さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」15

2008年01月05日 00時04分00秒 | HIV
てなわけで、今日はHIV診察の日。
朝一番の予約時間に合わせて、相方さんを部屋に残して、
病院へ行きます。

カレンダーどおりのお休みの方も、
今日お休みにすれば、年末から9連休。
電車の混み具合も、いつもの2/3から半分ってところでしょうか。

外来棟の患者も、いつもより少なめ。
いつも疑問なのは、朝一番なのに、お会計のところで待っている人たちって
なんだろう?と思いながら、HIVの専門外来へ向かいます。

専門外来は、まだ準備が出来ていないらしく、
扉が閉まったまま。しばらく外来外待合室で待ちますが、
ドアが開き、直接外から見えないようについたてが出てきたら、準備完了。
中へ入ります。

正月明け一番の患者さんは、このHIV外来でも少ないらしく、
ドクターも、新しくなった自分の主治医以外には見当たりません。
外来内待合室で事前に自分で血圧、体重、体温を測って順番を待つのですが、
今日は体温を測っている最中にドクターに声をかけられます。

くまぞー 「あっ、まだ体温が…」
主治医  「じゃ、終わってからでいいですよ」

…2分後。

仕切りなおしで、診察室に入ります。

主治医  「お正月は、体調も変わりなく過ごせましたか?」
くまぞー 「あー、大丈夫なんですけれど、昨日から凄く寒いですね。
      異常に寒くて職場のおばさんから『風邪じゃないの?』って
      言われましたけれどね」

そうなんです。前夜は、体が感じる異常な寒さに、
風邪になるかどうか、微妙なところを彷徨っていました。

主治医  「それでは、前回の結果をお知らせしますね」

CD4やウイルス量、コレステロール、血糖などの値を
病院が用意してくれているデータシートに写し書いて行きます。

主治医  「尿酸値が、ちょっと高いですね…」
くまぞー 「尿酸って、痛風とかの原因になるんですよね」
主治医  「もう少し値が高いと治療が必要になるんですけれど…」
くまぞー 「ちょっと一つ聞いていいですか?うちの父親、
      精神科で痛風を診てもらっているらしいんですけれど、
      それって、ちゃんとした科で見てもらわないと
      ダメなんじゃないでしょうかね…」
主治医  「いや、実は痛風って新しい薬ってほとんどないんですよ。
      それほど専門性も高くないから
      まずは、どの先生が診ても、問題ないかと…」

父親が精神科で痛風を診てもらっているという話を電話で母親から聞いて、
自分は高度な専門スタッフが揃っている病院でHIVを診てもらっている自分は
もどかしい思いをしていたんですね。
でも、製薬会社が開発する薬の力の注ぎ具合は、病気によって違います。
もちろん、そこには資本の理論が働くはずです。


くまぞー 「じゃ、病院を変えたからって、劇的に治療環境が変わるわけでは
      ないんですね」
主治医  「やはり(痛風は)普段の食事を気をつけるのが一番ってことですね。」

自分もしかり。もう少し痩せないと。
「HIVじゃなくて糖尿病で命を落とすよ」は前の主治医の口癖でした。

くまぞー 「今日も、(この診察の後)栄養指導があるんですよ。
      前の先生がしつこく痩せろというものですから…」
主治医  「あっ、僕もダイエットしてるんですよ~」

…先生、その「ゆるぽ」な体型は、維持されていた方が、
ゲイの患者からは人気だと思います、と、
口から出そうになりましたが、ここは、我慢。

そんな会話をしながら、次回の診察日を決めて、今日の診察は一通り終了。

主治医  「来月旅行ですか~、○○先生も、行き先同じなんですよ。ウケるなー」
くまぞー 「じゃ、旅行談議出来そうですね」
主治医  「これで、顔も覚えましたし、バッチリです」
くまぞー 「いやいや、ありがとうございます。」

なかなか面白そうなキャラクターのドクター。
これから一つ一つ発掘するのが楽しみになりそうな新春の風景でした。