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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

華の隣りの小さな花

2014-10-02 16:55:08 | 薔薇の追憶

【リラ版 「公爵夫人の薔薇」】






【「水引草(ミズヒキソウ)」】








グリン・ゲイブルスの 10月 は実に美しかった。
窪地の樺は日光のような黄金色に変わり、
果樹園の裏手の楓は深い真紅の色に、
小径の桜は言いようもなく
美しい濃い赤と青銅色に染まって、
その下に広がる畑をも照り映えさせていた。
アンは自分を囲む色彩の世界を
思う存分楽しんだ。                   
                    【「赤毛のアン」 第16章】







   写真こそありませんが、
  意外にも今日は、晴れの天気で明けました。
  起床時に限っては昨日よりは余程、良いお天気です。

   とは言え、時折、思い出したように顔を出す太陽は昨日と一緒。
  どうやら明日は雨のようですし、お天気は下り坂のようです。

   それにしても、10月に入ってから、
  なかなかすっきりしたお天気になりません。

   『アンの世界』 の天気とは程遠いですね。
  やはり美しい季節は、日本では11月でしょうか・・。












   さて、薔薇の隣りで
  華となって咲くのは
  小さな小さな水引草。

   花の色も同じ赤。
  それなのに存在感の
  ある薔薇と違って、
  ひっそり咲く、
  どこか物寂しげな
  野の花。

   これら二つの花は、
  全く対照的なのに、
  こうして並ぶと、
  それぞれの良さが
  際立ちます。

   薔薇の華麗さ、
  愛らしさには万人が
  惹き付けられます。

   一方、水引草は・・。
  誰からも注目もされず、
  話題にすらのぼりません。

   でも、切ないような
  秋の夕暮れ。

   一人静かに過ごす空間には、
  凛と咲く薔薇の一輪に似合う気がしてなりません。

   そう、薔薇に寄り添う花。
  薔薇の隣りで華になりますものね。   

幸せ色の薔薇 ~ 薔薇色編

2014-09-30 18:11:08 | 薔薇の追憶


















素晴らしい一日となるべきその日も
いつもと変わりなく始まった。
東の空の 卷積雲 が ――
それが卷積雲である事を
この時のジェーンは知らなかったが ――
燃え始めた。
太陽は殊更ことさら大騒ぎせずに昇った。             
                 【「丘の家のジェーン」 11.】












【午前6時半の空】








   9月最後の今朝は、こんな鱗(うろこ)雲で明けました。
  本当に、一日として同じ空はありません。

   勿論、鱗雲も千差万別。
  昨日のように何もない空もいいけれど、
  味わい深い雲の存在には、心癒されます。














【薔薇色の薔薇】




   さて、今日は
  薔薇色の薔薇を。

   薔薇色と言えば、
  幸せ色。

   ばら色と綴った方が
  良いかも知れませんね。

   思わず笑みが
  零(こぼ)れる色。

   ロマンティックな
  夢を叶える色。

   ところで、真紅に
  見える蕾のそれも
  皆、みんな薔薇色。

   いつもの事ながら、
  蕾時は、ドキッと
  させられます。
  つい違う色と錯覚して。

   毎日のように
  薔薇の写真をアップ
  していますのに、薔薇に接しますと、
  つい饒舌(じょうぜつ)になってしまいます。
  通り一片な言葉など、いりませんのに。

秋色薔薇は女王の風格

2014-09-28 19:01:21 | 薔薇の追憶















秋の風と連れ立ち 
天高くそびえる高原を歩き
緑をまとった小さき妖精たちに
出会う事を ひそかに願う
妖精の国へと真っ直ぐに続く
もみ立ち並ぶ街道の側
月と太陽の狭間はざまの 魅せられし国
               【アンの想い出の日々(下)」】











【午前 5時45分 の空】


【午前 6時 の空】







   今朝も、こんな趣きのある空で明けました。 
  二日として同じ空はない今の季節。

   毎朝、一番に空を眺める事が、
  この季節の楽しみの一つとなっています。

   それにしても窓を開ける度に、戸外に出る度に、
  フワ~ッと香る甘い香り。香りの主は勿論、金木犀。

   我家も隣家もお向かいの家も、皆植えていますので、
  もう凄い事になっています。嬉しい悲鳴。
  






   今年は金木犀が
  9月に何十年振りかで
  咲きました。

   かと思えば、
  我家ではすこぶる
  花付きの悪かった
  紫陽花が咲いたり。

   ちょっとした異変?
  が起こっています。

   薔薇も例外では
  ありません。

   これで何度目の
  開花でしょう・・?

   今日は秋の日に輝く
  朱鷺色(ときいろ)の
  薔薇をもう一度。
  (前回は 【こちら】

   青空を背に太陽光線
  を受けてキラキラ。

   見方によれば、
  黄金色にも見え。薄っぺらな言葉などいりませんね。

秋色薔薇の装い ~ 真紅編

2014-09-25 17:10:58 | 薔薇の追憶



【公爵夫人の薔薇】


【淑女の薔薇】







扉の傍らにかぐわしい露を乗せた
一輪の薔薇が咲く
象牙ぞうげのような白だとある者は言うが
私はそれが 真紅の薔薇 だと知る
甘い思い出と 明るい希望が
扉を守る双子の見張り      
              【アンの想い出の日々(下)」】



















   昨夜からの雨は朝には上がっていました。
  目の前の里山は、ちょっとした幻想的な風景。

   200m そこそこの低い山ですが、山は山。
  「想像の余地」 は、たっぷりありますね。

   ところで朝一番に庭に出た時、
  ふっと嗅いだ懐かしい香り。“もしかして金木犀・・?”
  まだ開花はしていませんが、蕾がたっぷり。

   今日は今の所、蒸し暑いですが、
  この所の気温の低下で、金木犀の開花は早そうです。

   それにしても9月に金木犀の香り・・。
  何十年振りの事でしょう。














   昨日の大人のピンク、
  朱鷺(とき)色の
  薔薇に続き、
  今日は真紅の薔薇を。

   そう、リラ版、
  「公爵夫人の薔薇」 と
  「淑女の薔薇」。

   春薔薇とは違い、
  この秋薔薇こそ、
  より洗練されて登場。

   香り、形は勿論、
  気高くもあり。

   そんな薔薇が
  満を持して次々と開花。

   他の流行は移り変わる
  のに、ずっと愛され
  続ける薔薇の一端を
  見たようです。

   広く浅くではなく、
  強く、深くでしょうか・・。

   これから暫くは金木犀との香りの二重唱。
  最高の香りの季節を迎えます。

秋色薔薇の装い

2014-09-24 19:30:08 | 薔薇の追憶







【朱鷺色の薔薇~「ラ・コンパッション」】










黄昏たそがれ迫るひと時に 微笑む 薔薇
昨日と同じ喜びに 心躍らせる
しかし エデンの園の百合のように淡く儚く
夕べ 小さな希望が一つ この世から消えた                 
                【アンの想い出の日々(下)」】






   
   台風16号は温帯低気圧に変わったそうですね。
  今日は、お昼頃から雨の予報でしたが、
  降りそうで降らない空が続いていました。

   大層、思わせ振りな空。少々、蒸し暑くなっています。
  夕方頃から音もなく、ごく弱い雨が・・。

   今は、まだやんでいる事の方が多いのですが、
  大雨にならない事を祈ります。

   

   










   さて、ふと目を向ければ
  秋薔薇が、そこここに。

   今日は朱鷺色の薔薇を。
  そうリラ版、
  「スイートな女神」。

   当然の事ながら薔薇は
  青空が似合いますね。

   ところが意外にも
  今日のような曇天にも。

   その色は、ひと際、
  鮮やかさを増し、
  その魅力を際立たせて
  いるようです。

   華やかにも、
  シックにもなりますね。

   その上、香りも
  殊の外、かぐわしくて。

   やはり大人のピンクは、
  名作の余裕と言ったところでしょうか・・。

大人色に染まった秋色薔薇 ~ その2

2014-09-21 18:00:08 | 薔薇の追憶














「・・・薔薇を買いに行きなすったのよ・・・
金色の薔薇 を55本よ、スーザン・・・
好きな花は黄色い薔薇だけだとおばさんが
言いなさるのを聞いた事があるの」                    
                  【炉辺荘のアン」 第14章】











【薄紫色の空 ~ 昨夕18時】







   昨日の真珠色の空から一転して、今日は快晴となりました。
  気温も昨日より上がりました。

   でも、今日くらいが私には丁度良いです。
  昨日は、ちょっと寒過ぎましたから。

   ところで、写真の空は昨夕のもの。
  時間としてはほんの僅か。
  刹那の時間とは良く言ったものですね。















   さて、昨日の続き。
  気温が上がった事も
  あり、太陽を一身に
  受けて蕾の薔薇が
  一気に開花。

   薔薇の最盛期は
  5月でしょうが、今、
  この季節、薔薇にとって
  1年で1番美しい季節を
  迎えたような気がします。

   特に金色の薔薇。
  (冒頭の写真)

   この色の薔薇が咲いた
  のは久し振りですが、
  まさに神々しいまでの
  美しさ。

   アンが金色の薔薇と
  言うのも頷けます。

   この色の薔薇で
  思い出すのは
  マライアおばさん

   アンの家に長い事、居候。
  それだけならまだしも、
  口うるさくて頑固で、意地が悪いと来ています。

   でも、何が幸いするか分かりませんね。
  誕生日に金色の薔薇を55本送った事により、
  アンの家を退去する事になったのですから。   

   年齢を知られるのが殊の外、嫌だった・・。
  マライアおばさんの弱点は、アンにとっても
  思いもかけないもののようだったようです。

大人色に染まった秋色薔薇

2014-09-20 18:00:08 | 薔薇の追憶



【イナバウアー?】


【凛として蕾の薔薇】








「・・・一体、夏はどこへ行って
しまったんでしょうね? 
(中略)
小さい頃、あたしは夏の一方の端から
もう一方の端を見る事が出来なかったのよ。
果てなく続く季節のように
あたしの前に広がっていたんです。
今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』
だけですわ」            
                   【「アンの愛情」 第23章】






   この所、良いお天気が続いていましたが、
  今日は珍しく真珠色の空に。

   こんな空ですと、(昨日もそうですが)妙に冷え冷えとして、
  一気に秋が深まったような気さえして来ます。
  まだお彼岸前ですのに。
   





   アン ではありませんが、
  一体、夏はどこに
  行ってしまったのでしょう。

   ここ何年も、お彼岸頃に
  やっとしのぎやすくなると
  いった事を繰り返して
  いましたものね。

   今年のように、
  夏を懐かしむなどといった
  感情は、久し振りです。

   そんな中、
  秋薔薇が、ひっそりと
  厳かに開花。

   最盛期に比べると少々、
  小振りながら、この季節の
  薔薇は、とりわけ美しくて。

   虫食いの葉っぱでさえ
  日が射せば、小さな灯りが
  灯ったよう。

   これは春にはない、
  秋薔薇の独特の風情です。

   秋の薔薇には百の色、秋の茎には千の色と言います。
  霜に焼けた何とも言えないグラデーションが、
  今年は殊の外(ことのほか)、楽しめそうです。     

愛しくて恋しくて ~ ピンクの薔薇

2014-08-25 17:58:58 | 薔薇の追憶







【優しい空 ~ 午後3時】









ついに 8月 の最後の週になった。
(中略)
古い生活の流れが新しい流れへと
急速度に変わって行くのを見て、
アンは幸福のただ中にいながらも、
一抹の淋しさを覚えた。
「変化というものは、
嬉しいものではないが、結構なものだよ」
ハリソン氏はものを
極め尽くした人のような口の聞き方をした。                   
                  【「アンの青春」 第30章】





   昨日の雨は朝には上がっていました。
  午前中は薄日も射していましたが、午後になって結構、激しい雨が。

   幸い、すぐに上がりましたが、夜には再び降るそうです。
  なかなかお天気、安定しませんね。
  それでも午後3時頃には、こんな優しい空が広がっていました。

   それにしても昨日は良く降りました。
  午後から降り出した雨は、夕方から夜にかけて、
  雨足もひどくなり、肝を冷やしました。

   我家は高台にありますので、
  これまで水害の事は、ほとんど考えた事はありませんでしたのに。
  良い変化ならいいですが、こんな変化は有り難くありませんね。






   さて、つい一週間前にも
  微笑んだ、淡いピンクの
  薔薇が又々、開花。

   そう言えば・・。
  こちらの薔薇にもまだ
  名前がありませんでしたね。

   濃いピンク、所謂、
  薔薇色の薔薇が
  【初恋の記憶】・・。

   となれば今度は、
  「淡い恋の追憶」 なんて、
  いかがでしょう・・?

   「恋の記憶」 とか 「追憶」、
  詩的な単語の大安売り。

   でも、ロマンティック
  ですから良しとしましょう。

   ~なんて自分で言って
  いれば世話はありませんね。

   そうそう、これらの薔薇、
  剪定を忘れずに。確か、8月終わりから9月にかけてでしたね。
  (蔓薔薇は来年2月頃) 大きな花を咲かせるために。

ピンクの薔薇は初恋の記憶

2014-08-07 17:47:27 | 薔薇の追憶













「時々夕方になると、この庭に幻影のような
不思議な匂いが漂って来ますね」
と、オーエンが言った。
「どの花から匂って来るのか
僕にはどうしても分からないんですよ。
とらえどころがなく、そこはかとなく漂い、
素晴らしくいい匂いです。
セルウィンのお祖母ばあさんの魂が
元大好きだった場所へ
ちょっと訪ねて来たのだと
想像するのが好きですよ」              
               【「アンの夢の家」 第38章】







   暦の上では立秋の今日。こちらは良く晴れています。
  しかし今日も、風はかなりあります。

   そのせいか、人の背丈をゆうに越えたセージや百合は、
  右に左に大きく揺れています。

   立秋とは言え、今日も暑くなりました。猛暑日一歩手前。
  この天気ですと、明日が雨なんて、俄かに信じられない気分です。















   
   さて、先日来からの薔薇色の薔薇。
  この暑さの中、完全に開花しました。

   まだ蕾もいくつかありますので、
  これからも楽しめそうです。

   そう言えば、この薔薇にはまだ名前がありませんでしたね。
  今日のタイトルのまま、「初恋の記憶」 とでもしましょうか・・。

   ロマンティックなピンクの薔薇にふさわしい名前・・
  ~なんて、勝手に自画自賛しています。

   思えばピンクの薔薇は、
  誰からも愛され、全ての人を幸せにする花。

   ところで、広大な 『アンの世界』 では、
  どの花から匂って来るのか分からない、花の香り。
  花も数え切れないほど咲いているのでしょう。

   狭いわが家の庭では、
  特定するのに、それ程の時間はかかりません。
  それに薔薇の香りは特別ですものね。

   それにしても今日の 『アンの世界』。
  折しも、もうすぐやって来る、
  月遅れのお盆の描写にピッタリですね。

たゆたふ薔薇時間

2014-08-04 18:23:28 | 薔薇の追憶














アンは一人、窓にもたれて
夕焼け空をうっとり眺めながら、
青春の希望に燃えた黄金の糸で
未来の夢を織り出していた。
アンの前途は 薔薇色 に輝き、
一年一年が満開の 薔薇不朽ふきゅう花冠はなかんむり
織り成して行くかのようであった。 
                【「赤毛のアン」 第35章】







   午前中一杯は、今日も雨降り。
  その雨は、断続的で降りっ放しというのではありませんが、
  蒸しますし、鬱陶しい事に変わりありません。

   これも台風の影響ですね。
  何だか四国では大変な事になっているようです。

   幸い雨は、こちらはたいした事はなく、
  午後になってからは止んでいます。

   とは言え、次の台風11号は大型ですから、
  今後の進路が心配です。それにしても今年は台風が多いですね。

   さて、冒頭の写真。
  昨日は、まだまだ蕾でしたが、
  今日は大分膨らんで来ました。雨粒の宝石も纏って。

   こちらの薔薇が開花したのは本当に久し振りですので、
  花色をすっかり忘れていました。
  何と 「ばら色の薔薇」 ではありませんか。


   朝の美人、朝顔の清涼、
  ハイビスカスの華麗さ・・

   夏の素敵な花は、
  沢山あります。

   でも庭の片隅に、
  たった一輪、薔薇が
  咲いているだけで、
  このウキウキ気分。

   一体、どうしたと
  言うのでしょう!

   薔薇独特の
  オーラでしょうか・・。

   傍にいるだけで
  親しみが湧き、
  思いも深まると
  言うものです。

   それにともすれば、
  遠去かりつつある・・
  薔薇色の世界に
  思いを馳(は)せたり。

   思いは自由ですものね。
  世に薔薇ファンが多い事も頷けます。

   そして、薔薇とは縁遠い? 茄子(なす)。
  これまで、野菜を育てるなんて思いもしませんでしたが、
  背に腹は代えられません。何より新鮮で美味しいですから。

   そうそう、今年は藜(アカザ)が不作のようです。
  元々が繊細な葉っぱ、穴だらけになり上に伸びません。

   その分、紫蘇(シソ)が大繁殖。背丈も随分、伸びました。
  どうやら小さな庭にも厳しい生存競争があるようです。