loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「生きものの おきて」

2014-10-19 | 

「生きものの おきて」 岩合光昭 著

私の大好きな

岩合さんが

動物目線で

人間の先入観を

なるべく捨て去り

書かれた本です。

 

その動物は

ヌーであったり

ライオンであったり

バッファロー

カバ

キリン

様々。

 

私は知らなかったのですが

岩合さんのお父上も又

動物写真家でいらしたのですね。

初めての大自然が

父上の助手として

訪れた

人工建造物の全くない

ガラパコス諸島であった

と言います。

20歳の時だそうです。

それから

40年以上

動物を見つめられてこられたのですから

半端であるはずがありません。

子供さんの頃から

もう、お父上の影響はあったでしょうし。

 

その

岩合さんの

文章に編みこまれている

言葉が

本当に

地面に水が沁み入るように

読んでいる私の

頭に

心に

しっとりと沁みこみます。

 

そして

ご自分の御嬢さんの言葉に

彼自身

はっとされる事が

度々あるそうです。

子供目線と感覚は

無垢だからなのでしょう。

いくら

人間目線で動物を見ないといっても

どうしても大人の場合

知識や先入観が邪魔してしまうことがある様です。

チータがトムソンガゼルの子供を食べてしまったのを見て

「まだ、お母さんあそこで見ているよ。可哀そうだね」

「可哀そうだね。でも、又産みゃいいさ」

の一言に父親である岩合さん

目が点になったと言います。

チータは生きるために草食動物を食べ

草食動物は

そのかわり、どんどん子供を産む

これが自然の摂理と言えば

確かに・・・・

連綿と続いてきた

その大いなる営みの中では

人の考えることなんか

本当にちっぽけな事に思えてくる。

 

目からうろこ

感嘆するお話

いろいろありましたが

この文章は

私がこの本を読んで

一番印象に残った一文でした。

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