さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

アフリカの「タコ」は、なぜ「タコ焼き」になるために旅するのか。

2008年05月26日 10時55分07秒 | 食べ物の話
昨日の朝、新聞を読んでいて見つけた、今週から横浜で行われる
「アフリカ開発会議」の政府広報の全面広告に載っていた、こんな見出し。

「アフリカよ、おいしい たこ焼きありがとう。」

多くは、モロッコやセネガル、モーリタニアなど、北大西洋に面している
国々に水揚げされてやってくるらしいのですが、
「タコ焼き」でよく使われるタコの6割がアフリカから輸入されるのだとか。

ブログを書くに当たって、ちょっとばかり調べてみると、
実は、乱獲によりタコの水揚げ量が減少し、
数年前には、輸入タコの価格が高騰したとか、しないとか。
その後、漁獲量がどうなって、価格がどうなったのか、わかりませんが、
日本への輸出急増によって、資源が減少してしまったという事実。
新聞の広告の見出しの「ありがとう」には、多少の違和感が。

会議自体は、乱暴な言い方すれば、
政府によるアフリカ諸国への資金援助や開発協力に対して、
資源の安定供給や日本が国連の常任理事国入りすることへの賛成などの見返りを
求める会議…なんでしょ?
だから、広告の表現としては「ありがとう」ということで、よいのでしょう。

北大西洋で捕獲されてしまった「タコ」達は、
たこ焼きにされるために、その後、日本に向かうなんて、
考えもしないだろうなあ。
どんな所を経て、日本にやってきて、食卓に並ぶのだろう。
兼高かおるじゃなくても、「世界の旅」です。

まあ、そんなわけで、たこ焼きつながりで、画像は、
世田谷区北沢2丁目「大阪屋」でたこ焼き。
下北沢をよくご存じの方にとっては、たぶん有名な店でしょう。

自分が初めて見つけたのが、3年前くらいかな。
でも、その時も、行列が出来ている人気のたこ焼き屋でした。
ただ、夕方からの営業で、その後、何度か、行くチャンスはあっても
閉まっていることが多く、食べるチャンスがなかなかありませんでした。

外が少しかりっとして、中が、とろっとしたおいしい生地に、
タコの柔らかい弾力とソースとマヨネーズで口を汚しながら、できたてを
あちちと食べる…「たこ焼き」の真骨頂ですね。

15個500円という低価格もさることながら、
ここのご主人と奥さんも、すごく人柄よさそうで、
食べながら帰るお客さんには、暑くないように容器の下に
ティッシュを添えてくれて、焼き上がりが少し遅くなったことに、
「遅くなってごめんなさいね。」とニコニコと。
近くの住民の大切な「おやつ」なのでしょう。