廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

やっと出会えた Eyewitness など

2013年12月21日 | Jazz CD
今週はうれしい成果がありました。 



Steve Khan の Eyewitnee の1stです。 新宿ジャズ館で、1,500円。 「廃盤」のコメントがありました。

これ、長い間探していました。 ずーっと廃盤状態で、Amazonでは中古にプレミアがついて、そんなのは当然買う気にはなりません。
ちゃんと普通の中古の値段(つまり、新品定価の半分程度)で買いたかったので、結局、全然入手できなかったのです。
何年くらいだろ、10年くらいかな? いや~、長かった・・・・。

私の同世代であれば10代の頃に Billy Joel を夢中で聴いた方々は多いんじゃないかと思います。
私も夢中なりましたが、やはり Big Shot のバックで鳴り響く Steve Khan のあのギター・サウンドにシビれた訳です。

Anthony Jackson のベースがやっぱり凄いです。 タメが効いていて、漆黒の音色で、聞き惚れますね。
後年のようなホーン・セクションやオルガンが入ったりすることもないので、4人の音がくっきりと聴こえます。
しかし、この Steve Khan のギターの音、一体どうやったら出るんでしょう。

Steve Khan のアルバムでは、これも好きです。



このアルバムでは、とにかく Steve Gadd のキレッキレのドラムが聴けます。 
特に、1曲目の Daily Bulls では、Steely Dan の Aja の時のような、何かが憑いたような様子が聴けます。



もう1枚の成果はこれ。



Jimmy Raney がソロで弾きまくる、1975,76年録音のXanadu盤です。 これも新宿ジャズ館で、1,600円。 「廃盤」だそうです。

こんなアルバムがあるなんて知りませんでした。 コレクターはVogue盤やPrestige盤をありがたがるんでしょうが、あんなまともにジャズ・ギターが
聴けないようなアルバムは買っても仕方ないんじゃないでしょうか。
やっぱり、Jimmy Raney は70年代以降のXanaduやCriss Cross時代がいいです。 ギターの真髄が聴けます。



disk unionの中古CDフロアを訪れると、欲しいなと思うCDが1枚もない日と、自分の好みにドストライクのCDが何枚もある日、の2種類があります。
きっと同じ趣味の人がまとめて処分したりすると、こういう日にぶつかったりするんですね、きっと。

そういう日に当たると嬉しくなりますが、でも、大抵は欲しいもの全部を買うことはありません。 大体、欲しいなと思う枚数の半分くらいに
わざと抑えて買います。 もちろんお金の問題が第一番ですが、大抵が仕事帰りなので持って帰るのが重かったりかさばったりするのが
イヤなせいもあるし、愉しみを将来に取っておこうという気持ちもあります。

中古盤探しってやっぱり楽しいですよね、単純に。 獲物を探して狩る、というのは男性の本能を刺激するようなところがあります。
この先も、ずーっと続けたいです。

だから、欲しいもの全部を一気に手に入れるのは将来の楽しみを全部奪ってしまう気がして、ちょっと気持ち的に抵抗があります。
これはCDに限らず、レコードの場合も一緒です。

私は欲しいものがたまたま同時に何点も見つかって、且つ予算的にも収まる場合であっても、ぐっと気持ちを落ち着かせて、多くても
その半分だけを買うようにしています。 コレクターの鉄則に「見つけた時に買え」というのがあります。 それを逃してしまうと後で後悔する、と。 

でもね、そんなことないですよ。 中古を買うようになって30年が過ぎましたけど、「あんとき無理して買ったけど、あせって買わなきゃよかったな」
と思うことのほうが逆に多いですもん。 いくらでも、出会う機会は訪れます。 これ、ホントです。

だから無理することなく、ボチボチ行こうと思ってます。



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