に指定されていても観光地化されたことで却って自然遺産としての価値が下がってしまうことのほうが心配です。世界遺産は観光のためにあるのではなく、その美しい景観や環境、珍しい動植物を守り後世に引き継いで行くという目的があるはずです。だからそれが損なわれないように保護する義務があるのです。
しかし最近の世界遺産はその指定を受けることで観光の目玉にして、ビジネスとして儲けようという面が強く出過ぎているように感じるのです。もちろんあからさまな商業主義的なところはありませんが、それでも、そこには明らかにビジネスに結び付けたいという気持ちが強く感じられます。実際世界遺産を環境保護と観光資源としての利用のバランスをいかに取るかが課題だとしているわけですが、観光客が増えれば増えるほどその大切な環境は破壊されていくのです。
小笠原諸島は、今まで大陸と陸続きになったことがなく、1830年までは無人島ということもあり、特異な生態系が育まれてきたところです。しかしその生態系の破壊は人間が入植したときから始まり、いまや絶滅に瀕している固有種も少なくなくありません。例えば、野生のヤギや猫、グリーンアノール、常緑高木のアカギなどはすべて人間が持ち込んだものであり、そのために今もアカガシラカラスバトやオガサワラシジミなどの生息などが今も脅かされているのです。他にもアホウドリが一時乱獲により島から消えてしまったことは有名な話です。
そんなわけで東京都は小笠原諸島で東京都版エコツーリズムを実施し、南島への入島者数を制限し、植生の回復を図っています。しかしこの40年余りで小笠原の人口は4倍に増え、いまさらに観光客の誘致や島民の生活環境向上のため超高速船の投入や空港建設も議論されてきたそうです。観光化されればそれによってますます島民が増え、それはさらによりよい生活環境を求める声へと繋がるのは必死です。それはすなわち小笠原の自然環境の破壊へとつながっていく事になるのです。
現に同じ世界自然遺産の屋久島では観光客の増加で環境への悪影響が出始めているのです。屋久島町では観光客の制限条例案を提出したそうですが、町議会は観光への影響を懸念し全会一致で否決しています。このように観光地化してしまっては環境破壊が進んで世界自然遺産の価値が下がってしまいます。最悪、取り消しということもあるのです。人間の金に対する強欲さは止まるところを知りません。金が増えればされに金儲けをしたいと言うのが「人間の性」です。価値ある自然遺産を単なる観光のためのプロパガンダと化してしまったのでは自然遺産の名がなくというものです。世界遺産に指定されたということはそれを守る義務が生じるのであって、風光明媚なただの観光地としたわけではありません。
観光客が増えれば環境破壊が進んでいくと言うのは常識です。いくら手を入れて管理しようが環境破壊は必ず進むのです。一番いいのはそこを世界遺産特区にして自然のまま人間の立ち入り禁止にするのが一番良いと思います。そして保護研究のための場所にし、映像で世界で紹介する程度が一番いと思いますが、それでは世間が納得しないでしょう。最低でも小笠原諸島への入島を制限することが一番いいのではと考えます。そして飛行場を作るのは飛躍的に観光化させることもありそれはすべきではないと思います。それが後世に貴重な自然遺産として残すための方法だと考えます。
一方平泉中尊寺に先駆け、世界自然遺産に決定した小笠原諸島ですが、世界遺産とは一体何なのでしょう?世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっています。とウィキペディアに書いてあります。
しかし世界遺産に登録されるということは、景観や環境の保全が義務付けられるということです。しかし周辺が開発されることで景観が損なわれるという問題も生じるのです。あるいは自然遺産でも同じことですが、こうしたことで世界遺産から抹消されるということもあります。それはそれで仕方ないところもあるかも知れませんが、問題は世界遺産が観光産業と密接に絡んでいることです。それによりせっかくの自然遺産に指定されていても観光地化されたことで却って自然遺産としての価値が下がってしまうことのほうが心配です。世界遺産は観光のためにあるのではなく、その美しい景観や環境、珍しい動植物を守り後世に引き継いで行くという目的があるはずです。だからそれが損なわれないように保護する義務があるのです。
しかし最近の世界遺産はその指定を受けることで観光の目玉にして、ビジネスとして儲けようという面が強く出過ぎているように感じるのです。もちろんあからさまな商業主義的なところはありませんが、それでも、そこには明らかにビジネスに結び付けたいという気持ちが強く感じられます。実際世界遺産を環境保護と観光資源としての利用のバランスをいかに取るかが課題だとしているわけですが、観光客が増えれば増えるほどその大切な環境は破壊されていくのです。
小笠原諸島は、今まで大陸と陸続きになったことがなく、1830年までは無人島ということもあり、特異な生態系が育まれてきたところです。しかしその生態系の破壊は人間が入植したときから始まり、いまや絶滅に瀕している固有種も少なくなくありません。例えば、野生のヤギや猫、グリーンアノール、常緑高木のアカギなどはすべて人間が持ち込んだものであり、そのために今もアカガシラカラスバトやオガサワラシジミなどの生息などが今も脅かされているのです。他にもアホウドリが一時乱獲により島から消えてしまったことは有名な話です。
そんなわけで東京都は小笠原諸島で東京都版エコツーリズムを実施し、南島への入島者数を制限し、植生の回復を図っています。しかしこの40年余りで小笠原の人口は4倍に増え、いまさらに観光客の誘致や島民の生活環境向上のため超高速船の投入や空港建設も議論されてきたそうです。観光化されればそれによってますます島民が増え、それはさらによりよい生活環境を求める声へと繋がるのは必死です。それはすなわち小笠原の自然環境の破壊へとつながっていく事になるのです。
現に同じ世界自然遺産の屋久島では観光客の増加で環境への悪影響が出始めているのです。屋久島町では観光客の制限条例案を提出したそうですが、町議会は観光への影響を懸念し全会一致で否決しています。このように観光地化してしまっては環境破壊が進んで世界自然遺産の価値が下がってしまいます。最悪、取り消しということもあるのです。人間の金に対する強欲さは止まるところを知りません。金が増えればされに金儲けをしたいと言うのが「人間の性」です。価値ある自然遺産を単なる観光のためのプロパガンダと化してしまったのでは自然遺産の名がなくというものです。世界遺産に指定されたということはそれを守る義務が生じるのであって、風光明媚なただの観光地としたわけではありません。
観光客が増えれば環境破壊が進んでいくと言うのは常識です。いくら手を入れて管理しようが環境破壊は必ず進むのです。一番いいのはそこを世界遺産特区にして自然のまま人間の立ち入り禁止にするのが一番良いと思います。そして保護研究のための場所にし、映像で世界で紹介する程度が一番いと思いますが、それでは世間が納得しないでしょう。最低でも小笠原諸島への入島を制限することが一番いいのではと考えます。そして飛行場を作るのは飛躍的に観光化させることもありそれはすべきではないと思います。それが後世に貴重な自然遺産として残すための方法だと考えます。