loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

秋深し

2016-11-02 | 

「秋深し われ さつま芋食らう」

 

この袋の裏に書いてある。

「桜が満開になり 竹の子が頭を見せる頃

 毎年 南の方角から

 春一番という風に乘り 龍がくる

 この龍の名を『農』という

 砂埃を大きく立て この 鹿島鹿行地域に舞い降りる

 天空に舞い 荒れ出す龍を 鹿島の神が

 雷と雨を呼び鎮める

 深緑に光る龍の『うろこ』が雷と雨に打たれ

 剥がれ落ち 大地を緑に輝かせる

 大地に落ちた『うろこ』が結び合い

 一つの生命が宿う

 『鹿島 農吉』

鹿島さつま芋の誕生である。

 

すごーーい能書きが付いています。

 

見た目は案外ぺちゃんとした普通のさつま芋

 

切ると

甘い蜜が垂れてきます

 

甘~~~い

兎に角

甘~~~い

 

ぽくぽくといった食感ではなく

スイートポテトの様な

ねっとりした甘さが

口に広がります。

 

あれだけの

能書きがあるわけだわ。

と納得

 

昨日

九州屋さんで買って来た焼き芋でした。

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本 「ぼくたちは戦場でそだった」

2016-11-01 | 

「僕たちは戦場で育った」  サラエボ 1992~1995

ヤスミンコ・ハリロビッチ 著

 

ボスニアヘルツェゴビナ

サラエボ

今でも

この地球上

色々な所で

内戦があり

戦争があり

テロが渦巻いていますが

もう、

20年程にもなる

サラエボの悲劇は

私の中では

まだ

目新しい記憶の様に

残っています。

 

10年か15年か前になりますが

「グッバイ・サラエボ」

という映画を観て

初めて

私の心の中にサラエボという名前が

しっかり

住みつきました。

 

そして

それから数年後に

クロアチアを訪れた際に

通り過ぎたサラエボ

その印象は

忘れることはできません。

 

そんな思いで

この本を手に取って

1ページ1ページ

めくっていきました。

 

戦火の中で子供だった方達の

一言をまとめたものです。

一番多く聞かれるのが

その日から

子供が子供でいられなくなることを強いられた

という事。

そして

人道支援のランチパックに入っていた

イカール缶(おそろしく不味かったと思われます)

水タンクを持って

砲撃の中走る

夢にまでみるチョコレート

 

食べ物の殆どない中

それでも

美味しいものを見つけた時

小さな子供でも

独り占めをせず

分け合って食べる

人間と人間の濃い関係

 

暗い臭い地下室

そんな中でも

子供達は遊びを見つけ

楽しかったといいます。

人間関係においては

むしろ

今より幸せだったという人さえいます。

 

極限の中で

人は支えあい 慈しみあい

素敵な関係が生まれていたのだと思います。

 

でも

一方

勿論悲しみや怒りは

沢山沢山

心の中に

今でも残っているのだと思います。

 

たった1行が

何頁もの重みのある一言一言でした。

 

それでも

読み終わった後は

悲壮感というよりは

心の中が

ほっこりと温かい思いがしたのは

人間の強さだろうと思います。

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