あとだしなしよ

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仏像 一木にこめられた祈り

2006年11月21日 | さまざまなことを!
東京国立博物館

東京国立博物館で「仏像 一木にこめられた祈り」を観た。土曜日の午後で混んでいるかなと思ったが、まあまあじっくり観ることができた。
飛鳥、平安時代に作られた古い仏像でしたがどれもスバラシイ。滋賀・向源寺蔵の「十一面観音菩薩立像」が一番人気のようで、周りは大にぎわい。この仏像、一見どシリアスでユーモアのカケラも無い感じなのだが、後ろの笑い顔が人間的で面白い。これを観ると大昔の人も現代人も同じような感情で笑っていたのが感じられる。


見事な国宝、十一面観音菩薩立像…身の丈は194cmあります
でも後ろでは…


暴悪大笑相(ぼうばくだいしょうめん)がおお笑い、悪を威圧スルノダ
ビートのタケちゃんみたい、ナハッ、ナハハ


他では「円空」の「善財童子立像」がとても良かった。

善財童子立像、江戸時代、174.6cm 岐阜・高賀神社蔵
実物はもっと、もっと良い

木喰も同じ印象だったのですが、重厚な仏像が江戸時代になると急にポップになった感じで、穏やかな微笑みが心に平安を訴えかけます。仏教が権力から離れて庶民たちの宗教になったのだろうか…円空という方は仏教の布教で東北や北海道を回られた方だったらしいので、そのせいもあってか仏像も先住民族的な仏像にも見えます。



十二神将立像,江戸時代・17世紀/像高50cm前後


私のような仏教徒ではない人間でも、そのスバラシサは十二分に伝わって来たのでした。