![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/thumb/d/d6/TheKillingPosterKubrick.jpg/200px-TheKillingPosterKubrick.jpg)
1956年、アメリカ、ユニオン=映配共同配給
監督:スタンリー・キューブリック
出演:スターリング・ヘイドン、コリーン・グレイ
キューブリック、27歳ごろの作品だそうで、ヒッチッコックぽい印象もしたが、こちらの画面はずいぶんダイナミック。駆け出しの頃のキューブリックは製作資金に苦労していたらしく、借金を繰り返して映画を作っていたそう。この作品はプロデューサーのJames B. Harrisと組んでHarris-Kubrickというプロダクションを作り、映画製作を始めた第一回の作品とのこと。競馬場の売上金を強盗する話で、競馬場の大観衆と疾走するサラブレットのシーン(超望遠レンズ?)は迫力があった。強盗団の実行時のプロットの重ね方や演技が、荒々しいザンギリな感じがして臨場感があった。(現金袋を無確認に窓から放り投げるところとか)実行犯それぞれの異なる時間軸をそれぞれ描写したのが、ユニークだと思った。身勝手で不釣り合いな美人妻に翻弄される小市民の夫が哀れでした…既存の映画からの脱却を図りつつ、商業的な成功も考慮に入れている感じがして、この姿勢が大切なのかとも感じた。。この作品の1年後に作った「突撃」は必見だと思う。
『拳闘試合の日』 - Day of the Fight (1951)
The Flying Padre