loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

大人の童話 「ちいさなちいさな王様」

2010-12-09 | 日記

最近、お友達から借りた本です。

「ちいさなちいさな王様」

アクセル・ハッケ作

ミヒャエル・ゾーバ絵

物語に惹かれたというよりは

ミヒャエル・ゾーバの挿絵に惹かれて

貸していただきました。

以前、この人の絵は

どこだったかは覚えていないのですが

美術館で観て

結構気に入っていた絵だったのです。

私は妖精とか

小人の物語が好きです。

で、絵も素敵なのですが

物語も面白く読む事ができました。

何故か

小人の話は

自然を大切にとか

人間の原点に戻るというか

そういった作風の物が

多いように思えます。

この絵は

王様が産まれた時のお話。

王様の両親が

しっかりと抱き合って

窓から飛び降りた

ことによって

王様は産まれたのです。

王様達が産まれる時の話を書いた一節

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「王様と女王はだな、

これと同じようなベランダの上で、

かたく、

しっかりと抱きしめあって、

それから二人とも目をつぶる。

そして

飛び降りるのだ」

「地面についたとき、

二人がちゃんとしっかりと抱きしめあい

なおかつ

目もちゃんとしっかり閉じていたら

地面はまるでトランポリンのように弾み

その勢いで二人は天までとびあがることができる。

そのときに、二人は空から星をひとつ取ってきて

それをベッドの中に入れておく。

朝になると

そいつが目を覚まして

おれたちの一人となるわけだ」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

普通の人間は

小さな赤ちゃんとして産まれ

段々大きくなるわけですが

王様の仲間は

大きく産まれて

段々小さくなり

見えなくなってしまうのです。

この王様

考え方がユニークで

なんか

可愛い王様でした。

 

 

コメント
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