「34丁目の奇跡」 Valentine Davies 著
片岡 しのぶ 訳
映画にもなった
その脚本原案は
かなり昔の事
1944年といわれますから
そろそろ第二次大戦が終結を迎えるころのお話しです。
それにしては
かなりのんびりしたお話しですが
敗戦国となる日本に比べれば
それほど
混乱期ではないものの
本当は
多少はアメリカ国内であっても
国の中が落ち着かない時期であったと思えます。
でもだからこそ
こういったストーリーが出てきてもおかしくないのかもしれません。
NYマンハッタン34丁目の
メ―シーズデパート
ここの玩具売り場のサンタクロース
クリス・クリングル老人が
本当のサンタさんであるかどうか
を巡って
裁判となるお話です。
本当にサンタさんという人物が
実在するのかどうか。
これは子供達にとって
真剣な話であって
実在をどう捉えるかにかかってくると思います。
そんな
夢を追う
心温まるお話です。
が
私には少し
少~~しではありますが
書き方に
時代背景がある様な気もしないではありませんでした。
それでも
サンタさんという夢を追いかけるのは
いつの時代でも
どこの子供でも同じで
ある程度の年齢に達した時に
疑いを抱いたとしても
尚且つ
信じていたいと願う気持ちがあるものだと思います
現に
昨年のクリスマス
気持の上では殆どサンタさんは実在しないのではないか
と思っていた
ワタクシの孫が
ひょんなことから
ついうっかりと
あからさまに
それを指摘する様な事を言ってしまったママに
酷くショックを受けて
暫し
自室に閉じこもり
しくしく泣いたという出来事もありました。
大人になっても
サンタさんは心のどこかで信じていたいものですね。