マックンのメモ日記

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電波を使って走行中の車など無線充電の実用化実験が進む!

2013-05-03 14:46:40 | 宇宙・サイエンス・科学技術
三菱重工やオムロン、鹿島など22社と京都大学を中心とする13大学は、電波を使って電気自動車やスマートフォンを無線充電する技術を開発するそうです。それは5年後に離れた場所へ送電する技術を実用化し、走行距離や利用時間が短い電気自動車やスマホの弱点を克服するものです。将来は宇宙に浮かべた太陽光パネルから電気を地上へ送る宇宙太陽光発電に応用したいという考えです。

共同研究を進めるため「ワイヤレス電力伝送実用化コンソーシアム」をこのほど発足させ、参加企業が資金を出し合い、京大や大阪大学など大学の研究成果を応用し進めます。電子レンジを使うマイクロ波で電気を送り、離れたところから充電する技術を研究するのです。まず5年後を目標に、会議中などに机に置いた複数の携帯電話やスマホを充電するシステムや、走行中の電気自動車に電気を供給する装置の実用化を目指します。また大規模な災害が発生した時に被害状況を調べる無人飛行機を充電するシステムなども開発するそうです。さらに、2040年ごろを目途に宇宙に浮かべた人工衛星の太陽光パネルで発電し、地上の受電装置へ送電する技術の確立を目指します。

原理は、並べたコイルの片方に電流を流すと磁力が発生し、もう一方のコイルに電気が発生する電磁誘導の仕組みを使い、無線で電子機器を充電する技術はすでに実用化されています。この方式では、離れた場所にある、動いている機器の充電は難しいのですが、コンソーシアム(提携とか共同、団体)では、遠くに送電できるマイクロ波の特徴を生かした応用製品の開発を進めるそうです。

自然エネルギーなどの市場調査を手掛ける米ビガントリサーチによると、無線送電技術を使った製品の世界市場規模は12年の10億ドル(970億円)から、20年には118億ドル(約1兆1500億円)に拡大する見通しだそうです。産業向けではセンサーや発電部品の需要が伸びるほか、携帯電話や電気自動車への充電システムが拡大すると予測しています。

このように電波で送電する技術の応用はたくさんあり、5年後には携帯電話やスマホを机の上などに置いていても自動的に充電できたり、無人飛行機を飛ばしながら充電したり、走行中の電気自動車を充電したりと用途はたくさんあるという事です。また27年後には宇宙太陽光発電システムを使って地上のアンテナに電気を送信することもできるようになっているかもしれないのです。

このように電波を使って無線充電するシステムの技術が完成すれば、多くの事が可能になり、日本にとっても有益な技術の開発が進められようとしているのです。