樅の梢の上の北の空は 琥珀色と薄緑色をしていた。 空気は涼しかった。 (中略) 「時々夕方になると、 この庭に幻影のような不思議な匂いが 漂って来ますね」 と、オーエンが言った。 【「アンの青春」 第25章】 |
起床時こそ雨が降っていましたが、
その後、晴れました。
昨日までの、どうしようもない肌寒さは解消。
ただ、夕立後、再び空気は涼しくなりました。
寒かったり暑かったり。
太陽は顔を出しているのに、ザ~ッと来たり。
尤も、こんな不安定な天候を含めて、
梅雨という事なのでしょうけれど。
さて、目まぐるしく
変化する6月の庭。
かつてこれほど
この季節の庭を
意識した事が
あったでしょうか。
一雨ごとに
植物は元気になり、
ハッとするほど
瑞々しさを増して
います。
緑がこんなに
鮮やかだったなんて。
そしてどこから
ともなく漂う香り。
それは、ひと頃に
比べれば、ゆうに
倍以上も増えた、
ローズゼラニウムや
ローズマリー等など・・。
ハーブのお陰に他なりません。
薔薇も再び蕾を付けて。
~なんて、ここまでは屋外の自然の香り。
屋内では、久し振りにお香を焚きました。
今日のお香は、貴田沈清堂の 「香の杜」。
ジャスミン、百合、マグノリア、ネロリ・・。
プラス、「老山白檀」 まで調合された贅沢な香り。
この香りにすっかりハマってしまいました。
これまでインド、中国、色々なお香を使ってみましたが、
気品のある繊細な香りは、やはり日本製が一番ですね。