さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

今日の出来事は、次に、何時、どんな気持ちで振り返ることが出来ますか?

2008年01月25日 01時57分25秒 | いろいろ
自分の会社は、ここ数年、ずっと経常赤字が続いて、
しかも図体もデカイから、ちょっと困ってしまうくらい
どーしようもないダメな会社です。

転職もなんどか試みましたが、
年齢相応のビジネススキルを持ち合わせていない自分は、
社外の人に評価してもらうよりも、
社内の人に評価してもらうことの方が、
どう考えても有利なのでは?と思って、
自分が「ここぞ!」と思うような求人がない限り、
ずっと、今の会社にしがみついてきました。

自分の会社は、各地にある事業所を異動することで、
スキルアップしながら、上位職を目指します。
ただ、自分はへなちょこサラリーマンの為、
なかなかスキルが身に付かないまま、気がつけば
後から入社した社員が昇進して、
自分より上位の職につく社員もちらほら現れていました。

そんな自分の環境に変化が表れたのが、2005年の9月。
それは、いつもと同じように、突然の異動の辞令でした。

「人事異動ですか?誰が? 」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/b2e4333d9c839eadbec8205aa86b6b7c

入社以来、一生懸命仕事をしてきたつもりでしたが、
「責任ある仕事」というよりか、
立場上、「作業」の一翼を担う人間でしかありませんでした。
「自分が理解されていない」という不満を持つことや、
人間としてひどい言葉で怒られて今でも根に持つこともあるのですが、
全ては、自分がぬるま湯に浸かっていたってことなのでしょう。
新しい職場への旅立ちが、とても不安でした。

「僕はここにいる」

http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/a4686ceffbef22b885c0051587fc7564

僕は、異動先の職場で、初めて、それなりに責任ある立場に立たされました。
しかし、それは、最初から波乱の幕開けでした。
仕事上でパートのおばさんとトラブルを起こし、
本社の人事部まで巻き込む事件になりました。
当事者のおばさんは辞め、社内的には処分されずには済みましたが、
他のおばさんたちとの関係を修復するためには随分と長い道のりを歩むことになります。
HIVウイルスの数が増え、体調が崩れていく中、
一番年長のパートのおばさんが中立の立場をとってくれたのと、
味方になってくれた男子のバイト君が、僕の唯一の支えでした。

当時の上司は、とんでもないことを要求してくる人でした。
もちろん、仕事上、大切なことだし、
自分と意見が違うというだけで考えとしては間違っていません。
ただ、さまざまな相手の立場がある中で、
上司の指示を全て実行するのは、至難の業でした。
我慢ならなくて、言い争ったり、バイトの男の子に愚痴言ったり。

次第に、矢のように飛んでくる、細かな指示の中に隠れてしまいがちな、
大切なことを見分けられるようになりました。
営業の数字のほうが、奇跡的に達成していたもの、
ラッキーだったかもしれません。

異動した当初は、嫌で仕方なかった職場も、
次第に愛着が沸いてきました。
自分の思うような理想の職場が、徐々に出来上がってきました。
そんな自分の仕事が評価された時ほど、うれしいことはありませんでした。

随分と長い間、言葉が通じなかったおばさん達とも、
自分が、とあるおばさんの仕事のスタンスや素行の悪さに苦労している様子に
共感してくれるようになり、言葉が通うようになりました。

実は、そんな2年4ヶ月の自分の仕事に対する思いの全てを、
今日、社内の面接試験でぶつけてきました。
面接というのは良く出来ているもので、
やはり、今の自分に足りていないことやスキルが炙りだされ、
反対に、これまで頑張ってきたことを気持ちよいほど話すことが出来ました。
そして、最後には、今の事業所に異動してからの2年間で、
よい経験を積ませていただいたことへの感謝を気持ちを述べました。

この面接試験で、上位職の水準に到達しているかどうかが評価されるわけですね。

給料、全然違うからね。
やはり上位職になりたいけれど、
この面接でたとえ評価されなくても、
まだ足りていない自分の弱い部分を見直すことや、
おそらく今年中にはあるであろう人事異動までに
自分が、今の職場でやり残したことを精一杯やっていこうと、
試験会場から戻った事業所の中で、気持ちを新たにしました。
そんな2008年1月の話でした。

…この日記を、今度は、いつ、どんな立場で振り返ることになるのだろう?
2005年9月に、あんなに不安でたまらなかった自分の日記を
今日、こんな気持ちで振り返ることができたことが、
嬉しくてたまりませんでした。