主産地が危ない
「去年は1日500頭出ていたのに、今年は400頭に減っていた。」
鹿児島県の著名な家畜市場の和牛子牛の上場頭数の話である。
多少オーバーな表現であろうと察しているが、例え話半分としても50頭減でも10%の現象である。
主産地である南九州地方では、他産地からの繁殖用雌子牛の引き合いが続いている。
このケースでは、血統重視で100万円クラスの品質の高いものの引き抜きである。
高額となれば生産者が手放すは仕方のないことであるが、将来性の高い繁殖用候補牛が地場からいなくなる。
3~4年たてば、地場の繁殖牛の品質が低下することになり、他産地のが優れた子牛を生産する。
その結果、主産地は主産地ではなくなり、生産地としてのシェアが縮小する。
その一端を示す兆しが見え始めた。
一昨年神戸で開催の近東共進会では、京都生まれの京都育ちの京都牛が最優秀賞を獲得し、昨秋京都で開催の同共進会では滋賀県生まれの滋賀県牛が最優秀賞を獲得した。
全国的な産業の発展を期待するなら全国の地場産牛が能力を高めることは大変結構なことである。
しかしながら、この傾向が現実の事態となれば、これまで主産地として和牛産業の発展に寄与し君臨してきた南九州の将来性に一抹の危惧を感じざるをえない。
「去年は1日500頭出ていたのに、今年は400頭に減っていた。」
鹿児島県の著名な家畜市場の和牛子牛の上場頭数の話である。
多少オーバーな表現であろうと察しているが、例え話半分としても50頭減でも10%の現象である。
主産地である南九州地方では、他産地からの繁殖用雌子牛の引き合いが続いている。
このケースでは、血統重視で100万円クラスの品質の高いものの引き抜きである。
高額となれば生産者が手放すは仕方のないことであるが、将来性の高い繁殖用候補牛が地場からいなくなる。
3~4年たてば、地場の繁殖牛の品質が低下することになり、他産地のが優れた子牛を生産する。
その結果、主産地は主産地ではなくなり、生産地としてのシェアが縮小する。
その一端を示す兆しが見え始めた。
一昨年神戸で開催の近東共進会では、京都生まれの京都育ちの京都牛が最優秀賞を獲得し、昨秋京都で開催の同共進会では滋賀県生まれの滋賀県牛が最優秀賞を獲得した。
全国的な産業の発展を期待するなら全国の地場産牛が能力を高めることは大変結構なことである。
しかしながら、この傾向が現実の事態となれば、これまで主産地として和牛産業の発展に寄与し君臨してきた南九州の将来性に一抹の危惧を感じざるをえない。
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