牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

鰻線のある牛

2009-10-13 19:27:10 | 牛の躯



牛の背腰の中心線だけが、写真のように本来の毛色ではない色で筋状となっている牛を最近は余り見かけなくなった。
60年頃には、珍しくないほどこの様な牛はいたものである。
このような筋状を鰻線と呼んでいる。
これも、明治期における外国種との交配によるもので、その改良速度が遅れている牛に鰻線は出易いと習ったものである。
子牛の頃には、差ほど目立たなかったが、肥育後半になって鮮明に現れた。
先のコメントにもあったように、肉質には差ほど影響しないようである。
鰻線の存在がどうのこうのではなく、今ではその様な子牛を欲しがる購買者もいたりする。
赤茶けた毛色の子牛を好むように。
タイプ的には、良好な肥育成績になるような仕上がり具合であり、楽しみにしている次第である。