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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
ついに、発酵ニシン制覇!シュールな夜。。。
ストックホルム2日目。
午後、スウェーデン・コミューン・ランスティング連合会(slussen駅のストックホルム寄りの改札から徒歩2分)でのインタビュー調査を終えてから、
『スウェーデンモデルは有効か』(ノルディック出版)の編者であるレグランド塚口淑子先生宅へ。
旦那様のレグランド教授に迎えられ、3人で、遂に、<シュール・シュトレミング>(発酵ニシン)パーティ。
初めての香り。
クッサー!!!
昨日の夜、シュール・シュトレミングには、2タイプあることを知る。
一つはA:骨なし発酵ニシン。
もう一つは、B:骨付き(子持ち)発酵ニシン。
タイプAは、開缶後すぐに食べられる。
タイプBは、開缶後、内臓を取り出し、骨を取り除く。卵は、食べられる。
北海道でよく行われる発酵ニシンパーティはどちらのタイプなのだろうか。
スウェーデンで人気があるのは、お手軽なタイプA。
本物志向のご仁には、タイプB。
レグランドご夫妻は、両方ともご用意されていた。
開缶は外でやるものだが、臭さによる凍死をさけるため、何とご自宅トイレでその儀式は行われた。
クッサー!!!×2
経験者は下水の強烈な香りがするとおっしゃるが、違う。
下水の臭気に昭和30年代のバキュームカー(汲み取りカー)の臭気が混ざる。
風邪で嗅覚がたいそう衰えているが、それでも強烈だった。
しかし世界最高の臭さと言われるものは、カンズメ内にカンズメにされた発酵による気体の臭さと、発酵ニシンから染み出た水分だけでR.
発酵ニシン本体は、それほど臭くはなく、<塩辛い>だけでR.
ナンの親戚のようなパンにバターを塗り、その上に刻んだ発酵ニシンを乗せ、上質な蒸したジャガイモを乗せ、みじん切りにしたタマネギを乗せる。
それを海苔巻きのように巻いて、食すのが一つの方法。
もう一つは、クラッカーの親戚のようなパンに同じようにして乗せて食べる方法。こちらは巻けないので、発酵ニシンが衣服に落下する危険性あり。
アクアビットで何度もスコールしたので、クラッカー方式は1回だけにしておいた。
いやあ、楽しいシュールな夜であった。
韓国の蒸した発酵エイとの比較は、社会科学的には?難しい。
本体の臭さは、蒸した発酵エイの方が、発酵ニシンの約1000倍から約2400倍臭い。
蒸した発酵エイは、たいそう危険な食べ物であった。
噛まずに飲み込めば骨が喉に刺さるし、その危険を回避しようと思えば、強烈なアンモニア臭に、心が折れる。
が、しかし、
食すにあたってのプロセス全体を比較するならば、
やはり、シュール・シュトレミングが臭さでは勝っていると感じた。
レグランドご夫妻は、何巻も開缶されて大変だったと思う。
臭気が目を襲うし、あのエゲツナイ液体が指に付着してしばらくは匂いが消えないだろうし、何よりも、
部屋全体に充満したシュールな香りはしばらく消えないだろうし・・・。
小生にとっては、貴重な体験であった。
ストックホルムのレストランで食べれるわけがないし、もちろんホテルの一室で食べるわけにはいかない。
レグランドご夫妻のおかげです!
ありがとうございました。
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昨日のアルコール
缶ビール 3本
アクアビット 5杯(もちろん小さなグラス)