セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

橋下発言と日本文化

2013-05-18 12:16:31 | 社会経済

今日は本の自炊を少し休んで書き込みする。

まずは橋下大阪市長発言について。橋下氏の発言は本人の意図とは別にアメリカ国内の韓国系市民による「性奴隷」論者を助けたね。と言うのは、多分アメリカの大部分の市民は韓国系市民がいかに叫ぼうとも関係ないからほぼ無関心で、また韓国系市民のことだから誇張が多いのではないかと思うのだが煩わしいから信じたフリをしていたと思う。でも橋下発言で「他の国もやっていた」と言われると、アメリカ市民も「おいおい、それは違うぞと」と関心を高めたと思う。

日本の否定派の論拠は「従軍慰安婦」は民間業者の売春業だから国家権力により狩り出されものではないということ。だから他国にもあるだろうと橋下発言が出てきた。しかし奴隷かどうかは自由に辞めたり入ったりできるかということ。戦前の日本の売春業には借金とかによる拘束が大きい。だから他国と同じとは言いきれない。

会社の仕事が嫌でイヤで仕方がなくても辞めることが出来ないならばそれを「賃金奴隷」という。従軍慰安婦たちが自由に辞めたり就業できたりしたかが解明されなければならない。あ、もちろん補償をうけなければならないと判断されるなら謝罪は別としても補償すべきは韓国政府だ。日韓基本条約があるからね。

ところで橋下氏は「沖縄の駐留米軍は風俗業を活用しろ」と言ってアメリカ政府のヒンシュクを買った。アメリカ兵は買春を禁じられているのだ。橋下氏は日本の風俗業は法で認められたもので売春ではないと言う。アメリカには「ナンノコッチャ」と理解できない。これは橋下氏の説明不足。

ここは若干詭弁だけどもっと日本文化について説明すべきだったね。江戸時代、日本では政治批判は禁じられていた。もちろん演劇でも同じ。ところが本質的に現政権のことを批判しているのだが別の時代のことだとして時代設定や登場人物名を変えれば罰せられない。つまり江戸時代から日本はそれなりの法治国家だったのだ。つまり法律の形式性を認めそれをかいくぐれば違法ではないのだ。現在の日本では売春は禁止されている。売春を金銭の対価による性器の接続と定義すると性器どうしが接続しなければ売春にはあたらないことになる。そこで日本文化の特性が発揮される。売春でない範囲で売春に限りなく近い効用を工夫する。これこそ日本文化の真髄。橋下氏はもっと説明すべきだ。

でもやはりヒンシュクを買うだろうな。



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