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今週の一番『てんむす』、『探偵犬シャードック』の終了(第一部完)が残念

2013年06月09日 | マンガ
12月第1週:名探偵マーニー file16「商売上手」
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10567.html#766

【漫研】
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※すみません。『今週の一番』の編集/更新が遅れており記事自体が非常に古いです。本人も思い出し思い出し書いています。(チャット自体は毎週やっていますが)

この週、『てんむす』(作・稲山覚也)が連載終了。『探偵犬シャードック』(原作・安童夕馬、漫画・佐藤夕生)が第一部完でした。両作品ともここで終ってしまうのは残念な気持ちがあります。…『探偵犬シャードック』は原作者の『金田一少年の事件簿』あたりの都合でしょうかね。だとすれば、じきに再開されるかもしれません。

『てんむす』は天性の“食べ好き”(?)である少女・春風天子が、期せずして食い道部に入部し、女子大食い競技の道を進んで行く『物語』。以前、(↓)のような記事を書いています。

▼今週の一番『てんむす』予選二回戦がこんな濃密でいいのかな?(´・ω・`)
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/c7b7052f3a1983d0a6aab9b76bc6e69e

▼今週の一番『てんむす』~以勢日輪戦編もよかった。
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/dc8b209ddd3b8a509e83126b8557d90e



とにかく一戦一戦の全力疾走感がよかったです。出せるカードを後に回さないで、とにかく今出せる全てを出す感じですね。終盤、話をたたみにかかったために全力ができないというか、出せる内容が限られてしまった様子でしたが、これは仕方ないですね。残念ですが。

『てんむす』もう一つ特筆しておきたいのは、「食い道」という架空の競技を、由来から歴史まで組んで全国大会がある世界観を緻密に組んでいる所が『面白かった』です。それも「食い道」がその物語世界を大きく席巻している競技ではなくって、かなりマイナースポーツという位置づけです。
けっこう珍しいというか、テーマとなる競技を世界のすべてを決するがごとき位置に設定するのはわりとあると思うのですが、そうなると多少荒唐無稽というか大雑把な感じになる。「食い道」は、そこを避けてディテール細かくマイナースポーツに打ち込む少女たちのひたむきさと、マイナースポーツであってもそこには奥の深い世界がある事を見せていて良かったです。内容の濃い連載でした。



『探偵犬シャードック』は、シャーロックホームズが転生した(?)犬と、普通の高校生・輪島尊の推理劇、いわゆる「刑事コロンボ方式」の物語で、犯人の犯行を先に読者に見せておいて、それをシャードックたちが追い詰める構成になっています。第一部完の前には主人公は刑事になっていました。

…で、何が『面白い』かと言うと、犯人が女性だったりすると、その人がすんげえ可愛い!!のですよ。佐藤先生の画に拠るものですけどね。しかも、性格が悪い(笑)
連載第一回の犯人も女教師で、この人がまた可愛くてキャラも立っていたものだから、「この人また出ないの?レクター教授みたいな役所で?」とか言ったりしていましたが……結局出ませんでしたが「また、可愛い殺人犯出ないかなあ~?」と楽しみにしてしまう。

「金田一少年の事件簿」とか「火曜サスペンス劇場」というか、推理モノのあるフォーマットとして犯人が判明すると、おもむろに生い立ちと“悲しい過去”、“やむを得ぬ事情”ってやつを吐露しだすパターンがあるじゃないですか。
あれには僕は正直、飽きている所があったので、『シャードック』の犯人たちの多くが、普通に犯罪者マインドなのが嬉しかった。それに犯罪者マインドの犯人が大半を占める中なら、やむを得ぬ事情の犯人の悲劇も映えますしね。
まあ、その犯罪者マインドの犯人が可愛い女の子だったりしたら、もうたまらん!という、なかなかゾクゾクさせるような連載でした。

…これで男の犯人の時と、あと別パターンの閑話的な事件(?)のフォーマットも定まったら、ちょっとすごい『物語』になるかも?とか思っていた所、男犯人のパターンもギャグ的な処理とかで、面白く定まって来ていた……しかし、そんな中での突然の第一部完でした。再開求む。

てんむす 1 (少年チャンピオン・コミックス)
稲山 覚也
秋田書店

探偵犬シャードック(1) (講談社コミックス)
安童 夕馬
講談社


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