セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

読み違いの訂正

2012-02-06 17:01:30 | Weblog

先日に書いた横井邦彦氏に関わることについて、ぼくが勘違いしていたのでここに訂正する。別に横井氏から抗議や連絡があったわけではないよ。ただ僕が触れたWikipediaの社会主義労働者党(社労党)の記事について、ある人も気がついて横井氏に連絡したらしい。横井氏は22日のブログ「ウィキペディアの『社会主義労働者党』の記述について」でその事へのコメントと改めて先日の横井氏のブログの意図を書いている。

 

単なる偶然だろうけど、ひょっとしたらそのある人が僕のブログを見て横井氏に連絡して横井氏も僕のブログを見て、僕の勘違いに気づいて暗に僕にメッセージを送ってきたかもしれない。だから返答することとした。でも横井氏が見ていようがいまいが訂正するのは自然なことだ、と土曜日に誤ロンをして気がつき直ぐに自ら申告して満ガン分を支払った僕は思う。元公務員らしくないと呆れられるやら感心されるやらしたが、ちなみその日は断トツ一位で終わった。正直者の頭(こうべ)に神宿るだね。

 

僕の勘違いの訂正は社労党の原発政策についてではないよ。その事については横井氏の説明はなんだか分からないのでちょっと横におく。僕の勘違いは、横井氏が社労党が原発推進派と言われたことに一番憤慨していると思ったことだ。でも横井氏の文をよく読むと、横井氏が怒っているのは、かの行政書士が社労党の後継組織のマルクス主義同志会の立場から山本太郎氏を佐賀地検に告訴したことらしい。

 

僕が勘違いしたのは、元の「プレイボーイ」の記事を読んでいないこともあるが、まさかかの行政書士が今でもマルクス主義同志会の立場にいるとは思えなかったためだ。だからプレイボーイ」記事の行政書士の社労党の原発政策の話も単なる昔話にすぎないと読んだ。

 

インターネットの世論でも「行政書士は京都党員だが、そのブログに以前は幸福実現党の宣伝があったから、京都党は幸福実現党のダミーかもしれない」とか「京都党の代表は文部科学省に線量計を納入している原発関連企業の経営者」ということは書いてあるが、社労党とかマルクス主義同志会なんて話しはでてこない。幻滅した左翼の人が反動で真逆の宗教団体(幸福の科学=幸福実現党)に入ることはありうると思う。京都党についても幸福実現党のダミーか乗っ取りのため加入戦術かそれとも単に政治的放浪先かは色々解釈できるとしても、左翼組織とは明らかに政治的立場が違うので、京都党員であった行政書士が同時にマルクス主義同志会の立場にいるとは思えないし、本人もそんな主張はしないだろう。

 

だけど横井氏のブログの趣旨は、マルクス主義同志会のような顔をして山本太郎氏を告訴するのはケシカランということだから、明らかに僕の読み違いであった。

 

さてWikipebiaの社労党の原発政策の記事だが、横井氏は数年前からその内容を知っていて「まさかこれを本当にする人がいるとは思わなかったもので」とのことだ。では違っているのかと言うと「『新左翼がわれわれを見ればこういうことになるのだろう』ということで、これでもいいじゃないかと言った覚えがあると思いました」とのことなので何がなんだかよくわからない。

 

僕がWikipediaの記事を読んだとき、これは横井氏の脳内で「記憶の書き替え」が行われていると思った。つまり昨年の311以後、原子力発電所の危険性が広範に明らかになった。すると地球温暖化にからむCO2削減問題から原発容認に傾いていた世論が180度転回した。すると一時期原発容認していた人々も、自分は一貫して原発に反対だったという気がしてくる。でも横井氏の場合は違うようだ。

 

社労党の組織の内部でも理解できない人がいて党大会でももめたようだ。内部の人間でも理解できないならば、外部の僕に理解できないのは無理はない。横井氏は資本主義に原子力は安全に利用できないという主張らしいが、チェルノブイリの原発事故は社会主義国で起こったもの。チェルノブイリは1986年、ソ連解体は1991年。横井氏はソ連は本当の社会主義でないというかもしれない。でも本当の社会主義なんて今ある社会主義以外のどこにあるのかな。