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今週の一番追記「はじめの一歩」その画力にまんまとねじ伏せられてしまう快感

2009年11月30日 | マンガ
【11月第3週:バチバチ 第27話 勝負あり!!】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10438.html#614

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



説明不要のボクシングマンガ「はじめの一歩」(作・森川ジョージ)の一歩対ウォーリーに思わず観入ってしまったり。元々、森川先生の試合描写の凄さはマジ半端ねえんですけど……それでも、この有り得ない異端ボクサー・ウォーリーのリアリティを画力一つでねじ伏せている様は圧巻と言っていいと思います。まあ、ブライアン・ホークや板垣の系譜のボクサーではあると思うんですけどね。本当にこんな戦い方ができるボクサーなんか居るわけがないのに、やったとしても青木みたいなちょっとビックリさせてペースを崩させるくらいの事にしかならないだろうに。このトリッキーな動きで一打一打にとんでもない破壊力を込められる…そんな奴がいるかも!?と思わず信じさせてしまう。動線、斜線、残像、擬音といったマンガでは当たり前の技術の積み重ねだけで、そう思わせてしまう。マンガの醍醐味がここにあると思います。

あと、このウォーリーって「あしたのジョー」のハリマオを思い出しますよね。「はじめの一歩」って時々、「あしたのジョー」とかオマージュを入れてくるのですが、ウォーリーは出自や戦い方がモロにハリマオだと思います。コーナーに追い詰めた時の逃げ方は大ジャンプに違いないと思っていましたしwハリマオはロープにモロに乗っていたのを、ウォーリーはロープに掴まるという形で翻案されていますよね。つまり森川版・新訳ハリマオって事になりますが……元々、ハリマオって相当描きづらい動作だと思っていて、マンガもアニメもそこらへんの描写には相当苦労していた感覚を覚えています。ある意味ではこのハリマオ、ホセ戦を直前にして「あしたのジョー」のリアリティを吹っ飛ばしてしまったような所が無いではないんですよね。まあ、そういう言い方をすれば賛否あるでしょうけど。…ウォーリーは、そこらへんを取り入れつつも完全に「一歩の世界」の恐るべきファイターとして馴染んでいる。森川先生の力量恐るべしという感じです。



ちょっと、そこらへん確認のため「あしたのジョー」を引っ張り出してきましたが…。



う~ん、ハリマオ、SUGEEEE!!!自由過ぎるだろうwwww

しかし、「あしたのジョー」ではこのハリマオ戦の後は、いよいよ最強の敵ホセ・メンドーザとの対決だったんですよねえ…。「一歩」はどうなるんでしょう。「ジョー」的に考えると、宮田くんは一歩と当たる事なくカーロスになるのでは…なんて事を考えたりもするんですけどね。宮田くんがカーロスになる事によって、これまで全く繋がりのなかった一歩とリカルドの線が引かれるワケですよね。……まあ、このビジョンの当否が何年先になるか分りませんが!(汗)そんなことを考えながら、ぼちぼちと連載を眺めたりしています。


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2 コメント

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Unknown (math)
2010-05-02 10:17:02
ウォーリーはハリマオ+カーロスですね。
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Unknown (Unknown)
2010-06-17 12:47:52
リカルド は ホセ ですね
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