社名 営業損益 時価総額
1位、 トヨタ 13,208億円、 223,085億円
2位、 VW 13,165億円 96,909億円
3位、 ダイムラー 9,853億円 66,361億円
4位、 BMW 9,493億円 60,463億円
5位、 フォード 6,909億円 57,611億円
6位、 現代自動車 6,867億円 39,666億円
7位、 ホンダ 5,448億円 75,717億円
8位、 日産 5,235億円 52,440億円
9位、 フィアット 4,362億円 8,859億円
10位、ルノー 139億円 23,052億円
11位、PSA △5,373億円 3,032億円
12位、GM △26,336億円 45,397億円
世界の自動車大手の2012年度業績で、日本勢の復権が鮮明となってきました。それと相まって円安効果もあって株価の方も自動車株は堅調となっています。連結営業利益ではトヨタ自動車が独フォルクスワーゲンを抜き、5年ぶりに返り咲きました。ホンダも円高対策で収益体質を強化したところに円安が追い風となり、収益力が一段と上向き順位を挙げました。円安のよる利益押し上げ効果が本格化する13年度は、日本勢の存在感が一段と高まる見通しです。
トヨタは前期の3,7倍に利益が回復し、VWを抜いて8位から首位に浮上しました。ホンダも営業利益が2,4倍に拡大したのです。主に米国やアジアでの販売が好調だったことが増益要因となりましたが、日本勢は08年以降の円高局面で、生産コストや投資の削減に取り組んできて収益体質がスリム化したところに、トヨタで1500億円、ホンダで358億円に上る円安効果が追い風となった格好です。ただ日産は強みの中国市場で苦戦が響いて減益となりました。
欧州勢は、VWやダイムラーなど11年度に利益を独占した3社の利益はいずれも横ばい程度にとどまり、欧州の景気低迷で販売が苦戦したうえに、価格競争も激化し採算を圧迫したこともあり収益はぱっとしませんでした。米国では、フォードモーターが欧州事業の赤字が拡大し、9%の減益となり、またゼネラルモーターズも子会社の独オペルの不振などが足を引っ張り赤字に転落しました。そしてここ数年急速に収益を伸ばしてきた韓国の現代自動車は、新車投入が比較的少なかった事や、昨年後半からのウォン高の影響も響いて5%の増益にとどまりました。
13年度は一段の円高修正が日本勢の利益を押し上げる見通しで、トヨタは1ドル90円の為替レートを前提に今季の営業利益は36%増の1兆8000億円を見込んでいます。実勢では12円程度円安に振れており、対ドルで1年の円安が年400億円の増益要因となっています。もしかしたら08年度の2兆2703億円を超える最高益を更新する可能性さえあると言います。これに対して欧州勢の販売低迷が続いており、VWの13年1月~3月期は3割近い営業減益になった模様で、13年度の営業利益は横ばいなら上出来と予想されています。
そのため13年度もトヨタが首位を維持する公算が強いとされ、円高修正を背景に営業利益がホンダは43%、日産は17%増える見通しで、現代やフォードを上回る可能性すらあります。時価総額を見てもトヨタの時価総額は22兆3085億円とすでにVWの2倍以上で、利益7位のホンダも時価総額では3位につけています。とこのように今季来期とも自動車業界にとっては今回の円安は恵みの雨となっており、しばらくは日本勢の好調が続くものと見られます。
1位、 トヨタ 13,208億円、 223,085億円
2位、 VW 13,165億円 96,909億円
3位、 ダイムラー 9,853億円 66,361億円
4位、 BMW 9,493億円 60,463億円
5位、 フォード 6,909億円 57,611億円
6位、 現代自動車 6,867億円 39,666億円
7位、 ホンダ 5,448億円 75,717億円
8位、 日産 5,235億円 52,440億円
9位、 フィアット 4,362億円 8,859億円
10位、ルノー 139億円 23,052億円
11位、PSA △5,373億円 3,032億円
12位、GM △26,336億円 45,397億円
世界の自動車大手の2012年度業績で、日本勢の復権が鮮明となってきました。それと相まって円安効果もあって株価の方も自動車株は堅調となっています。連結営業利益ではトヨタ自動車が独フォルクスワーゲンを抜き、5年ぶりに返り咲きました。ホンダも円高対策で収益体質を強化したところに円安が追い風となり、収益力が一段と上向き順位を挙げました。円安のよる利益押し上げ効果が本格化する13年度は、日本勢の存在感が一段と高まる見通しです。
トヨタは前期の3,7倍に利益が回復し、VWを抜いて8位から首位に浮上しました。ホンダも営業利益が2,4倍に拡大したのです。主に米国やアジアでの販売が好調だったことが増益要因となりましたが、日本勢は08年以降の円高局面で、生産コストや投資の削減に取り組んできて収益体質がスリム化したところに、トヨタで1500億円、ホンダで358億円に上る円安効果が追い風となった格好です。ただ日産は強みの中国市場で苦戦が響いて減益となりました。
欧州勢は、VWやダイムラーなど11年度に利益を独占した3社の利益はいずれも横ばい程度にとどまり、欧州の景気低迷で販売が苦戦したうえに、価格競争も激化し採算を圧迫したこともあり収益はぱっとしませんでした。米国では、フォードモーターが欧州事業の赤字が拡大し、9%の減益となり、またゼネラルモーターズも子会社の独オペルの不振などが足を引っ張り赤字に転落しました。そしてここ数年急速に収益を伸ばしてきた韓国の現代自動車は、新車投入が比較的少なかった事や、昨年後半からのウォン高の影響も響いて5%の増益にとどまりました。
13年度は一段の円高修正が日本勢の利益を押し上げる見通しで、トヨタは1ドル90円の為替レートを前提に今季の営業利益は36%増の1兆8000億円を見込んでいます。実勢では12円程度円安に振れており、対ドルで1年の円安が年400億円の増益要因となっています。もしかしたら08年度の2兆2703億円を超える最高益を更新する可能性さえあると言います。これに対して欧州勢の販売低迷が続いており、VWの13年1月~3月期は3割近い営業減益になった模様で、13年度の営業利益は横ばいなら上出来と予想されています。
そのため13年度もトヨタが首位を維持する公算が強いとされ、円高修正を背景に営業利益がホンダは43%、日産は17%増える見通しで、現代やフォードを上回る可能性すらあります。時価総額を見てもトヨタの時価総額は22兆3085億円とすでにVWの2倍以上で、利益7位のホンダも時価総額では3位につけています。とこのように今季来期とも自動車業界にとっては今回の円安は恵みの雨となっており、しばらくは日本勢の好調が続くものと見られます。