さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

思い出作りの旅・その4「思い出の夜景」

2007年05月31日 23時08分23秒 | 食べ物の話
函館山に別れを告げて、
元町や倉庫街を回る観光路線バスに乗りながら、
函館駅前へ、そして、市電に乗り換えて
湯の川温泉に向かいます。

古くから温泉地として開かれていたそうですが、
今日のように広く知られるようになったのは、
明治の中ごろから。
今では、北海道の中でも有数の温泉地だそうです。

定山渓は知っていたのですが、
湯の川は恥ずかしながら、
ガイドブック買って宿泊先を選ぶ段階まで、
まったく知りませんでした。
市街地も近く、温泉があって、見所あって、
旨いものもあって、自然も豊富、そして空港も近い!
函館は観光地としてこれ以上のポテンシャルはないように思えます。

泊まったホテルは、津軽海峡を一望できる海岸線に立つホテル。
しかも、ベランダに露天風呂付き!
朝・夕ビュッフェで、お値段は少々高めの16800円(一人当たり1泊)。
今回は予算の関係で、2泊目は函館駅周辺のホテルに移動です。
でもね、泊まってよかった!
部屋に着いた瞬間から、服を脱捨てて風呂に入ります。



疲れをとる暇もなく、相方さんとのグラビア撮影会もそこそこに、
ビュッフェの会場へ。

相方さん「60分で済まそうね」
くまぞー「済まない…よ、これは!」

函館山へ夜景も見に行きたいので、
のんびりしないで、テンポ良く食べて次に行こうという意味だったのですが、
和・洋・中にわたるさまざまな料理が並び、
とてもじゃないけれど、60分では無理!



なんといっても、感動(?)は、
いくらの食べ放題!
もちろんかにも食べ放題だし、
透き通っていなかったので冷凍ものだと思うけれど、イカそうめんも!
海鮮物は、はっきり言って、ここで満足してしまった感はあります。
胃袋には、なぜ限界があるのか、とても悔しくてならない思いです。

ただ、相方さんは、実は生の海鮮ものが苦手。
だからこそ旅館での食事はビュッフェが一番無難です。
カニの身をおいしそうにおかわりしていました。

くまぞー「さあ、行こうか…」

ホテルの前から函館駅に出る路線バスの時間を睨みながら、
ビュッフェの会場を出て、再び出発です。

個人客が函館山へ観光する場合、
多くは前回のブログに書いたようなロープウェーを使うようですが、
夜間に限っては、登山バスと言って、
山頂へバスが観光客をピストン輸送してくれます。
ホテル前を出発した自分たちも、函館駅前で、登山バスに乗り換えます。


バスガイド「夜景をお楽しみただくため、登山口から車内の照明を消させていただきます」
相方さん「いいねー」


一日まわって感じたのは、
函館という街が、観光客の受け入れ態勢がちゃんと出来ていて、
楽しんでもらえるよう、いろんな施策が施されていること。
たぶん、このバスも、普通ならば、録音テープで済ませるところを、
バスガイドさんがちゃんとついて、説明してくれます。
乗る前にも、右側に座ると、夜景がきれいですよと、
添える一言が、とてもフレンドリーです。

登山口から、照明が落とされ、だんだんと夜景が見えていきます。
すれ違う大型バスに道を譲りながら、ゆっくりバスは進んでいきます。

くまぞー「いよいよだね!」

函館駅から20分ぐらいで、山頂に到着。
山頂の駐車場は時間限定で一般の乗用車の乗り入れを禁止しており、
大型バスでいっぱいです。
修学旅行生も多いし、ツアーの観光客も多いのですが、
目立つのはスーツ姿の観光客。出張などでやって来た方が多いのでしょうか。
昔も今もやはり、この函館山の夜景は、この街一番の観光スポットのようです。

バスを降りて、夜景が見える方向の展望台へ歩いていきます。
賑わう観光客を掻き分けて、階段を登っていきます。
そして、目の前には…



相方さん「すごーい!」
くまぞー「いーねー!」

相方さんも自分も無我夢中で、カメラに風景を収めます。
それにしても寒いなあ…風が強くなってきました。

相方さん「ほら、月の周りに輪が出来てるよ…明日は雨だって」
くまぞー「いや、俺の心の中は晴れさ!」

ホテルの部屋で見た天気予報も雨だったのだから、
そんな強がらなくても、いいんだけれど。

誰が決めたのか知らないけれど、
函館の夜景はナポリと香港に並ぶ、世界の三大夜景だとか。
空気がきれいだから、すごく澄んだ夜景が楽しめるのもあるだろうし、
市街地が狭いので、街灯や建物の明りが比較的集まってきれいに見えるのも
あるだろうし、
それ以上にきっと、函館山から見たときに、キレイに見えるように、
いろんな会社や団体の協力なども得て、
町全体をライトアップしているからこその、夜景のように感じました。

時間はすでに夜9時を過ぎていました。
それでも、まだ観光バスがやってくる中、
再び登山バスに乗って、函館駅前へ。
市電で戻って、ホテルに着いたのは、夜10時過ぎでした。
長い一日が終わろうとしています。


想い出作りの旅・その3「思い出散策」

2007年05月31日 11時34分01秒 | 食べ物の話
ホテルに荷物を預けて、いよいよ観光に出発です。
函館は、空港と市街地がバスで20分と近く、
見所もコンパクトにまとまっています。

ホテルから歩いて10分ほどの所にある市電の停留所を目指します。

くまぞー「気持ちいいねー」
相方さん「見所は今日中に回っておかないと、明日は雨だよ」
くまぞー「えー、そうなの?」
相方さん「天気予報見てないの?」
くまぞー「…恨んでるでしょ!」

自分と相方さんがどこかへ出かけるときは、
なぜか、雨降り。
相方さんには「雨男」と言われています。

川沿いに北海道の空気を楽しみながら歩くと、
市電の停留所へ。
列に並んで電車に乗り込みます。



函館の景色を興味津々に眺めていると、
すれ違っていくいろんなタイプの市電に目が惹かれます。
あっと言う間に「五稜郭公園前」に到着です。

五稜郭公園は、相方さんが最も行きたかった場所の一つ。
江戸幕府が、函館開港の際に、外国船からの攻撃から役所を守るために
移転先として設けられた城郭ですね。
資金不足で、当初の計画からは大幅に縮小した形らしいのですが、
それでも、実物の大砲の発射台も残る、美しい五角形の形は、
近代日本の黎明期を感じることができます。

この五角形を堪能できるのが、五稜郭タワー。
函館市内を一望でき、かつ五稜郭の歴史の解説や、
市内有名店のカレースタンドやおみやげショップもあり、
タワーに上らないと、はっきり言って、ただの公園にちかいかも。




相方さん「すごーい!」

付き合い始めの頃から総合すると、
相方さんは、高いところが好きなようです。
写真取りまくりです。

相方さん「公園にも行ってみようよ」

景色を堪能して、タワーを降りて、五稜郭公園へ。
「ただの公園」ですが、
でもなんだろうねー新緑と花のきれいなこと!
保育園児がお散歩で歩いていたり、カップルが手をつないでデートしていたり、
函館市民にとっても観光客にとっても憩いの場のようです。




次に向かうは、チョコレートを使ったお菓子が有名な
北海道・帯広「六花亭」のショップ。
実は普段、食事制限があって、3回の食事以外に
あまり自由にご飯が食べられない相方さん。

相方さん「旅行行って、食べる以外にどんな楽しみがあるの?」
くまぞー「そんなに食べちゃって大丈夫?」

いつもにない弾けぶりに驚きつつ、
北海道以外ではなかなか食べられない六花亭のオールスターを
ちょこちょこ買いながら、二人で少しずつ歩きながら食べて行きます。

函館駅前の観光案内所で、情報収集しながら、次に向かったのは、
函館の洋食の名店「五島軒」。
五島軒のカレーはレトルトパックにもなって、
各地の北海道物産展や有名百貨店なんかでも売られているので、
ご存じの方も多いのかも。

相方さん「ハンバーグカレーにしようかな!。で、何にする?」
くまぞー「俺もハンバーグカレーかな」
相方さん「違うのにしなよ。いろいろ食べれるじゃん」
くまぞー「だって、ハンバーグはまるまる全部食べたいもん」
相方さん「…じゃ、僕もハンバーグカレーにするよ」

いろんなものをちょこちょこ食べたい相方さんと、
好きなものは独占したい自分…相方さんは、ちょっと拗ね気味です。
まあ、仕方ないかな、ハンバーグは自分も譲れない一線です。

朝4時半起きで、見るもの食べるもの新鮮でテンション高めでここまで来ましたが、
さすがに、昼ごはんを食べて、トーンダウン。機嫌が悪いのじゃなく、
お疲れなのでしょう、どんよりした空気が漂います。

がしかし!
そんな疲れも、次に行った函館山からの景色と、こんな光景で、いっぺんに目が覚めます。




ロープウェーのかごの上に、なんと人が!
後から聞くと、点検やロープのメンテナンスで、
風の強い日も、雪の日も、あのようにして、乗る必要があるのだとか。

遠く本州の山々や函館湾を一望できる眺めを
ずっとずっと眺めていました。
ロープウェーの案内のお姉さんいわく、
こんなに眺めよくみれるのは、なかなかないのだとか。
心にもデジカメにも景色を焼き付けて、
ホテルへ再び戻るのでした。