真っ暗闇の中で立っていた自分の足の裏を確認しながら
少し足の裏に体重をかけてみる。
目を見開いてまっすぐ前であろう方向を見ていると、
漆黒の向こうに薄い光の線が左右にす~~~っと平行に伸び始め、
その真ん中だけ少し広がりがある。
ああ・・夜明けなのね、と思っていると、
薄い黄色みが増えてきて、
その光と闇の間に透明な青と紫と少しの緑が交わっている光も広がってきて、
「ああ、美しい・・」と心の底から声が出た。
(これは地球の青ですね)
でも、この色合いは自然界の夜明けの風合いではない。
そして夜明けには必ずある、あの太陽の熱を感じるというような光の強さはなく、
皮膚に到達するあの感覚がない。
それでいて、冷たくもない。
夜明けよりも色よりももっと聡明で、
色が多くて、
皮膚とか物質を通る温度ではなくて
心を通る質感みたいな・・
見ているうちに
少し心が笑う寸前のようなあの心地よさを示してきて、
いろいろなことがす~~~っと消えていき、
身が軽くなって
自分が立っているのか浮いているのか知る必要も全くなくなり、
すべてはこれでいいのよね、なんて思えるようになり、
ふわぁ~っとしながら目がはっきり青の風景を見ていました。
すると
心の中に
『反転する』と感じ取れた。
美しい青が広がっていく。
地球の深い青かな・・・と思っていると、
地球ではないという感覚が来た。
それじゃ・・何の青?
あ、疑問に思ってはいけないのね。
それをしてしまうと、人として繰り返す『事のカタチ』になるから・・
そう思いながら青を見ていました。
大きな深呼吸をすると
静かに目が覚めました。
ああ・・とってもきれいな青だった。
これがいつも知りたくてたまらなかった“答え”なのだとわかりました