牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

黄砂説に賛否

2010-09-03 18:26:36 | 牛の病気

過日の日本農業新聞によると、口蹄疫の感染経路について「黄砂説に賛否両論」というのがあった。
取りざたされている様々な感染経路の解明に当たり、黄砂説も100%否定はできないであろう。
その根拠として、黄砂にインフルエンザウイルスが認められたという説が取りざたされたからである。
疑われている口蹄疫に関しては、いつどこで発症しても不思議はないというコメントが新聞や雑誌などで引用されていることに鑑み、黄砂説に関しては早急な結論を得るより、時間をかけてでも白黒の決着を得る必要がある。
調査委員会などにおいて、大学や行政機関などで調査研究として、少なくても1ヶ年以上長期にわたり全国各地に特定した観測地点を設定して、黄砂に含まれるウイルスなどの飛来観測を進めてからでも遅くはないと考える。
問題は正確な感染ルートの解明が主目的であるからである。
鳥インフルエンザなどことがあれば、黄砂による伝播として話題になることがあり、それでやむなきとする傾向すらある。
それらの疑いを払拭するためにも係る調査が重要となる。
現在でも実施されているかもしれないが、渡り鳥についても同様である。
近く開催の肉用牛研究会では、「宮崎県で発生した口蹄疫について」の講演が企画されている。