鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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ポケモンGOの終わりの始まり

2016年11月23日 00時14分53秒 | 考え事
ポケモンGOは、越えてはいけない一線を越えた。
例の、東北でのラプラス大発生。
これはやってはいけない事だ。

ポケモンGOは、金にまみれたゲームになった。
(ナイアンティックが儲けるという意味ではない)

まあコンピュータゲームなんてそもそも、そんなもんだと
言ってしまえば、ハイそれまでヨなのだが…。

もっとあの世界観を大事にしたブランディングをやっていくのかと思った。
そうではなく、直接的にラプラス大発生というエサを撒いて人を東北に集めた。
東北に来て金を落としてもらう為に。
金の為にポケモンGOというゲームの魂を売ったのだ。

課金やガチャでナイアンティック自身が儲けるなら、
わかりやすいから色々な人から文句も出ただろう。
しかし、今回は「社会貢献」という仮面をつけて
ゲームの世界観を破壊したから、質(タチ)が悪い。

私は全くゲームに思い入れがない。
家にファミコンやPSも無かったし、やりたいとも思わない。
だからこそ、純粋にビジネスやブランディングという立場から
見ることが出来ると思っている。

ポケモンはナイアンティックの経営判断で、ポケモンの世界観・コンテクストと関係なく、
特定のポケモンを安易に恣意的に特定の場所に大量発生させるようなゲームなのだ。

ポケモンGOは、人類史上初めてゲームが社会の役に立った事例と見ると言っても良いだろう。
しかし、皆がその視点でしか論じてないので、
ひねくれ者としてはゲームの世界観の破壊ということを言ってみたくなる。

哲学と言っても良いゲームの根幹に誰もがわかるかたちで手をれてしまった
ナイアンティックは、位置ゲーのパンドラの箱を開けたのだ。

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