廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

ゴールデン・ウィークの成果 ~その2~

2018年05月02日 | jazz LP (Atlantic)

Lee Konitz / The Real Lee Konitz  ( 米 Atlantic 1273 )


これもようやくニアミントを見つけた。 ありふれたものだけど、状態のいいものとなると途端にハードルが上がり、買えない状態が長く続いていた。
盤もジャケットもまるでデッドストックかと思うようなきれいな状態で、こういうのはうれしいものだ。


今回は暇に任せて、中央線沿線(立川、中野、新宿、お茶の水)、井の頭線沿線(吉祥寺、下北沢、渋谷)の普段行かないような所も含めて時間をかけて
丁寧に見て回った。 関東エリアの全店を覗こうかとも思ったけど、さすがに千葉や大宮や関内は遠くて、行ききれずに断念。
それに、時間はあるけど金はないといういつものパターンで、これじゃ学生時代と何も変わっていないじゃないか、とその進歩の無さに呆れてしまう。


アトランティックのコニッツは、これが1番好きだ。 曲単位で言うと、"Inside Hi-Fi" の "Kary's Trance" が最高だけど、あのアルバムは半分がテナーで、
それらがぼよよ~んと間延びした感じの演奏になっていて、そこが好きになれない。 アルトだけでアルバムを作っていたら、あれが最高作になっていた。

ライヴ演奏で且つ演奏の途中でテ-プに鋏が入るという乱暴な建付けだけど、コニッツの演奏には初期の狂気をはらんだ妖しさの残り香があり、そこがいい。 
このレーベルの欠点である高音域帯をカットしたようなデッドな音場のせいで再生上はアルトの音の鋭角さが失われているけれど、それでも彼にしか出せない
独特の危ない雰囲気が溢れていて、とてもいい。 この感じを聴くためだけに、私はコニッツのレコードを買うのだ。 


コメント
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