「ホ~ッ、ホケキョッ・・」 と、鶯が鳴き、
今日は本当に爽やかな朝を迎えました。
雲一つない五月晴れです。
昨夜は満月でしたね。
真丸いお月様を西南の空に眺めながら、
休む事が出来ました。
真中を少しだけ開けたカーテンの隙間から、
ちょっぴり黄色味を帯びたお月様。
冬の青褪めた、どこか近寄り難い、
神々しいまでのお月様と違って、
何とも優しげです。
それは、微笑んでいるようにも見え・・・。
“美しい夜だった。
満月は丁度、欝蒼とした丘の森の上に昇り、
月光はポプラ越しに私の前の庭に射していた。
西側の樹木のない片隅から、
夕映えが微かに残った、銀青色の空が見えた。
この時の庭は実に美しかった。薔薇の季節で、
家の薔薇は満開だったからである ――
おびただしい数だった ―― 淡紅色、赤、白、黄の大輪が。”
【「アンをめぐる人々」 7.】
アンの庭には遠く及びませんが、
薔薇が次から次へと花開いています。
赤、白、黄、ピンク・・。
そうそう、この冬ずっと心を奪われていた
薔薇が、やっと綻びました。(冒頭の写真)
背丈も大きさも同じです。
勿論、以前の薔薇は、頑張った後、力尽きて
しまったのですが、その生まれ変わりですね。
そう信じています。
冒頭の写真は、昨日の朝の写真です。
雨粒がキラッ! 今日は開きましたので、
早速花瓶に・・。美しい姿です。
ところで、この薔薇こそ、
「薔薇」 の漢字が似合うと思いませんか?
よくぞ、こんなぴったりの漢字を考え、
付けてくれたものだと感心しきりです。
アン 風に言わせて貰うなら、こんな風になるのでしょうか・・。
「どこのどなたか知らないけれど、
昔の人は良くもあんなに
ぴったりした名前を付けなすったものね。
例え、他にどんな漢字を持って来たとしても、
これ以上のものが、あるとは思えないわ。
いかにも美しい、優雅さ、上品さを思わせるじゃないの。」
そうそう、もう一つ 「漢字」 で言わせて貰うなら・・。
故夏目雅子さんが、伊集院静氏に魅かれたきっかけは、
“鬱”の漢字を、いとも簡単に、スラスラ書かれた事だったと・・
つい最近知りました。
“鬱” もそうですが、先の “薔薇” の漢字も書けません。
後、“檸檬” “林檎” なども・・。
漢字にすると趣がありますね。途端に、ロマンを感じたりします。
今更、恋は無理にしても練習してみる価値はありそうです。