本 黒牢城
2022-02-03 | 本
「黒牢城」 米澤穂信 著
昨年暮れに
お正月用の本を
蔦屋さんに買いに行った時見つけた本です
その時何冊か纏めて買い
配送してもらったのですが
その内2冊直木賞受賞の本となりました
もう1冊は
今村翔吾さんの「塞王の楯」
黒牢城も400頁を超える大作でしたが
塞王の楯の方はもっと厚く
550頁ほどのものになります
こちらはまだ手付けず・・・
さてさて「黒牢城」ですが
織田信長に謀反し有岡城に立て籠もり
毛利の助っ人を待つ荒木村重と
村重が地下の土牢に閉じ込めた
織田の使いとして訪れた
黒田官兵衛との問答が主流となるかと思います
牢城している間に起こる
様々なミステリアスな事件
村重と官兵衛との問答
1年も土牢に閉じ込められて
外のことはわからない官兵衛の
鋭い指摘
結局毛利は有岡城へ助けには来ず
有岡城は落ちます
そして黒田官兵衛は・・・
もっともっとミステリアスな本かと思っていましたが
起きていることはミステリアス
でも
人の世の難しさ
悲しさに結び付いた箇所がいくつかありました
そこがミステリーの本ではなく
歴史小説であったのかと思います
そして
実際には主人公は荒木村重なのですが
終章部分
このお話は黒田官兵衛が主役であったのでは
と思ってしまう結びでした