salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

書を捨てよ、端末を持て?

2010-01-14 21:43:07 | 出来事
年が明けても、相変わらず読書週間。
今年は国民読書年だとか。
国が提唱することなの?
何か義務が?
小学生のときの、読書感想文を思い出す。
まあ、国民に読書感想文の提出は求めないだろう。

アマゾンの読書端末が日本に本格上陸という話もあり
読書の形態は、ここ数年で変わるんだろうな。
読んでいてわからないことが出てきたら
すぐ検索できたり。

個人的には、端末で雑誌や小説を読む、というのを
受け入れられるか、不安。
いやいや、不安というのは大げさなんだけど
小説なんか特に、作品の印象が変わるような。
周りに「重い本なんて持ち歩かないで、端末で読めば」
とか言われながら
「何を言う! 不届き者!
 書籍で重さを感じてこそ、作り手の心がわかるってものよ!」
とか言っていそうな気もする。

紙の本がいきなりなくなり
すべて電子書籍になることはないにしても
少なくはなるはずだし
短編小説が、一篇ずつバラ売りで端末で読めるかも、
なんていう話を聞くと、ものすごく違和感。

たとえば絵本とか
子どもたちがDSみたいなので読む時代も!?
紙で読めよ!って取り上げたくなるだろうな。
手触りも冷たく、ツルツルで無機質な感じ。

一方で、ビジネス書とか、ハウツー本なんかの
実用書の類は、部分的に購入して端末で読めるのは
読者にとってはいいのかも。
そうなると、編集者というより、コンテンツ制作者?
「作品」という感じもしなくなる。
雑誌や書籍の編集に携わり、今も細々ライターやっている身としては
そこに、さみしさがあるのかも。

けど、はたと気づく。
私がここ数年やっているライター仕事は
PC、携帯サイトのコンテンツなので
そこはもう、割り切って仕事をしていて
時代は変わったねえ、とは思うものの
特にさみしさは感じてない。
ライターという自覚はあるけれど
編集者という気持ちは薄れている。

それでも、作り手側の仕事の仕方が
ガラリと変わるわけではなく
編集者なくして小説は生まれないし
情報だって、心でキャッチし、頭を使い、
足を使って人間が集めるわけで。

あ、紙を使わない電子書籍は、地球にもやさしい?
値段も割安だったりするかも?

でもでもでもなー。


あれれ、今日はエッセイ2冊を紹介するつもりだったのに
そこに行き着くまでに、こんなに長くなってしまいました。

なので、いったんおしまい。
で、予告。
後日、穂村弘さんのエッセイをご紹介させていただきます。
新年早々、はまりました。



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