苔玉136「ナイフ女のダッシュ。博多白斑唐草苔玉」

一時期、カッターナイフを持ち歩いたことがあります。

大阪市内の植え込みに、この植物があったからです。
ずっと目を付けていたものの、
人通りが多いため、チャンスはなかなか来ない。

数センチの先端を３本ほどカットしダッシュ。
寒い頃だったので、家中で挿し木したそれは、極めつけの思い出の植物です。

図書館で調べた名前は、「博多白斑唐草」（ハカタシロフカラクサ）。
何度も口の中でブツブツ言いながら、覚え、ずっと忘れずにきました。


はい、前置きが長くなりました。
今風に言うと、ツユクサの「トラデスカンティア・アルビフロラ」
ツユクサ科　トラデスカンティア属　常緑匍匐性多年草
ふるさとは、南米です。

スルスルと伸びていき、節から根を出して繁茂している姿が想像できる。
地面に触れたら「イェェッ！」とすぐ根を下ろして、もうそこが棲家。
やわらかいけど、そういうねばっこい性格をもっている、ツユクサ類がスキです。

庭で繁殖しているトラディスカンティア（略してトラカン）は、
前に登場した苔玉107「九州トラカン苔玉」（この名前ウソ名です）のほか、
「常磐露草」（トキワツユクサ）があります（ライム色が九州トラカン、
濃い緑が常磐露草＜別名「野博多唐草」ノハカタカラクサ＞）。
トキワツユクサも奪取ブツです。

あと２種類ありますが、写し忘れ。
（うぶ毛が魅力的な「トラデスカンティア・シラモンタナ」と、
色つきの「トラデスカンティア・フルミネンス」）
わたしの中では、み～んなまとめて、可愛いトラカンです。

▼透き通ってます。（ＮＥＷデジカメ練習作。成功率は未だ二十分の一）




▼九州トラカンと常磐露草。





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