【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

薔薇に恋して・・

2008-05-21 16:16:30 | 薔薇の追憶


 




   「ホ~ッ、ホケキョッ・・」 と、鶯が鳴き、
  今日は本当に爽やかな朝を迎えました。
  雲一つない五月晴れです。

   昨夜は満月でしたね。
  真丸いお月様を西南の空に眺めながら、
  休む事が出来ました。

   真中を少しだけ開けたカーテンの隙間から、
  ちょっぴり黄色味を帯びたお月様。

   冬の青褪めた、どこか近寄り難い、
  神々しいまでのお月様と違って、
  何とも優しげです。
  それは、微笑んでいるようにも見え・・・。

   




   “美しい夜だった。
  満月は丁度、欝蒼うっそうとした丘の森の上に昇り、
  月光はポプラ越しに私の前の庭に射していた。
   西側の樹木のない片隅から、
  夕映えが微かに残った、銀青色の空が見えた。

   この時の庭は実に美しかった。薔薇の季節で、
  家の薔薇は満開だったからである ――
  おびただしい数だった ―― 淡紅色、赤、白、黄の大輪が。”
             
                        【「アンをめぐる人々」 7.】



   アンの庭には遠く及びませんが、
  薔薇が次から次へと花開いています。
  赤、白、黄、ピンク・・。

   そうそう、この冬ずっと心を奪われていた
  薔薇が、やっと綻びました。(冒頭の写真)
  背丈も大きさも同じです。

   勿論、以前の薔薇は、頑張った後、力尽きて
  しまったのですが、その生まれ変わりですね。
  そう信じています。

   冒頭の写真は、昨日の朝の写真です。
  雨粒がキラッ! 今日は開きましたので、
  早速花瓶に・・。美しい姿です。

   ところで、この薔薇こそ、
  「薔薇」 の漢字が似合うと思いませんか?

   よくぞ、こんなぴったりの漢字を考え、
  付けてくれたものだと感心しきりです。
  アン 風に言わせて貰うなら、こんな風になるのでしょうか・・。

   「どこのどなたか知らないけれど、
  昔の人は良くもあんなに
  ぴったりした名前を付けなすったものね。
  例え、他にどんな漢字を持って来たとしても、
  これ以上のものが、あるとは思えないわ。
  いかにも美しい、優雅さ、上品さを思わせるじゃないの。」


   そうそう、もう一つ 「漢字」 で言わせて貰うなら・・。
  故夏目雅子さんが、伊集院静氏に魅かれたきっかけは、
  うつの漢字を、いとも簡単に、スラスラ書かれた事だったと・・
  つい最近知りました。

   “鬱” もそうですが、先の “薔薇” の漢字も書けません。
  後、檸檬れもん” “林檎りんご なども・・。

   漢字にすると趣がありますね。途端に、ロマンを感じたりします。
  今更、恋は無理にしても練習してみる価値はありそうです。

グラスに春の香り

2008-05-20 18:51:10 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   




   昨日の夕方から降り出した雨は、予報通り、朝には上がっていました。
  雨上がりの朝って、水の滴(しずく)でキラキラ輝いていて、大層美しいですね。

   その水の滴・・マロウの大きな葉っぱの上をコロコロ・・。
  そこに優雅にヒラ~リ、蝶がやって来て。

   そんな他愛もない出来事なのですが、ついつい時間を忘れ・・。
  アンでなくても・・最近、庭で過ごす時間が、多くなっている事に気付きます。

   



   「今夜は、何て空気が輝いているんだろう。」

   「今日は、花の天使が花に呼びかけながら、
  世界中、飛び歩いていたんだよ。
  僕には、あの森の側の丘の上を飛んでいる
  青い翼が見えるんだ。」

            【「虹の谷のアン」 第3章】






 




   そう言えば今日は満月ですね。
  こちらも昨夜の雨のお陰で、
  空気が輝いているような気がします。

   夕方になって、
  ちょっぴり冷えて来たような気も・・。
  今宵は、美しいお月様が見えるといいですね。

   今日は、雨が上がった事ですし、
  久し振りにハーブティーを・・。

   でも、お日様の関係で、
  本来のガーデンテーブルではなく、
  従来の壺の上の俄(にわ)かテーブルで。

   この場所、秘密の場所的な趣? があり、
  意外に気に入っているのです。
  それに一人でしたら、ここで十分。

   そうそう、もう一つ、山口に行きましたら、必ず求めて
  来るお菓子、「月でひろった卵」 が、ありますもの。

   “まあるい卵 黄色い卵 ふんわりふわふわ 可愛い卵 
  ふしぎなふしぎな卵のお菓子 月でひろったふしぎな卵”

  ~なんだそうな・・。口当たりの良い、上品なお菓子です。

   山口って、「西の京都」 と言われるだけの事は、ありますね。
  このネーミングだって、雅(みやび)な雰囲気を漂わせています。



   と言う訳で・・・
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
  の開店です。(前回はこちら

   今日も薔薇と共に、大好きな
  葡萄柄の硝子のカップで。

   香りのお茶を口に含むと、
  香りがコロコロッと転がります。

   今日も、ティーベル代わりの
  土鈴は丁度、
  “紅葉柄” の物がありました。

   ただ、この紅葉の土鈴は、
  宮島ではなく、こちらも紅葉で有名な、箕面(みのお) の物です。
  音色は、「カラッ、カラッ・・」。素朴な渇いた音が、響きます。 

映画 「最高の人生の見つけ方」 ~余命半年の生き方

2008-05-19 18:31:31 | 映画の香り




   起床時の今日の空は真珠色。
  そんな空を見ていましたら・・。
 
   “今日は、映画を観に行こう”
  と、張り切っていた気分が
  急に萎え・・。

   一旦は、キャンセル。
  その後、晴れ間が出て来ますと、
  今度は落ち着かなくなる始末。

   結局、出掛ける事にしました。
  一年に何度かある、心の逡巡。
  
   外出するのは結構好きな癖して、
  家にいるのが凄く貴重だと思える・・。
  そんな矛盾した気持ちなのです。こんな時って、偶にありませんか?

   前置きが長くなりましたね。
  ともあれ映画、『最高の人生の見つけ方』 を観て来ました。
  (原題 「BUCKET LIST」 棺桶リスト)

   物語は、勤勉実直な自動車整備工、カーター (モーガン・フリーマン) と、
  大金持ちの実業家、エドワード (ジャック・ニコルソン) が、
  病院で同室になった事から始まります。本来なら全く接点などなかった二人です。

   夢は、歴史学の教授になりたかったというカーターは、
  家族のために自分の夢を犠牲に・・。

   一方、エドワードは、お金だけは腐るほどあるけれど、
  見舞客が秘書一人だけという、淋しさ・・。
  そんな二人の共通点は、余命半年という生命の期限。
  
   その二人を結びつけたのが、
  棺桶に入る前にやっておきたい事を書き出した、「棺桶リスト」 なるもの。

   「荘厳な景色を見る」 「赤の他人に親切にする」 、
  「涙が出るほど笑う」・・~とは、カーター。

   そうそう、「マスタングで、思い切りカーチェイスをする」
  というのもありました。(写真・車)

   「スカイダイビングする」 「ライオン狩りに行く」 、
  「 世界一の美女にキスをする」・・と、エドワードが付け加え・・。

   二人は病院を抜け出し、一緒に旅に出るのです。
  勿論、費用は大金持ちのエドワードが・・。

   それにしても、「余命半年」・・何とも重いテーマです。
  「病」、「死」・・誰もが避けて通れないものですが、
  いざ自分だったら・・と、考えますと・・答えが見つかりません。
  半年なんて、アッと言う間ですものね。

   でも、どうせ助からないのなら・・命のあるうちに、病院を脱出するのも、
  いいかも知れません。痛みが薬で抑えられ、旅行する体力が残っているなら。

   本編でもありましたが、実験的に色々な薬を試され、
  ベッドに縛り付けられているよりは、余程・・。

   ただ先立つものがないと、いけませんね。
  映画のように、大金持ちのベッドの友人が出来る保証は、ないのですから・・。

   こんな映画を観ますと、毎日、のんべんだらりと過ごしている私などは、
  耳が痛いです。でも、映画自体は決して暗い映画では、ありませんでした。

   全編に、素敵な言葉が行き交っていましたが、覚えられません。
  原作があるのでしたら、買って読みたいのですが、
  果たしてどうなのでしょう。大体、こんな内容だったと思います。

   「あなたは、自分の人生に喜びを見つけましたか・・?」
  「あなたは、他人の人生に喜びを与える事をしましたか・・?」

   「結婚生活を長持ちさせる秘訣は、何ですか・・?」
  「耐えることだよ。」

   何だか、あっちに飛びこっちに飛び、
  まとまりのない文章になってしまいました。

   でも、演技達者の二人の映画は楽しかった? です。
  それにしても、エドワードの病人らしくなかったこと!

いにしへの時への誘(いざな) い

2008-05-18 16:02:50 | 旅気分・夢気分


   




   今日も、鶯の声で目覚めました。
  と言っても、とっくに日は高かったのですが・・。
  こちらは、今日も五月晴れです。

   昨夜は、半月のお月様を丁度、南の空に眺めながら眠る事が出来ました。
  月の光で眠るなんて、何とロマンティックなのでしょう!!
  そう言えば、20日(火)が満月なのですね。 






 


   



   さて話は変わって旅行 2日目。
  遅い朝食を取り、星野哲郎氏の詩にもありましたように、
  様々な船が行き交う海を部屋の窓からボ~ッと眺めていました。
  目の前に、太陽の光にキラキラ煌く光の海が広がります。

   四国松山への連絡船、あるいは近隣の島々へ・・。漁船の姿も・・。
  そこには、長閑な光景が広がっていました。別世界のような静けさ・・。

   朝晩は少し冷えましたが、日中は汗ばむ陽気に。そんな中、宮島へ・・。
  宮島は小学校以来ですから、何十年? 振り。
  でも、昔ながらの佇まいは、しっかり残っていて癒やされました。

   そうそう癒やしと言えば・・。沢山の鹿! 
  でも、ここの鹿たちは本当に大人しくて、何とも優しそうな顔をしています。

   彼らの顔を見ていると、思わず笑みがこぼれて来ます。
  ここに住む人々と鹿が、共存しているのですね。

   白砂と朱の鳥居の向こうに、輝く海・・。昼間の海は、太陽と仲が良いですね。
  浜辺に立って、海と空を思い切り深呼吸して来ました。











   ところで、こちらのお店。
  昭和の雰囲気、
  プンプンだと思いませんか?

   懐かしさに駆られて? 
  入ってみました。

   店内も思った通り。
  いいえ、店内の方が
  余程、昭和らしかったかも
  知れません。

   極めつけはこのマッチ。
  国鉄桟橋前と印刷してあります。
  まさに、昭和そのものですね。

   味も、何だかとっても懐かしい? 味。
  郷愁を誘う・・とでも言ったらいいのでしょうか・・。

   2日目は、こうして神の島、宮島をのんびり歩き、
  空っぽの時間を過ごして来ました。偶には、いいですね。
  宿は、連泊です。

悠久の海

2008-05-17 00:02:41 | 旅気分・夢気分

【どこまでも穏やかな海 (沈む夕日)】




   五月晴れが続きます。
  今日も、雲一つない天気。

   雲らしい雲と言えば、
  ス~ッと、刷毛で描いたような
  白い飛行機雲だけ。

   青に白が何と映えるのでしょう。
  思わず見惚れてしまったものです。

   風は、そよそよと・・
  レースのカーテンを揺らし、
  本当に気持ちの良い
  天気になりました。

   さて、5/14から2泊3日で、愛車を 駆り立て・・
  ひたすら西へ・・と、車を走らせて来ました。



   行先は・・又々、
  山口県周防大島。
  1年振りです。
  (前回は、【こちら】

   今回は、つい最近、
  山口に移り住んだ叔母と・・。
  全走行距離は、908kmでした。

   この叔母とは、妙に気が合い、
  親しくさせて貰っています。
  (母方、4人姉妹の一番下)

   これが小説の世界ですと・・。
  片道450kmも車を走らせ、
  会いに行くのですから、
  夏樹静子ばりの危険な香りのする密会・・? 
  なんて事に、なるのでしょうか・・。

   現実は、叔母と姪の束の間の息抜きの旅・・
  なのですから、何の事は、ありませんね。

   いえいえ、サスペンスは物騒ですね。
  スリルは、スピードだけにしておきましょう。
  それが、本来の目的・・? なのですから・・。

   とは言え、上の写真のような鏡のように穏やかな海は、
  疲れた心と身体を癒やしてくれるには、十分過ぎるものでした。

   日本海や太平洋の外海の荒々しさとは違い、包み込むような優しさ。
  日本には、この内海があったから救われた・・と、
  何かの記事で読んだ事を思い出します。そして仕上げは、温泉と露天風呂。

   遠くに夜景を望みながら・・夜の潮騒に包まれてのそれは、
  大層、ロマンティックでもありました。     











   



   この周防大島が作詞家星野哲郎氏の出身地である事は、前回も触れました。
  従って、このホテルにも様々な寄贈が、なされています。
  そこには、こんな詩も発見。さすが作詞家ですね。







     
   


   目の下に 海を控えた ジャングル風呂に
   深々と 身を沈める時 心に響く 潮騒がある

   窓は 巨大な 動画のスクリーン
   上げ潮下げ潮に 乗って
   ゆったりと 現われては消える

   様々な船舶は 海の銀座を行き交う
   ファッショナブルな 女性たちだ

   飽かず 眺め入るうちに 黄昏が迫り
   瀬戸を隔てた 向かいの山の稜線に
   真っ直ぐに 落ちて行く 夕日は
   湯上りの気分を 盛り上げる

   とれとれの 海の幸を前に
   なみなみと注いだ盃を 一気に呑み干す時
   「○○○」 の名の いわれが分かる

                  星野 哲郎   
                   ~つづく

風と薫りのお喋り

2008-05-13 17:01:06 | 趣味の器(壺)~その他




   昨日までの寒さは、やっと一息付き、
  久し振りに5月らしい天気になりました。

   カラッとして、何とも気持ち良い風が、
  そよそよと吹いています。

   それにつられるように、今日も、
  どこからか蝶が・・。でも、今日は・・

   先日のように、蝶を追い駆けるという
  空しい格闘? は、やめました。
  いいえ、そのつもりでした。

   でも、そんな時に限って、硝子戸越しに
  私をあざ笑う? かのように、目の前の
  大きなマロウの葉っぱに、
  こちらを向いて止まっているのです。

   結局、誘惑に負け外に・・。
  やはり、と言いますか・・
  逃げ足の早いものでした。それでも今日は深追いはしません。

   ところで、昨日までの寒さに比べると、
  今日の風は、こんな風でしょうか。

   と言っても午前中だけで、午後からは天気予報通り曇って来ましたが・・。
  つい先程から、とうとう雨も降り出して来ました。
 
   




   “・・・二人は風を吸い込んだ。たいそう優しい風だった。
  二人の周りを誘うように、そよ吹いた。”

   「こんな風と歩くのは、気持ちいいことね?」
  「気持ちのいい、親しみ深い、良い匂いのする風ね。」

                                     【「アンの幸福」 12.】

   



   散歩中に、こんな会話しながら歩くなんて、素敵ですね。
  恋人でも夫婦でも親子でも・・。  






 
【アロマポットに・キャンドル立てにも】




   さて、こちらは、見ての通り、アロマポットにも、
  蝋燭立てにも兼用出来る陶器です。

   綺麗な薔薇柄の物も、それは素敵で、
  いいのですが、昔からこんな土物が大好きな私。

   つい買い求めてしまいました。
  どうやら手作りのようです。

   土物は、何と言っても温もりが感じられますね。
  私達と同じように息をしていると言いますか・・。

   丁度、雨も降り出し、
  薄暗くなりましたので、蝋燭を灯してみました。

   気温も、ちょっぴり下がりましたし、
  丁度本来の温もりも欲しくなり、良かったです。

   ところで、明日は久し振りに車を走らせて来ます。
  片道500km弱。

   2日、ひょっとしたら3日、ブログをお休みするかも知れません。
  ネット環境からは、完全離脱したいと思いますので、
  どうぞ、よろしくお願い致します。

白十字の献身

2008-05-12 16:36:08 | ハーブと香り雑学




   今日も、ぐっと低めの気温で
  明けました。

   起床時の居間の気温は
  16℃でしたから、
  3月中旬頃の気候でしょうか。

   それでも空は晴れ渡り、
  鶯も鳴き・・。

   その陽光は、
  明らかに5月のそれです。

   ここに来て、緑が本当に
  目に鮮やかに感じられます。

   二階の窓から見える里山も、
  桜の季節のパステルカラーから一段と緑を濃くしています。
  そう言えば・・。

   今年は、ドクダミが、まだその白十字の花
  (本当は葉が変化した総苞片)を咲かせません。

   それでも冬の間は、すっかり姿はありませんでしたのに、
  いつの間にか、その数を増やして来ています。
  冬に地下茎を盛んに伸長しているのでしょう。

   ドクダミの葉っぱは良く見ると、ハート型なんですね。
  葉裏は、淡いパールピンク。

   勿論私は、白い花の咲く頃、採集してお茶にします。
  そのお茶の健康効果は・・。

   身体を温め、利尿、高血圧、動脈硬化の予防、便秘、はたまた生葉は消臭、
  そして揉み汁は虫刺され等など・・。枚挙にいとまがありません。






 
【朝開いた薔薇・早速花瓶に】

   



   ところで、今宵は 「上弦の月」 ですね。
  いつも思うのですが、月夜に薔薇は似合います。
  『アンの世界』 の薔薇を思うと、薔薇をもっともっと植えたくなります。

   



   “美しい夜だった。
  満月は丁度、欝蒼うっそうとした丘の森の上に昇り、
  月光は、ポプラ越しに私の前の庭に射していた。

   西側の樹木のない片隅から、夕映えが微かに残った
  銀青色の空が見えた。この時の庭は実に美しかった。

   薔薇の季節で、家の薔薇は満開だったからである ――
  おびただしい数だった ―― 淡紅色、赤、白、黄の大輪が。”

                            【「アンをめぐる人々」 7.】 

薔薇が微笑む時・・

2008-05-11 17:00:06 | リラのお気楽ユメ日記




   昨日、一日中降り続いた雨は、
  起床時には上がっていました。

   お昼前には、青空も。
  それにしても、この寒さ、
  一体、どうしたと言うのでしょう。

   一気に開こうとしていた庭の
  薔薇も、季節外れの寒さに、
  少々、戸惑っているようにも・・。

   昨日の白薔薇も、昨日と全く同じ
  状態を保っているかのようです。

   



   “今日は6月の中から1日だけ4月に、
  こぼれ落ちたような日でした。”
              
                                【「アンの幸福」 第2年目9.】

   


   『アンの世界』 の6月は、梅雨の鬱陶しい日本と違って、
  それはそれは・・美しい世界のようです。

   その6月から、『アンの世界』 では、まだまだ春も浅い、
  寒い4月に戻ったようだ・・と、言っているのでしょうね。



   とは言っても先日来の、
  大輪の薔薇7輪。

   今部屋の中は、その薔薇の香りで
  咽(むせ)るようです。

   それに、剪定を兼ねてドッサリ、
  切り取った、ラベンダーも加わって、
  既にクラッ! 状態。

   視線の先には、紫色の花を付けた
  菖蒲(あやめ)や、蔓日々草の花が。

   PCに疲れた目の保養となっています。
  今のこの季節って、いいですね。







   



   「木も子供のようなものですよ。
  ちょっと背を向けている間に、
  大きくなる事は恐ろしいくらいだものね。」

                                   【「炉辺荘のアン」 第1章】

   


   リンド夫人 の言葉を待つまでもなく、木の成長の早さには驚かされます。
  植木屋さんに頼めば、何の事はないのですが、
  最近、木を切る快感に? ハマっています。

   バッサ、バッサと・・切り出したら、やめられません。
  これって、結構なストレス発散・・? だったりするのです。

   そんな中、又もや 【蜘蛛の糸】
  今日は、写真に撮ってみました。ハイ、ポーズ! そしてお疲れ様~。

花の香りで “夢時間”

2008-05-10 16:10:59 | 香る庭の花綴り


   



   こちらは、久し振りの雨となりました。朝からしとしと・・。
  ここの所、空気が乾燥していましたので、これも久し振りのお湿りです。

   それに何より、「リラの木」 を植えてから初めての雨。
  今日ばかりは、この雨を待ち望んでいたような気がします。

   ただ PC 上に表示されている、我街のただ今の気温は、11℃。(16時現在)
  いきなり、春から冬に後戻りしてしまいました。






 



   


   ところで雨と言えば・・。
  4月は、「木の芽おこし」 や、「木の芽もやし」 と呼んでいた雨の名称も、
  5月になると たけのこ流し」芽花つばな流し」 と、代わるのだそうです。

   芽花がほぐれて白い綿を付ける頃になると、
  南西諸島では梅雨の前触れのような “しのつく雨” に。

   今、こうして自分で書き込みながら、情緒のあるこの言葉に、
  こんな美しい言葉を持つ、日本人という事に喜びさえ感じています。

   さて、春も盛り。
  我家の小さな庭にも薔薇を初め、様々な花が咲き乱れています。
  となれば・・どうしても私の心は、あの冬の日の薔薇に・・。

   クリスマス前に蕾を付け、あそこまで頑張ったのに、
  矢折れ力尽きた薔薇・・。

   それにも、とうとう花芽を付ける事が出来ました。
  今の季節なら、随分楽でしたでしょうに。
  これも薔薇の運命だったのでしょうか・・。

   一方、『アンの世界』 の庭。
  (ここではダイアナの花壇) と言えば・・。もう、うっとりです。

   



   “薔薇色の ブリーディング・ハーツ、真紅の素晴らしく
  大輪の 牡丹、白くかぐわしい 水仙 や、刺のある、
  優しい スコッチ・ローズ、ピンクや青や白の 苧環おだまき や、
  よもぎ や、リボン草 や、薄荷はっか の茂み、
  華奢な白い羽根のような葉茎を見せている クローバー の花床、
  ツンと澄まし返った麝香草じゃこうそう の上には、
  燃えるような緋色の花が真っ赤なやりを振るっている、
  といった具合で、
  この庭には日光も薄れるのを惜しんでいるようであり、
  蜂はのどかに唸り、風もたゆたいがちに、
  木々の梢を撫でさすっていた。”

                                  【「赤毛のアン」 第12章】

   



   咲いている薔薇の花は、花瓶に挿して楽しんだ後は、
  乾かしてポプリに。一部は、紅茶にも浮かべます。

   紅茶のブラウンと薔薇の花びらの赤が溶け合う事で、
  美しい色合いが楽しめます。夢時間が生まれます。 

香りに遊ぶ日

2008-05-09 17:01:36 | ハーブと香り雑学




   時折、晴れ間は出るものの、
  今日は、曇りがちの天気になりました。

   この季節には珍しく長く続いた良い
  お天気も、そろそろ下り坂のようですね。

   それでも、どうしても視線は庭の方へ。
  見るとはなしに眺めていましたら・・。

   珍しい蝶が、ヒラ~リ、ヒラヒラ・・。
  慌ててカメラを持ち、
  サンダルを引っ掛け、追い駆けました。

   そんな私を焦らすように、
  やっと花開きかけた、ハロー・エンジェルや、
  ラベンダーの周りを止まっては逃げ・・。

   そんな他愛もない追い駆けっこを
  どの位の時間、していたでしょうか。

   たいした時間でもなさそうで、意外に長い時間だったのかも知れません。
  そう言えば・・今年は、まだ1枚も蝶の写真を撮っていないのでした。

   そうそう、その蝶との予期しない追い駆けっこの途中に見つけたもの。
  それは、見事に張り巡らされた蜘蛛の巣です。
  芸術的と言っていいかも知れません。

   その描写は、私などが綴るより、いつものように、
  『アンの世界』 の、このフレーズをどうぞ。

   



   “・・・木々に掛け渡した蜘蛛の巣が銀の糸のように光り、
  もみと枝の花々が、親しげに囁き交わしているかのように
  思われた。”
                              【「赤毛のアン」 第9章】



   ところで、 の写真のピンクの
  薔薇は、お隣の奥様から。

   何気なく、「綺麗な薔薇ですね。」
  と言いましたら・・。

   間髪をいれずに、
  サ、サッと切って下さいました。
  その手際たるや・・。

   ただ、催促したみたいに
  なってしまいましたね。

   我家の紅い薔薇と合わせると、
  その香りと共に、一気に華やかになりました。   
  そしてこちらは、先日の牡丹の花びらです。



   ポプリ用に乾かすと、真赤な色が、
  このように落ち着きのある色になりました。
  まさに牡丹色ですね。

   小さな薔薇の花びらと比べてみると、
  その差は、一目瞭然です。

   又、「ツリージャーマンダー」? 
  だったと思うのですが、
  私の大好きな薄紫色の花を付けました。

   ハーブの花びらも野の花と同じ、
  小さな小さな花です。

   春になると、必ずこうして
  花芽を付けてくれる事に感謝です。