【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の花空間

2014-12-17 18:16:58 | 四季のスケッチ

【薔薇色の背景と 「ゼラニウム」】


【開花した 「山茶花」】








リラは物悲しく辺りを見回した ――
谷の向こうに灰色に広がる人気ない休閑地きゅうかんちを。
(中略)
小川が曲がって流れている所に差し出た
浜茄子はまなすにはまだ 紅い葉がしがみついている 。
その茎には少し前に降った小雨の雫が
真珠のように光っている。
(中略)
風は霜枯れて褐色になった羊歯しだの間で
溜息をつき、ガサガサ言ってから
悲しげに小川の方へ消えて行った。                 
                    【「アンの娘リラ」 第10章】







   ほとんど何もない空で明けました。
  それにしても寒かったこと!

   それでも凍結はありません。
  すんでの所で、0度にはなっていないのでしょう。

   ただ今日は、こちらには珍しく、冷たい北風が吹いています。
  普段は、ほとんど縁のない風。こんな時・・。

   厳しい冬の続く、とりわけ風の描写の多い、
  『アンの世界』 を思わずにはいられません。







                              【緑から彩りの葉へ 「ヒマラヤ雪の下」】
   さて、昨日の雨と
  今日の強風でも
  お隣の紅葉は、
  まだまだ健在。
  踏みとどまっています。

   従ってゼラニウムは、
  寒風の中でも薔薇色の
  背景でお澄まし。

   この色のお陰で、
  見た目は暖かそうですね。

   一方、我家の紅葉。
  もうほとんどの葉が、
  茶色に変色して枯葉状態。

   尤も、そんな中でも
  上記の如く、かろうじて
  1枚か2枚、紅い葉が必死に
  しがみついていますけれど。

   そして、先日の蕾の
  山茶花は開花。

   どこかあどけなく
  控え目で、可愛い花ですね。

   「山茶花や
  屡々(しばしば)来る雨寒し」

  こんな句がぴったり来ます。