今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。




【4月第4週:BE BLUES 第10節 栄光と…】
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この号ではまだ最終回前なのですが次の号で『結界師』(作・田辺イエロウ)が連載終了しました。『結界師』は烏森と呼ばれる現在は学校になっている土地を守り、その“力”に引き寄せられて集まってくる妖怪たちを退治して回る事を、400年間継承し続ける“結界師”と呼ばれる一族の物語。この家は墨村と雪村という二家あって互いにいがみ合っているが、その墨村の家の継承者として育てられた少年・良守は、いつか自分の力で烏森を封印しようと心に決めています。……この物語、実に淡々と、粛々と、清々と、烏森の障りを封印して行き、それぞれが、それぞれの“場所”に収まって終わって行きました。

その呆気無さに何か不思議な気持ちだけが残っているのですよね。…一言で言うなら波乱が無かった?…無かったように見えるけど、違うのかな?(汗)烏森を封印するという結界師一族の悲願にして、開祖・間時守の遠大な計画が、計画通りに大きな綻びなく完了していった。良守もその予定されていた通りの役割を果たして、そして別の役目を負った母を残して、家族の元に帰って行きました。
…そんな印象を持ったのだけど、違うのかな?(あるいは単行本で描き足される?)いや、実は『結界師』を読み直して、それをこれから検証しようとしています(汗)一体、『結界師』とは、如何なる『物語』だったのか?単行本30巻超の物語ですが、一から読み直してみようと思っています。
ちょっと、チャットでルイさんと意見交換をして、大体、腑に落ちてはいるんですが、まあ、その“見立て”で通るのかどうか?とか。…あ、今、ここで結論のようなものを記すつもりはないです。今は、ある意味、為すがまま、在るがままだったこの物語に、妙に、惹きつけられているという話に留めます。
たとえば主人公の良守と、兄の正守の兄弟の相克…のような構図が見えた気もしたんですが、あまり顕在化せずに終わってしまっている?ように見える?…でも、多分、なんとなく解決しているんだよね?この話?…というような、何とも言えない“落ち着き”があるw

中でもその最終盤で、僕が、強烈に惹きつけられたのが良守の母・守美子です。「彼女の静かな狂気」とでも言えばいいのか。『結界師』の中には、そういう話が通じる程度に狂っている(?)キャラが何人か紛れ込んでいるんですが、それが“母親”という器に酌まれると、こんな……。いや、まあ、もうちょっと彼女を『読み』込みたくなっちゃったんですよ。僕は。
この人の心象が知りたいという事もあるんですが「人の心が分からない」と嘯くこの人ですが、家庭を持って、夫や子供に愛されるのは悪くない……と、ちょっと微笑む。でも多分「なんで自分が“肯定”されているのか?」が分からない。不思議に思っているはずです。
そして、この人「あんた達(家族)のために」犠牲になるって言っているのだけど、多分、家族がいなくても行動はほぼ同じだったんじゃないかと。やはり淡々と一人で勝手に消えた…と思うんですよね……って、なんで土壇場で、この人の描きを見せるのよ?w良守の物語より気になっちゃうじゃん!w



ある意味、淡々と役目を果たし続ける結界師一族の象徴みたいなキャラクターですし、実際に、淡々と役目に沿って烏森を封印するこの終わり方は、言ってしまうとお母さんの物語だった、最後にお母さんが全部持って行ってしまった…という感さえあります。(単行本で何か描き足すかな?)
実際に、間時守の計画の実行は、お母さんこそ、必要不可欠な人材なんですよね。良守も必要と言えば必要ですが、優先順位にして前提条件としては、お母さんの方が上w
いや、今、僕がお母さんお母さん言い立てているから一本軸の物語ように聞こえるかもしれませんが、そうではなくって、たとえば兄・正守や、彼が率いる夜行の事、はぐれ異能者組織(?)裏会の顛末、扇子七郎の事、様々な……なんだろう、一所にまとまらない“交差”があって。そんな交差から離れて、孤高の位置に居た、お母さんが最後に、ポロッとこぼした本音がこれだった。それだけといえばそれだけなんですが……。

まあ、とにかく一から読み直してみます。そして、何か景観がまとまったら、改めて記事に書こうかと思っています。


結界師 33 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館


コメント ( 2 ) | Trackback ( 2 )


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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2018-06-14 04:21:49
景観は…まとまったのでしょうか……
 
 
 
Re: (Unknown)
2018-06-18 02:00:35
返信おくれましてすみません。
景観は恥ずかしながらまとまっていません(汗)『バードメン』で見極めて行きたい状態ですね。
ただ、もう少し『結界師』に関して議論した動画がありますのでyoutubeに上げましたら、こちらに通知させていただきます。

一つ、述べておくとお母さんって結界師の奥義である「無想」状態が常につづいている人かと思っています。
良守のしぐまや、正守の黒姫のような管理者がおらず、おそらくそういった者が必要ないくらい無想状態がデフォルトの人だと思っています。
 
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