loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

田代島

2010-06-23 | 旅行
パートナー共々、猫気違いのわたくし達。
常々行きたいと思っていた
石巻にある猫の島
田代島へついに行って来ました。

石巻港から40分、船に揺られて
田代島大泊港に着きました。
ところが、ここではほんの数名が下りただけで、
その人達がどこかへ行ってしまうと
見渡す限り
人がいません。
港にぞろぞろと迎えに出てくれるものとばかり思っていた
猫さん達も1匹すら見当たりません。

やっと船で作業をしている女の人二人を見つけ
訪ねてみると
猫のいるのは隣の集落だそうです。
「で、タクシーなんかは・・・
ありませんよねえ。」
と遠慮がちに訪ねた私に返ってきた言葉。
「勿論!!」

仕方なく道標に従って
梅雨にしては良すぎるお天気
日差しの中、山道をテクテク登って行きました。

20分位歩いたでしょうか。
猫神社を見つけました。

そこから少し戻って
となりの集落へ行く道に出て、
山を下る事
又20分位。
二斗田という港に出ました。

ここにも人はいません。
よくよく見ると
青いテントの中で何か作業している人たちが。
ウニを殻から出す作業をしています。
その日がウニ解禁の日だったそうで
人々は猫の手も借りたい程の忙しさだった様です。

我々は、ほんの一かけらのパンとボトル半分の水しか持っておらず、
どこか、食べられる所がないか聞きました所、
食べる所は全くないとのことでした。

それを聞いた後のパートナーは
気の毒な程の落ち込み様で
口数も少なくなっておりました。

若い男女にようやく出会い
猫の沢山いる所と
1軒お店が開いていたとの吉報を得て
教えてもらった方へ行ってみました。

いました!いました!
猫、猫、猫

そして小さな小さな郵便局を見つけ
お店がどこかを聞いてみましたら
局長さん曰く
「たぶん、今日は開いていないでしょう」と・・・
でも、局長さん自ら
カップラーメンを作って
ご馳走してくださいました。

その温かい気持ちに勇気百倍!
飢餓からも開放されて
帰りの船がやって来るまでの
数時間を
時たま上空を通る飛行機の音と
船のエンジン音以外は
人工的な音のない
自然そのものの中で
ゆったりと
猫達に触れて過ごしました。

でも、最近は
猫の数も減って
昔は島のお魚しか食べていなかったけれど
訪れる観光客のあげる餌で
猫の糞も前とは変わってきているとは
郵便局長さんの弁。

訪れる側は
マナーを弁えて
自然を壊さぬ様
本当に気をつけねばいけないのだと
つくづく思わされました。




      「おい!やるか!」ってな雰囲気のボス貫禄のある猫さん。



      最後までお付き合いしてくれた猫君
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