牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

東北産の子牛

2010-09-27 22:34:03 | 素牛


九州各県の和牛子牛市場が再開されて、ほぼ1月が経過した。
宮崎県では、どこの市場でも高値で取引されているようである。
政府支援や補償金などの後押しなどから買い支えられているのであろう。
それに比較して鹿児島県各産地では、宮崎県より10万円程度の弱含めである。
とくに、出荷頭数日本一の曽於や肝属などの著明な市場が苦心している。
一方東北地方では、岩手産なども宮崎産と同様な相場で推移している。
その東北から素牛を導入したが、やや過肥気味の子牛が多く、体型にもバラツキが見られた。
珍しい現象も見られた。
それは、導入牛の数頭に離乳直後に見られるような、数日間やたらと鳴く仔牛がいたことである。
最近では、早期離乳されるために、鳴く仔牛は滅多に見られなかっただけに、子牛の飼い方に地域間の違いを伺い見た感があった。
今秋まで高温日が続いているために、1車当たりの積載頭数を数頭減らして25頭にした。
写真は到着したばかりの運搬車内の子牛たちであるが、思ったより元気であり安堵した次第である。
いつものように、疲労回復と精神状態を落ち着かせるために、モラリックスを与えたが、今回は差ほど好んで舐めなかった。
疲れ過ぎの場合は良く舐めるが、思ったより疲れていなかったようである。